誰もが働きやすい環境。国土を高い技術力で守る、少数精鋭の防災資材専門商社
<カイシャの特徴>
●事業内容:国土を守る資材を開発・販売
●育成制度:専門知識を基礎から習得できる
●働く環境:テレワーク・時差出勤が可能
●仕事のやりがい:社会貢献と自分の成長を実感
斜面の保全で私たちの生活をしっかり支える、縁の下の力持ち
国土の約7割を森林・山地が占める日本。近年頻発する異常気象や地震活動の活発化により、それら山地での崩落や土砂崩れの危険性が今まで以上に高まっている。サンスイ・ナビコは、そうした国土の保全・災害復旧・緑化に関する資材を開発・販売する専門商社。
「コンサルティングやソフトウェア開発を行うグループ会社と協力し、実証実験を繰り返しながら製品を開発・提案できる点が、当社の強みです」と、土田取締役は胸を張る。
同社は、高速道路などで見掛ける山の斜面(のり面)を覆うブロック状コンクリート(のり枠等)の基礎材となるフレームや、のり枠の交点部分・斜面に打設されているグラウンドアンカーを販売。主力商品でもあるグラウンドアンカーは鋼線(こうせん)*からなり、地下の岩盤と不安定な斜面をしっかり結び付けることで地すべりや斜面の崩落を防いでいる。
「斜面の多い日本において、グラウンドアンカーは不可欠の保全技術です。当社の製品は言わば縁の下の力持ちのような存在です」(土田取締役)
同社では国や地方自治体といった顧客の要望を聞きつつ、新たな商品を開発し続けている。新製品となる「Fixr(フィクサ)グラウンドアンカー」は、ステンレス鋼を用いた高耐食・高耐力が特徴。従来品よりも製造コストがかかるものの、その分メンテナンスコストを抑えることができる画期的な商品だという。
「今後は国や地方自治体だけでなく、インフラ保全団体や電力、鉄道といった企業にも販路を広げていきたいです」(土田取締役)
同社は社員数約20人と小規模な組織だが、グループ会社と協力し、全国でスケールの大きな事業を展開している。それも、同社の仕事の魅力の一つといえる。
*鋼線:鋼で作られた線材。エレベーターロープなどにも使われる。

文系出身も理解できるよう 専門知識を基礎からじっくりと研修で指導
同社に新卒入社すると、グループ会社の新入社員と一緒に2週間の新人研修に参加。社会人としての基礎を身に付けた上で、地学など専門分野の基礎も学んでいく。大学では全く異なる分野を学んできた社員も多いが、意欲さえあれば誰もが知識を身に付けられるという。その後は配属先でOJTに入り、先輩に同行しながら実践的に業務を習得していく。
入社4年目、業務部の田中さんは、「2年目になると、先輩という立場で新人研修に参加します。新人に分からない点があれば指導するという経験が、私にとっても良い学びの機会になりました」と、同社独自の新人研修を振り返る。
また、同社では資材のメンテナンス業務も請負うため、現場での作業が必要な職種もある。アンカー施工士や玉掛け技能などの資格取得や講習受講が必要になるが、それらにかかる費用は会社が補助。さらに国家資格を取得すれば手当が支給される。

週2日までテレワーク可能。社員の働きやすさや健康に配慮した職場環境
同社では、事前申請を前提に全社員が週2日までのテレワークや、時差出勤を利用できる。また、男性社員の育児休業取得実績もあり、社員一人ひとりの家庭の事情などに配慮してできる限り対応している。
この他、年に1回「家族旅行補助」を利用でき、社員と社員の家族に一人1万円が支給される。入社2年目、技術開発部の上地(うえち)さんは「入社1年目から利用させてもらいました」と話す。
さらに、健康経営の取組の一環として、年に2回ウォーキング大会を実施。期間中にどれだけ歩いたのかを競い合うというもので、グループ会社と共同で行い、上位入賞者を表彰している。

社会的意義とともに 自身の成長を実感できる点が仕事のやりがい
防災や環境保全に関わる資材を販売する同社はSDGsにも積極的に取り組む。仕事を通して社会貢献ができるという点は、社員にとって何よりのやりがいになっている。安全や環境に関わる専門性の高い仕事のため一人前になるまでには2~3年かかるというが、徐々に知識が身に付き、自身の成長を実感できる点も仕事のやりがいだという。
「お客様に最適な製品を紹介できて喜んでいただけるなど、やりがいを感じる瞬間が増えました」(田中さん)
「お客様からの問合せにも徐々に一人で答えられるようになり、成長を実感しています」(上地さん)

取締役からのメッセージ
少人数ですが、大きな仕事に取り組める会社なので、挑戦する気概のある人が活躍しています。今後も技術で社会に貢献し続けていきます。

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●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。