互いの長所を認め合うチームづくりで、誰もが心地よく過ごせる施設を実現する
<カイシャの特徴>
●事業内容:高齢者・子ども向け事業を展開
●育成制度:先輩社員が1年間見守り続ける
●働く環境:保育園が併設され子育て中も安心
●仕事のやりがい:利用者との交流が何よりのやりがい
高齢者・子ども向けの2事業で、地域福祉の充実に貢献する
恵比寿会の設立は1991年。翌年、立川市内に特別養護老人ホーム「フェローホームズ」を開設した。フェロー(仲間)のホームズ(家々)という思いが込められた名称から、家にユニフォームは似つかわしくないと、看護師以外は決まった制服はなく自由な服装で勤務できる。
現在、同法人は立川市内で特別養護老人ホーム、ショートステイ、グループホーム、デイサービスといった施設型サービスのほか、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターを展開。さらには、企業主導型保育園や学童保育所などの子ども向け事業も行っている。
そんな同法人の理念は「ひとつは全てのために、全てはひとつのために」。
「施設は一つのチームです。ラグビーのように、多様なメンバーが集い、互いの長所を認め合いながら同じ方向を見て前に進んでいくことを目指しています」(森山理事長)
同法人では外国籍職員を積極的に採用している。現在はインドネシア、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ネパール、ウクライナ出身の約20人が勤務中。日本語の習得に熱心で、資格取得にも前向きな人材が多く、日本人職員にとっても良い刺激になっているという。
「一方で、外国籍職員は日本人の礼儀作法や気配りを素晴らしいと言います。互いに学び合う良い関係づくりができています」(森山理事長)
多様性ある組織づくりを通じて、一人ひとりが持ち味を発揮し、規律を守りながら一つのチームとして力を発揮していく。まさに同法人の理念の具現化といえる。
「母国に一時帰国するために長期休暇を取る外国籍職員に影響されて、日本人職員も長期休暇を取るようになりました」(森山理事長)
エルダー制度や独自の検定制度で、前向きに成長し続ける
入職後は、約1カ月間にわたって座学による研修に参加。その後、現場に配属されて実地で実務を学んでいく。介護の知識がなくても基礎からじっくりと、無理なく学べるという。毎日20分の振り返り面接も行われ、日々の成長を確かめることもできる。
幅広い年代の職員が活躍している同法人では、70代後半の職員も勤務しており、ベテランも含め全員で新人を見守り育てる風土が根付いている。エルダー制度も導入しており、年齢の近い先輩が1年間、新人に寄り添いながら独り立ちを支援する。
「分からなかったら何度でも聞き直していいから、と言われています。質問が気軽にできる環境で安心できます」(入職1年目、フェローホームズ 高松の家、介護スタッフの高橋さん)
また、年4回行う同法人独自の検定試験「ランクアップ・チャレンジテスト」では、全職員が能力アップと昇給を目指すことができる。6ランクに分かれた介護スキルを無理なく効率的に習得するテストで、職員は目標を持って主体的にスキルアップしている。
ICTの活用や企業主導型保育園の運営など、働きやすい職場環境を整備
同法人では、職員が長く働き続けることのできる環境づくりにも取り組む。例えば、施設内ではタブレット端末を導入し簡単にデータ入力ができるようICTを活用。職員の業務効率化を推進している。また、施設内に企業主導型保育園や学童保育施設を併設しているため、子どもを預ける職員も多く、子育てしながら働き続けられる。
さらに、「仕事だけでなく、プライベートも大切にしてほしいと思っています」と森山理事長が話すように、休みやすい雰囲気が整っている。
「休暇もしっかり取っています。休日には体を休めるようにして、良い仕事ができるよう心掛けています」(入職2年目、フェローホームズ 高松の家、介護スタッフの野村さん)
利用者との日々の交流や「ありがとう」の言葉に 喜びとやりがいを実感
「アットホームな雰囲気が入職の決め手でした」と話す高橋さんは、忙しい日々の中で利用者との触れ合いにやりがいを感じているという。
「私が慌てていると『急がなくていいのよ』と言ってくれたり、退勤の際は『気をつけて帰ってね』と気遣ってくれたり。そんな毎日の触れ合いがとても嬉しいです」と話す。
また、野村さんも仕事の喜びについて次のように話す。
「ちょっとしたことで利用者さんが『ありがとう』と言ってくれます。たくさんの感謝の言葉をもらえるのがやりがいです」
理事長からのメッセージ
立川市になくてはならない存在感のある法人として、事業を運営しています。より働きがいのある施設づくりを進めていきたいと考えています。
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●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。