企業の基幹システムやWebアプリケーションを開発。派遣先からの信頼を支える充実した人材育成制度
<カイシャの特徴>
●事業内容:Webアプリ開発などの技術者を派遣
●育成制度:6カ月の新人研修でしっかり成長
●働く環境:チャットや本社に集合して社内交流
●仕事のやりがい:プログラムを完成させる達成感
企業の業務システムやECサイト等のWebアプリケーション開発に技術者を派遣
大手システム会社へシステムエンジニア、プログラマーなど技術者の派遣事業を展開しているコスモテクノス。設立30年を超える同社は、銀行や生命保険など金融関連のシステム開発で実績を重ねてきたが、近年はECサイトのWebアプリケーション開発にも事業を拡大し、もう1つの事業の柱になっている。
「金融システム開発では長年のお付き合いを通じて取引先と深い信頼関係を築いています。一方、AIを使ったWebアプリケーションの開発は様々な業種でニーズが高まっており、今後はこれを主力事業にしたいと考えています」(橋本代表)
現在、技術者の派遣先となるシステム会社は6社ほどだが、Webアプリケーションへの対応力を強みに顧客開拓を進めており、10社程度まで派遣先が増える予定だという。
同社の特徴は、社員の若さと、新入社員研修を含めた人材育成の手厚さにある。社員の平均年齢は約33歳で、派遣先からの信頼を支える充実した研修制度で未経験者も成長できる。2020年から2代目代表を務めている橋本代表は、もともと同社のエンジニア出身。だからこそ、トップダウンではなく、社員の意見を集めて施策を決めるボトムアップ型の経営を意識しているという。
社外の研修機関、社内、派遣先で約6カ月の新人研修を実施
同社は毎年、積極的な新卒採用を行っている。計6カ月の新入社員研修の内容は、最初に本社で3日間、社会人としての基礎を学び、その後の約2カ月は外部の研修機関に通ってシステム開発の基礎知識を習得。続く2カ月は、本社でより実務に近い開発関連の知識を得て、さらに2カ月間、同社の派遣先での業務を体験し本配属となる。
「新入社員研修では業務に必要な技術知識だけでなく、先輩たちから様々な現場の実際の雰囲気を聞くことができ、疑問があれば何でも質問できたので不安の解消に役立ちました」(入社2年目、システム開発部の中山さん)
2年目以降は実務を通じてスキルアップを図るとともに、成長に応じて社外の研修を受けて足りない部分を補う。技術的な知識は日々の業務や独学でも学べるため、社外研修はヒューマンスキルを高めるプレゼンテーションやリーダーシップなどをテーマにしたものが多い。また昨年から、幅広い動画コンテンツが用意されたeラーニングのサービスも導入し、社員が好きなときにいつでも利用できるようになっている。
ビジネス向けのチャットツールや毎月の本社に集う帰社日で社員の交流も活発
同社での仕事は派遣先の様々な開発現場で行うことになるが、新人時代は同じ派遣先の先輩が世話役のチューターとしてつく。また、在宅勤務を利用する場合でも、ビジネス向けのチャットツールを使って社員間の密なコミュニケーションができるよう配慮している。加えて、客先常駐のワークスタイルに配慮して毎月第3金曜日の夕方を社員全員が本社に集まる「定例帰社日」に設定。各現場の現状報告を行うとともに、その後の懇親会で飲食しながら趣味の話や雑談を楽しんでいる。
残業時間の削減も進めており、平均残業時間は月10時間以下。7~9月には3日間の特別有給休暇を設けており、新入社員も利用できるようになっている。
エラーを取り除き、システムが正しく動き始めたときの達成感
「最初に書いたプログラムで、すぐにシステムが正常に動くことはほとんどありません。テストをすると数多くのエラーが画面に出るのが普通で、それらを着実に潰し、スムーズに立ち上がったときの達成感は格別です」と話す中山さん。大学時代からプログラミングに親しんできたが、そうした楽しさは毎回変わらないという。
入社2年目、システム開発部の秋元さんは、全く異なる業界から入社した。仕事のやりがいは、後輩の成長だと話す。
「未経験の新入社員は、挫折しそうになるときがあるかもしれません。せっかく仲間になったのだから諦めてほしくないし、何が分からないのか、原点まで遡って丁寧に説明していくと壁を越えてくれます。楽しそうに仕事をしている様子を見ると、私も嬉しくなります」
代表からのメッセージ
私が社員によく話すのは「挑戦、学び、成長」。好奇心の赴くままに挑戦し、失敗しても学び、成長につなげてほしいと思っています。
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●第42号 (2025年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


