東京カイシャハッケン伝!

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大同工機株式会社

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大手メーカーへダイレクトに技術提案。 先輩社員と共に、若手が生き生きと働く

大手メーカーへダイレクトに技術提案。先輩社員と共に、若手が生き生きと働く

〈カイシャの特徴〉
●事業内容:ニッチな製品で大手企業を支える
●仕事のやりがい:独自の技術で顧客の課題を解決
●働く環境:テレワークの活用で業務を効率化
●育成制度:実務を通じて考える力を磨く

環境変化に柔軟に対応し 液体等の濾過(ろか)機器メーカーとしてポジションを確立

 1959年設立の大同工機は、工作機械の販売代理店としてスタートした。その後、ものづくりをする鉄工所と合併した沿革を背景に、現在も工作機械の専門商社部門と、プラント機器の製造・販売のメーカー部門を事業の2本柱としている。
 同社のプラント事業は売上げ全体の約8割を担っており、中でも「ストレーナ」と呼ばれる濾過装置が主力製品だと話す川手代表。
 「ストレーナは、液体や気体の粗い不純物を濾過するための装置で、様々な産業において必要な装置です。火力発電所では冷却水として海水を使いますが、取り込んだ海水から小さな貝や砂等を取り除くために用いられます」
 同社の強みは、電気事業法、ガス事業法、高圧ガス保安法などといった法規に対応可能な点にある。難易度の高い認証を得ることで、大手顧客が安心して仕事を発注できるのだという。さらに近年は新製品開発にも積極的に取り組む。このように60年以上にわたり環境の変化に柔軟に対応し、進化し続けていることが特色となっている。
 同社は、2020年に実験設備や計測機器を備えたテクニカルセンターを埼玉県桶川市に開設した。
 「これまで当社は、コストや認証取得などで他社との差別化を図ってきましたが、製品自体の競争力も従来以上に高めたいと考え、テクニカルセンターを開設しました。例えば、お客様からサンプル液をお預かりして、今まで難しかった濾過ができる製品を開発す。るなど、センター開設の効果が徐々に表れています」(川手代表)
 また、近年では、ストレーナより細かい不純物の濾過ができる高密度フィルター装置の製造・販売に力を入れるなど、さらに付加価値の高い製品へラインナップを広げている。こうした取組を進める上でも、テクニカルセンターは大きな役割を果たしている

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取り除いた不純物を自動で排出するストレーナは同社を代表する製品の一つ

専門的な知識を武器に 大手メーカーとじかに商談。自分の成長も実感できる

 ストレーナはニッチな製品であるため、この分野に長く携わってきた同社は、プラントメーカー等にとって貴重な存在となっているという。
 「大手メーカー様から、ストレーナをよく知る会社として相談を受けることも多々あります。重要な役割を担えることが大きなやりがいです」と話すのは入社5年目、ソリューション営業グループの志村さん。千葉、宮城、北海道などのプラントを担当している。
 また、入社2年目、ソリューション営業グループの桑原さんは、志村さんから神奈川や茨城などの顧客を引き継いだ営業チームの若手。「知識が増えるほどお客様への対応がスムーズになり、自分の成長を実感できることに楽しさを感じています」と話す。

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「有形商材の営業がしたい」と入社した志村さんは大手メーカーを担当する

有給休暇の取得率75%。テレワークの導入で誰もが働きやすい環境へ

 同社はコロナ禍以降、介護や子育てと仕事を両立させる社員以外にも、適用範囲を拡大してテレワークを導入した。現在も営業部門などを中心に、週2日のテレワーク実施が可能という。
 テレワーク制度の導入によって、営業担当者が出先で書類作成を行えるなど業務効率化にもつながり、残業も削減された。また、有給休暇の取得率も75%と休みやすい環境にある。
 さらに、福利厚生の一環として今年から導入したのがレジャーサポート制度。従業員が気軽に使いやすい制度設計にし、一人当たり年1回1万円を上限に、家族や個人でレジャーを楽しんだ際の費用を補助している。

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桑原さん(左)の入社の決め手は人間関係の良さ。年が近い志村さん(右)とは特によく話す

半年間の研修で基礎を習得。先輩の支援を受けながら考える力を身に付ける

 同社に営業職として入社した社員は、まず3カ月間、上司や先輩によるレクチャーや埼玉工場での実習で、業界や製品に関する基礎知識を学んでいく。その後、さらに3カ月にわたり先輩に同行して顧客訪問を行う営業実習があり、入社半年後をめどに担当を持って営業活動を始める。
 「若手社員には、好き嫌いや得意不得意を問わず、何にでも挑戦する姿勢を持ってほしいと思っています。それが自身の成長を促す近道。我々もいろいろな経験ができるチャンスを提供するようにしています」(川手代表)
 チームワークを大切にする社風もあり、上司や先輩のフォローは手厚い。
 「知識豊富な先輩たちが、先生になってくれています。先輩たちからはいつも、我々の仕事は技術提案なのだから考える力を磨くように、と言われています」(桑原さん)

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見積り作成等も欠かせない業務。「もっと知識を増やしたいです」(桑原さん)

代表からのメッセージ

 当社は進化に挑み続けることで成長を遂げてきました。自分の成長のために自ら考え行動できる。そうした方を仲間に迎え、共に未来を目指せたらと考えています。

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川手代表

このカイシャが10秒でわかるムービー

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●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
大同工機株式会社
設立・創業年
設立年 1959年4月
資本金
9,300万円
代表者名
代表取締役 川手 修
従業員数
87名(内、女性従業員数20名)
所在地
101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-6-1
TEL
03-3252-0414