改修工事と養生(ようじょう)・竣工(しゅんこう)クリーニングが事業の柱。皆が幸せになる会社を目標に、社員の声を反映
<カイシャの特徴>
●事業内容:建物の改修と養生・クリーニング
●働く環境:社員の声を尊重し改善に生かす
●育成制度:業務知識を深めるOJTや集合研修
●仕事のやりがい:仕事を任される責任と達成感
事業の2本柱はビルの改修工事と、新築物件の養生・竣工クリーニング
建物の改修工事と養生・竣工クリーニングの二つの事業を中心に展開するCROSS。改修工事は大手ゼネコンの下請けとして、オフィスビルや商業施設、マンションなど幅広い施工の実績がある。また5年ほど前から、学校の改修工事など、官公庁の元請案件を手掛け始めたが、これはより広範囲な案件にチャレンジしたいという若手社員の声が後押しになったという。
もう一方の養生・竣工クリーニングは、ベニア板やテープを使って、建築中の建物の壁や床、内装部品などを傷や汚れから守る施工と、竣工引き渡し前に建物の内外を隅々まできれいにする作業。建物を良好な状態で引き渡すために欠かせない工程を担っている。
「改修工事では、当社の1級建築施工管理技士が指揮して解体から施工までを一貫して請け負えることが特徴になっています。また、養生・竣工クリーニングは細かなノウハウが必要でもあり、長年の実績や経験、独自の技術力を蓄積しています。両事業とも、常にお客様の視点に立ち、心のこもった仕事を行うことを徹底しています。丁寧で迅速な作業、対応の良さでお客様の信頼を得ているのが、最大の強みとなっています」(佐野代表)

社員の意見を取り入れ制度に反映。経営計画の策定にも若手社員が参加
社員の声に耳を傾け、社員と共に会社をつくる風土の同社。中期経営計画の策定メンバーにも若手社員が加わり、会社の強み・弱みについて話し合いを行っているという。
「社長が『皆が幸せになる会社』を目指しているのを実感しています。例えば、事務所の雰囲気を変えたいということで、カフェのようなBGMをかけたらどうかと提案したところ、1週間後にはスピーカーが設置されました。年次を問わず、どんなことでも会社に提案でき、会社を変えていける組織風土です」(入社11年目、リニューアル工事部の松丸課長代理)
また2024年度から、30歳未満で賃貸住宅に住む社員への家賃補助制度を導入。若手社員の声を受け、福利厚生を充実させている。
さらに、中央区ワーク・ライフ・バランス推進企業に認定される同社では、子育てがしやすい環境の整備にも努めており、女性はもちろん、男性社員も直近の3年で4人が育児休業を取得。松丸課長代理も今年、1カ月の育児休業を取ったという。
「先に取得していた上司から、積極的に取った方が良いと言われ、1カ月間休業しました。妻に休んでもらえるよう、家事・育児に取り組みました」

OJTや集合研修で業務知識を身に付け、仕事への理解を深める
入社後、最初の1週間は技術職・事務職合同で会社の理念やビジネスマナーなどの基礎研修を受ける。
「得意先の大手ゼネコンが主要な協力会社を対象に開く1泊2日の合同研修もあり、同期と親交を深める機会にもなりました」(入社2年目、総務・人事部の嶌谷さん)
その後の研修はOJT中心だが、1年目は月1回、本社に集まっての集合研修に参加する。業務に必要な知識を学ぶほか、同期それぞれがOJTで経験したことを報告し、仕事への理解を深める機会にもなっている。
また、外部の研修サービスも契約しており、ビジネススキルやビジネスマインドなど、豊富なメニューから自由に選んでスキルアップに生かすことができる。

若手社員も仕事を任され、成功体験を積み重ねることがやりがい
若手社員も仕事を任されることが同社で働くやりがいの一つになっている。
「今年の新卒採用では、事務職募集のオンライン会社説明会を任せてもらいました。説明会用スライドの刷新も提案し、学生の目線に立った説明を心掛けました。面接に進んだ方から『説明会に参加し、明るく働きやすそうな会社だと感じたから応募した』という声があったと聞いて嬉しさと手応えを感じました」(嶌谷さん)
一方、松丸課長代理が語るのは現場担当者ならではのやりがい。
「建設工事の現場は想定外のトラブルで自分の思い通りには進まないこともあります。一つずつ解決して完工し、お客様に喜んでもらえることが一番のやりがいになっています」

代表からのメッセージ
会社の存在意義は「従業員の夢をかなえること」にあると思います。夢を持ちモチベーションの高い人が集まる会社は、社会の発展にも寄与するはずです。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。