日本の未来を見据えたものづくりのために。培った設計力で宇宙産業や医療分野などに貢献
<カイシャの特徴>
●事業内容:宇宙産業や医療分野の受託設計
●仕事のやりがい:日本のものづくりを支える面白さ
●育成制度:各部門を経験し業務の基本を学ぶ
●働く環境:フレックスタイム制で柔軟に働く
幅広い設計技術を強みに、大手メーカーとの取引が約7割
回路、基板、FPGA*、ソフトウェア、筐体(きょうたい)など、ものづくりに必要なあらゆる設計を事業の柱とするコーダ電子。1984年に設立し、当初は半導体工場で使用される検査装置の設計・製造をメインとしていたが、2代目として土屋社長が就任してからは、家庭用ロボットなどの民生機器や宇宙用検査装置の分野にも参入し、事業を拡大している。
「ものづくり業界を支える技術力と、社内で一貫して設計の対応ができることが高く評価され、お客様である大手メーカーからの受託設計が案件の約7割を占めています。内製化することで技術を保有できる点も当社の大きな強みです」(土屋社長)
同社が設計するものは、ロケットに搭載されるシステムの検査装置や、緑内障の検査装置、半導体を製造する際に必要な電源装置など、主に宇宙・医療・半導体の分野で使用される。特に国際的な開発競争が激しくなっている宇宙産業領域ではあらゆる機器に最先端の技術が求められ、そうした高い水準の要求に応えられることが同社の成長を支えている。
「当社のモットーは、『人柄のよい設計』。技術者一人ひとりが使う人の立場に立って考え、設計をし、提案させていただくことで、お客様と確かな信頼関係を築いています」と土屋社長は語る。
*FPGA:プログラムで内部回路を変更できる半導体チップ

優れた設計力や提案力で、日本のものづくりを支えるやりがい
土屋代表が目指しているのは、優れた設計力で日本のものづくりを支えていくこと。日本の先端技術を後世に受け継いでいくことに貢献したいという思いを大切にしている。同社の技術者たちは、土屋代表のそうした志に共感し、日々の業務に向き合っている。
「お客様からの仕様に沿って設計しますが、納品後お客様がどのように装置を使っていくのかなど、装置の使い勝手を考慮し、こちらから仕様の追加変更を提案することもあります。一歩踏み込んだ姿勢が評価されています」と入社8年目、計測技術部で、回路設計者の岩瀬さん。ロケットなど宇宙関連の装置の設計に携われる点も、この仕事の面白いところだという。
半導体製造に必要な電源装置の組み立てなどに携わる入社3年目、計測技術部で組立エンジニアの関根さんは「一品ものの受託が多く、自分の創意工夫で作業を進められる点にものづくりの醍醐味を感じます」と語っている。

各設計部門を3カ月ずつ回り、基礎から学ぶ。資格取得も支援
新入社員の育成には、十分な時間をかけることが同社の基本方針。回路、基板、FPGA、ソフトウェアの各設計のアシスタントを3カ月ずつ務める。
「お客様との打合せにも早い時期から同席してもらいます。最初は何も分からなくて当然ですが、聞いているだけで次第に理解できるようになっていくものです。基礎から教えるので、文系出身者も活躍できます」と土屋代表。
アシスタント期間終了後は、適性を考慮して本配属となり、実務を通して技術力を磨いていく。ビジネスマナー等、社会人として身に付けておくべきスキルなども、先輩から適宜教わっていく。
また、社員の資格取得にも力を入れており、社員一人が一つ以上の資格を取得することを目標に掲げている。試験費用、勉強のための教材等、全て会社が負担し、資格取得一つにつき、3万円の祝い金も支給される。試験が近くなれば業務中に勉強することが認められており、その際は周囲の仲間が分担して業務を引き受けるといった、助け合いの風土が根付いている。
「異業種からの転職でしたが、電子機器組立て技能士2級を取得しました。学びたい気持ちがあれば、背中を押してくれる制度と環境があります」(関根さん)

フレックスタイム制の導入で、それぞれの生活に合わせた働き方が可能に
社員の柔軟な働き方を大切にしている同社では、フレックスタイム制を導入。コアタイムの10時半から17時半に就業していれば、フレキシブルに働くことができる。「子どもの保育園の送迎も余裕を持ってできます」と関根さん。岩瀬さんも、「朝早く来て、早く帰るのが自分のスタイルです」と話す。
また、職場の風通しが良く、交流行事も盛ん。忘年会、新年会に加え、お花見、サプライズの誕生日会など、全員で楽しんでいる。時々社内で開かれる飲み会は、17時スタート、19時終了で途中退出自由という気軽さが社員に好評。
土屋代表の「とにかく楽しく仕事をしてもらえるのが一番」との考え方が、明るく開放的な社風に反映されている。岩瀬さんも、「代表は決してトップダウンで押しつけたりしないので、伸び伸びと過ごせます」と話す。

代表からのメッセージ
100年続く企業になることが目標です。技術力と提案力を磨き、日本の製造業全体の未来に貢献する技術者集団を目指します。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。