支援をつなぐ地域完結型の障害福祉サービス。個性が尊重される職場で利用者と共に成長する
<カイシャの特徴>
●事業内容:地域に密着した障害福祉サービス
●育成制度:研修やOJTで知識・技術を習得
●働く環境:個性を尊重。服装・髪形が自由
●仕事のやりがい:利用者を支援しながら共に成長
地域に密着した居宅介護・グループホーム等で障害者の暮らしを支える
地域に密着した障害福祉サービスを展開するビーサイドユー。居宅介護事業を主軸に、放課後等デイサービスを運営し、知的障害のある6歳から18歳の学齢期の子どもの自立と社会参加を目指す支援を行っている。グループホーム運営にも力を入れ、放課後等デイサービス利用者が18歳を超えた後、グループホームへ移行する地域完結型の仕組みを構築している。
「専門的な支援が不可欠な利用者の暮らしを支え、生まれ育った地元で居場所を作るのが私たちの仕事です。利用者一人ひとりの個性を受け取り、尊重して共に幸せを感じるために何が必要かを常に考えています。ほかの事業者や病院、商店街、商工会議所などと連携を取り、地域のつながりを大切にしています」(藤野代表)
一方で、同社では社員の働く環境の整備や育成にも力を入れており、過去3年間の離職率は1割以下という。今後、若手社員のスキルアップとさらなる事業の拡充を図ることを目的に、選抜された社員が専門職大学院で福祉マネジメントを学べる体制を整備している。
新入社員研修と先輩社員の丁寧なOJTでじっくりと学んで成長していける
入社後は1週間の新入社員研修で障害福祉サービスの基本を学び、その後、全ての事業所を見学して、支援の特徴や地域の特性などを把握していく。配属後は先輩社員に付いてのOJTで、知識と技術をじっくりと学んでいく。
「利用者さんの自宅に伺い、生活全般の支援を担当しています。面接時に言われた『働く人が幸せでなければ利用者を幸せにはできない』という言葉に共感して入社しました。笑顔で仕事をしている先輩たちが多く、分からないことがあれば、優しく丁寧に教えてくれます」(入社3年目、居宅営業課でサービス提供責任者を務める石田さん)
さらに、社会福祉士、介護福祉士などの資格取得も推奨しており、合格後は取得費用の7割を会社が負担し、毎月手当が支給される。
「私は福祉専門の大学で在学中に、社会福祉士の資格を取得しました。福祉全般をもっと深く学びたいので、介護福祉士や精神保健福祉士の資格取得も目指していきたいです。」(入社2年目、 グループホーム・ビーハウス東久留米の大島ホーム長)
互いを尊重する風土で、服装・髪型が自由。月に1回交流会も開催
利用者だけでなく、働く人の幸せも大切にしている同社では、有給休暇が取得しやすく、働きやすい環境づくりに力を入れている。また、利用者の暮らしに寄り添うという考えから制服はなく、社員の個性を尊重して服装も髪形も自由。
育児休業は女性社員の利用率・復職率ともに100%で、男性社員の取得実績もある。シフトで日曜や祝日出勤となった場合は、会社の費用負担で一時保育所を利用することも可能。さらに、社員同士がコミュニケーションを取る場として月1回、本社で交流会を開催し、任意参加ながら毎回50人程度が参加している。
「自分のやり方が正解なのか不安になったとき、交流会でいろいろな人の話を聞けて安心することがあります。楽しみながら参考にしています」(石田さん)
「ほかの事業所の社員と情報交換できますし、代表や本社のスタッフとも交流できるので、有意義な会になっています」(大島ホーム長)
障害者の暮らしを支えながら、一緒に成長を感じることができる仕事
同社で働く社員の多くが、日々利用者を支えながら、共に成長していくことにやりがいを感じている。
「障害があることで感じる生きにくさを、可能な限り取り除いていきたいです。グループホームに入所当初はできなかったことが、徐々にできるようになっていくのを目にすると、心からやりがいを感じます」(大島ホーム長)
「休日に子ども食堂のボランティアをすることがあるのですが、そうしたところからも支援のヒントを得られたらと思っています。ちょっとした工夫で、利用者さんの笑顔を生み出していきたいです」(石田さん)
代表からのメッセージ
自分のやりたいことを実現するための手法は様々ありますが、福祉を活用してチャレンジしていくことも選択肢の一つだと思います。
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●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


