勉強会で専門知識を身に付け、訪問看護を中心にマッサージ等様々なサービスを展開
<カイシャの特徴>
●事業内容:自宅に訪問し、療養者を支える
●働く環境:ゆとりある制度で子育て支援
●育成制度:社内勉強会で専門知識を深める
●仕事のやりがい:社員の挑戦を応援する風土
利用者の要望に応え、自宅療養者を支える様々なサービスを展開
「住み慣れた自宅で療養したい」という利用者の思いに応え、利用者の自宅に訪問して看護や、リハビリテーション、マッサージ、居宅介護支援を行うボンズシップ。主に江東区、江戸川区、中央区、墨田区内でサービスを展開している。
「ご自宅という安心できる場所で、少しでも快適に暮らしたいという利用者様の思いに寄り添わなければ成立しない事業です。ですから、人材の採用時に何よりも重視しているのは人間力です」(清水代表)
訪問看護からスタートした同社が、居宅介護支援やマッサージなど事業の幅を広げていったのは、利用者からの要望に応えるためだったという。
また、2024年からは、高齢者だけでなく医療的ケア児を対象としたサービスも展開している。

有給の子の看護休暇など、子育て世代の働きやすさを追求
同社は、東京都の「家庭と仕事の両立支援推進企業」に登録されている。
「子育て世代が多いですが、子育てを終えた世代も多く、苦労を分かっているのでサポートし合う意識が自然と生まれています」と入社9年目、森下サテライトの阿部係長が言うように、同社には子育てしながら働きやすい風土がある。育児休業は女性10人以上、男性は2人が取得。復帰率はほぼ100%という。
また、子どもの急な病気などでも安心して休めるようにと、代わりに対応できる人員を十分確保し、フォローできる体制を取っている。さらに、子の看護休暇は、給与の8割を支給。子どもが小学3年生終了時まで取得ができ、子ども1人の場合は年に6日まで、2人以上は11日までと法令を上回る内容の制度となっている。
社員のライフイベントを応援する手当も各種あり、結婚祝い金や出産祝い金、子ども手当などのほか、「シングルマザー/ファザー手当」も用意している。

社員同士で知識を共有する勉強会を開催。専門知識を深める
同社に新卒で入社した際は、各事業所の役割などを学んだ後、動画研修やOJTでビジネススキルや実務スキルを身に付けていく。
その後もスキル習得の機会は継続的に設けられ、医療や介護に関する専門資格を持った社員が、認知症や感染症など時期に応じて勉強会を随時開催しているほか、会社の費用負担で外部研修にも参加できる。そこで得られた知識も勉強会を通じて社内で共有されるという。
また、年次により明確な目標とキャリアパスが提示されており、自分が次にどこを目指すのかというプランを描きやすいのも同社の特徴。
「係長になった頃から、次は経営に近いポジションの仕事をしたいと思うようになりました。新店舗ができたら、マネジメントにも携わりたいです」(阿部係長)

地域の人々の役に立つ講演会の開催など、社員のチャレンジ精神を応援
同社は社員の「やってみたい」という意欲を歓迎する文化がある。例えば、社員の発案で、近隣の住民に向けて健康や病気の予防に関する講演会を行ったり、高齢になってもしっかり歩けるようにウォーキング教室を開催している。
「メンバーと一緒に内容を考え、夏には脱水予防教室を開催しました。また地域住民の健康維持に役立つ企画を実施したいです」(入社3年目、東陽ステーションの佐永さん)
たとえ失敗しても、そこから学びを得て次に生かせば良いという企業風土は、社員の働くモチベーションを上げている。
また、業務の中で利用者と信頼関係を築けることもやりがいにつながるという。
「ご自宅という空間の中で、利用者様の状況に合わせてどのように動線を作れば暮らしやすくなるか、機器がない中でのリハビリはどうするのがよいか、考えて提案したり工夫したりしたことが受け入れられるのは嬉しいです」(阿部係長)
「利用者様から『今日も会えるのを楽しみにしていたよ』と言ってもらえると、これからも仕事を頑張ろうという気持ちになれます」(佐永さん)

代表からのメッセージ
中小企業の良さは多能工に成長できること。医療・福祉業界ならさらに社会に貢献している実感を持てます。

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●第39号 (2024年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。