組織を活性化させ、個人・組織のパフォーマンスを高めることを目標にした業務支援を行っているソフィア。
　例えば、「保守的な組織風土から挑戦できる雰囲気に変えたい」「新しく策定したビジョンを全社員に共有したい」という顧客の課題が同社に寄せられる。その課題に対して、従業員エンゲージメント調査、交流行事・研修・制度の設計、業務改革、社内メディアの再設計など、社員の体験と気付きのきっかけづくりになるような幅広い手段を活用し、顧客が抱える課題の解消を目指していく。
　同社の社内にはデザイナー、研修講師、リサーチャー、コンサルタント、システムエンジニア、編集者など、解決手段を生み出せる多様な職種の社員が在籍。課題の抽出から解決策の実行までを自社完結でサポートできるのが強みとなっている。
　「当社はお客様が課題を解消することがゴールと考えており、特定の商材を売ることを良しとしていません。お客様に伴走する中で本当に必要な施策を柔軟に提供しています」（廣田社長）
　同社には、社員が働く上で大切にしている３つの姿勢があるという。
　１つ目が「最終顧客主義」。同社の顧客は企業の人事部や経営企画部が多いが、本当に貢献しないといけないのはその先にいる現場社員という考え方。
　「本当のお客様は、現場で働く社員の皆さんです。研修や表彰制度を導入するとしても、それによって社員一人ひとりがより良い体験を得られるかどうかを一番に考えています」（廣田社長）
　２つ目が「プロジェクト魂」。同社は社内に特定の部署がなく、プロジェクトごとに必要なスキルを持った社員が集まって仕事をする。
　３つ目の「クリエイティブ魂」は同じことを繰り返すのではなく、常に新しいやり方を生み出していこうという姿勢を指している。

　同社に入社した新入社員は、OJT研修で実務を学んでいく。３年程度の期限を設けて様々なプロジェクトのアシスタントをしながら業務スキルを身に付け、本人から「一人前宣言」が出たタイミングで関わっていた業務のメイン担当として活躍できるようになる。また、一つの案件だけでなく、複数を掛け持ち、プロフェッショナルを目指せるのも特徴。
　「現在、プロデューサーという立場で調査・制作・イベントなどの施策を組み合わせてお客様の課題解決を図っています。各業務は社内でOJTを通して身に付けました」（小林さん）
　さらに、業務に必要なものとして会社に希望を伝えれば、会社負担で外部研修への参加や書籍購入が可能。
　「私はお客様の社内報などの印刷物のデザインを主に担当しています。デザインツールの使い方について本格的に学びたいと希望を出したところ、講座を受講することができました」（冨澤さん）

　自分のやりたいことを主張する人、見付けたいと思っている人が活躍しています。若手社員にも、自分が何をしたいのか、考えてもらうようにしています。