建物の価値を高める大規模修繕工事に特化。IT×コミュニケーション力で若手が活躍中
<カイシャの特徴>
●事業内容:大規模修繕工事に特化し成長
●仕事のやりがい:人をつなぎ感謝される
●働く環境:ITの活用で効率的に業務を行う
●育成制度:座学と実務研修で独り立ち支援
大規模修繕工事を担い確かな技術力と心配りで 建物の資産価値を高める
建物寿命の延伸や資産価値向上を目的に、マンションは一般的に約12年周期で外壁・防水工事などの大規模修繕工事を行う。この大規模修繕工事に特化した事業を展開するのが第一リフォーム。
「もともと防水工事を得意としており、そこから大規模修繕工事へと事業を広げてきました。各メーカーと協力し、新しい工法や材料の技術開発に関わる技術力もありますが、最大の強みは社員のコミュニケーション力です」(佐藤代表)
マンションの大規模修繕工事は居住者が暮らす中で行われるため、住民の協力も必要になることもある。そこで同社では質問箱を設置し、居住者からの問合せがあれば即座に対応できるようにしている。また、マンションの掲示板に「本日は洗濯物が干せます」といった細やかな情報提供を行うことで、関係者からの信頼を得ている。
「新築マンションの供給スピードは減速傾向ですが、中古需要は高まっています。さらに社員を増員し、お客様のニーズにお応えできる体制を整えたいと思っています」(佐藤代表)
今後は工場など大規模施設の改修工事にも範囲を広げ、事業の拡大を目指している。
建設業界では、設計や施工管理業務に特化し、現場の施工自体には関わらない企業もある。しかし同社は、建物の調査から施工管理までトータルで行っている。
「お客様の目線に立ち、確実に要望にお応えするためには、現場で何が起こっているかを細かく把握できる一貫体制が大切だと考えています」(佐藤代表)
もちろん、工事の規模によって協力会社と連携する場合もあるが、その際も密なリレーションを心掛けている。
また同社はダイバーシティの推進にも取り組んでおり、女性の施工管理者が在籍。外国籍の技能実習生も受け入れている。
SDGsへの取組として、環境配慮型の商材や工法の選択や、環境に関する勉強会を開くなどの活動にも力を入れている。

施工管理は人をつなぐ仕事。居住者からの感謝の言葉がやりがいにつながる
建物の調査・診断から工事、施工管理まで一貫体制で行う同社。外装・内装工事の一部を協力会社と共に行うことも多いため、施工管理者はマンションの管理会社等だけではなく、協力会社などあらゆる立場の人とコミュニケーションを取る必要がある。
「自分一人で仕事をしているのではないということを意識しています。様々な方が一つの工事に関わる分、イレギュラーなことが起こることもありますが、工期内に工事を終わらせることが重要です」(入社3年目、施工管理部の土橋さん)
無事に工事が終わり、引渡し後にマンションの住民から、「こんなにきれいにしてくれてありがとう」と感謝されることが何よりの喜びという。

クラウドなどITの活用で 業務のスリム化を実現し、社員の働きやすさを追求
同社では10年以上前から全社員にタブレットやPCを支給。クラウドの活用によって、工程管理の書類作成や業務連絡などは事務所に戻ることなく、現場で対応することができる。見積管理システムも導入し、顧客ごとに異なる見積り作成も、基本部分を自動入力にすることで作業の簡略化を図っている。
また、社員各々の仕事における目標とその達成状況を可視化できるシステムを導入するなど、若い世代が働きやすい仕組みづくりにも余念がない。
「ITの活用によって業務がスムーズに進められることに加えて、厳しい上下関係などもなく、とても風通しの良い会社です」(入社3年目、施工管理部の川渕さん)
今後は、今まで以上にプライベートも大切にした働き方ができるよう、土曜休工の現場を増やす予定という。
さらに、男性社員も積極的に育児にも参加してほしいと、独自制度として、有給の育児休暇を5日間付与している。

きめ細かな研修制度で 独り立ちまでをナビゲート。資格取得支援も充実
入社後は座学で業界や会社の事業内容、ビジネスマナーについて学んだ後、現場の雰囲気を知るために1カ月の現場実習を行う。その後、配属部署でのOJTとなり、施工管理部の場合は1年後に独り立ちできるよう、先輩のサポートを受けながら実務を習得していく。
また、資格取得支援として、資格試験前には幹部社員が独自に作ったテキストで勉強会を開催。試験のポイントなどを伝授している。
「おかげで2級建築施工管理技士の資格を取得できました。今後は1級を目指し、より大きな案件を手掛けられるようになりたいです」(土橋さん)

代表からのメッセージ
主体的に動けること、物事を俯瞰的に見られること。当社に限らず社会で活躍するために必要な力です。ぜひこれらを磨くことを心掛けてみてください

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●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。