技術+会計の育成制度でスペシャリストを育て、ITシステムを通じて顧客企業の活動を支える
<カイシャの特徴>
●事業内容:統合システムに特化した導入支援
●仕事のやりがい:企業活動を支えるシステムを提供
●育成制度:1年目で簿記3級 取得を目指す
●働く環境:出社と在宅のハイブリッド 勤務
設立から約30年。企業経営に関わる統合システムの導入支援を手掛ける
サイビスは顧客のニーズに応える提案力を強みとし、ERPとGRCという統制システムの導入支援に特化したIT企業。
ERPとは、企業内の生産管理や販売管理、人事給与管理などの部門ごとに行われていた処理を一元管理し、業務効率化を実現するシステムを指す。一方、GRCとはワークフローの管理や重要書類の管理など、ガバナンス・リスク・コンプライアンスを一元管理できるシステムのことをいう。
同社では主に、ERP事業は中小企業の商社、GRC事業は大手金融業や製造業向けに導入支援を行っている。いずれも、既存のパッケージを顧客に導入することになるが各社ごとに特有の業務があり、パッケージの標準機能のままでは、顧客の要望を満たせない場合がある。
「お客様と要件をすり合わせ、機能追加や拡張を行います。時には、お客様が既に使用しているシステムから新しいシステムへの移行作業や、スムーズに使用できるようにレクチャーも行います。ERPもGRCも企業の経営に関わるシステムのため、お客様との会話を重ね、慎重に導入しています」(向吉取締役)
1995年に設立し、設立30周年を目前にする同社は、今後も顧客の業務基盤の強化に貢献していくという。

顧客の期待を超える提案で、企業活動を支えるやりがいを実感
ERPやGRCという企業経営をサポートする重要なシステムに、技術者として開発から保守まで携われることは、大きなやりがいにつながっているという。
「お客様の要望に基づき、既存のパッケージに新たな機能を付けてカスタマイズをする開発を担当しています。企業活動を支えるシステムですので、責任の重さを感じながら仕事をしています」と入社4年目、ERP担当エンジニアの柳澤さん。
同じく入社4年目、GRC担当エンジニアの都藤さんも「 お客様の要望の上を行く提案ができるように努めています。責任ある立場の方から『さすがですね』という言葉をいただくと、誇らしく感じます」と話す。

IT知識ゼロでも安心の育成体制。日商簿記検定3級の取得も目指す
新入社員の約半数が文系出身という同社。向吉取締役は「IT関連の知識がなくても、心配はいりません。3年から5年で一人前になれば良いと考えて育成しますので、焦らず、じっくり学んでもらいます」と話す。
ユニークなのは、3カ月間の新入社員研修期間中に、日商簿記検定3級の資格取得を目指すということ。そのため新入社員はITスキルを磨くと同時に、簿記の知識も学ぶことになる。企業活動を支えるシステムに携わる上で、会計面の知識があることで、より価値のある提案ができるという考えによるものだという。
「財務諸表を読めるようになることで、一人の社会人としてビジネスの最前線で活躍するための武器を身に付けられた実感があります」(都藤さん)
また、年に一度、役員が一人ひとりのキャリアについて個別に面談を行っている。「本人の志望を聞き、役員が一緒になってその目標達成のプランを考えています」(向吉取締役)
将来は、顧客に対してより的確なリスクマネジメントに関するアドバイスができるようになりたいという都藤さんは「役員も相談に乗ってくれ、キャリアデザインを応援してくれます」と話す。

柔軟な働き方を支援。出社と在宅を組み合わせるハイブリッド勤務を推奨
コロナ禍を契機に在宅勤務が定着し、現在は出社と在宅が半々のハイブリッド勤務が推奨されている。家族の都合で関西に住みながら在宅勤務をする社員もいるなど、働き方に関しては社員の事情に合わせて柔軟に対応している。
同社は東京と、創業地である長野県松本市に本社を置く二本社体制としているが、顧客のほとんどは首都圏にある企業といい、テレワークを活用することでどちらの拠点に属しても同様の業務ができるという。
「私は関西出身で長野県の大学で学び、今は東京で働いています。将来、どこで働くかは分かりませんが、多様な選択肢があることは嬉しいです」と都藤さん。
また、客先常駐で働く社員もいるが、社員の交流の機会は積極的に用意されており、新人歓迎会や忘年会のほか、有志でウォークラリーが開催されることもある。
「普段顔を合わせないメンバーともコミュニケーションを取れ、風通しの良さを感じています」(柳澤さん)

取締役からのメッセージ
IT業界は進化を続けています。スキルを身に付け、ぜひこのエキサイティングな業界で活躍してほしいと思います。

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●第37号 (2024年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。