東京カイシャハッケン伝!

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フルード工業株式会社

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半年間の新人研修や勉強会で成長。独自の技術が日本の製造ラインを支える

半年間の新人研修や勉強会で成長。独自の技術が日本の製造ラインを支える

<カイシャの特徴>
●事業内容:混相流体技術で様々な業界に貢献
●育成制度:半年間の新人研修など育成に注力
●働く環境:風通しが良く社内交流も盛ん
●仕事のやりがい:やりたいことが実現できる環境

粉や粒を空気の力で運ぶ高度な混相流体技術で 製造ラインを支える

 混相(こんそう)流体*技術を用いた製品の開発・設計を行うフルード工業。粒や粉(固相)を空気(気相)の力を利用して運んだり、別の機械へ排出したり、量の調節をしたりする装置を中心に開発・設計している。
 その技術を基盤に、大手食品工場内に空気輸送装置やロータリーバルブ(供給排出機)を導入し、生産性の効率化や、生産ラインの問題を解決したり、大手石油化学メーカーの新たな製品開発のサポートを行うなど、様々な業界の工場設備、生産設備をサポートし、顧客の成長を支えている。
 「工業製品の8割は原材料や製品ができる過程では粉の状態だといわれており、どの産業にも欠かせないものです」(明珍(みょうちん)社長)
一口に粉といっても、性質や大きさによって流れ方や装置への影響が全く異なるという。
 「例えば、塩は機械をさびさせ、砂糖は水分でベタつき、くっつく性質があります。細かな点まで配慮し、機器を最適な状態にカスタマイズできることが当社の強みの一つです」(明珍社長)
 近年は電気自動車や自動運転に対応するために、電池の製造過程で使用される装置の製造に力を入れている。
 「電池も粉からできています。電池の中に異物が混入すると発火事故につながるため、導入する装置には厳しい基準が設けられています。当社がこれまで培ってきた技術をベースに、異物の混入を防ぎ、機械から機械へ運搬する装置を設計部門が中心になって開発を進めています」(明珍社長)
 さらに、顧客の要望を受け、新しい製品の開発も行っている。例えば、破砕したプラスチックやゴムなど、他の輸送方式では運びづらい粉粒体も運べる装置を開発した。
 「この装置は、新たな市場を生み出していけると期待しています」(明珍社長)

*混相流体:気体、液体、固体などからなる気相、液相、固相という相が複数混ざり合った流れのこと

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同社製品のロータリーバルブ。様々な生産ラインの中に用いられる

半年の新入社員研修のほか社内勉強会、海外研修など人材育成制度が充実

 文系出身者にはほとんどなじみがない混相流体技術に関しては、入社後のOJTと並行しながら半年間の座学で、じっくり学べる時間を用意している。
 「基礎から学べるので安心です。提出書類に対する先輩のフィードバックが丁寧で、考え方として良い点、足りない点が明確に分かりました。また、正しく図面が描けなかった際も、なぜ失敗したか分かるまで教えてもらえます」(入社1年目、技術本部で機器設計担当の濱田さん)
 その他、社内勉強会や海外研修など、若手のうちから様々な経験を通じて成長していくことができる。
 「2023年3月に会社の費用負担のもと、台湾研修に行きました。粉砕に関するシンポジウムに参加したのですが、粉粒体への視野が広がり、とても勉強になりました。また、現地の同業者や大学の先生とも交流し、良い経験ができました」(入社4年目、営業部で営業事務担当の上田さん)

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先輩に教えてもらったことを製品カタログでしっかりと確認する濱田さん

風通しの良い社風の中 社員旅行をはじめ部活動など社内交流も盛ん

 風通しの良い職場で、3年に1度は社員旅行も実施している同社。部活動も盛んで登山部やウォーキング部などが活動している。
 「私はウォーキング部に所属しています。先日は本社のある茗荷谷駅から池袋駅まで歩き、野外劇場で演奏会を楽しむという企画を実施して、好評でした」(上田さん)
 また、有給休暇も取得しやすく、昨年度の取得率75%に対し、今年度は全社で100%を目指している。
 「長期休みは実家に帰省したり、旅行を楽しんだりと、リフレッシュしています」(濱田さん)
 さらに、2023年5月に健康企業宣言を掲げ、15時に体操を実施するほか、月1回野菜中心の弁当を会社で支給。いろいろな野菜が楽しめ、月ごとにメニューも変わるので、社員からも好評を得ている。

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都会のにぎわいを離れ、仕事を忘れておいしい空気の中でリフレッシュする登山部

若いうちから仕事を任され、多くのことを経験しながらやりたいことに挑戦できる

 若手社員も多くの経験を積める同社では、意欲がやりがいに結び付いている。
 「展示会に向けた製品カタログを、技術職の同僚が中心になり、私がサポートする形で、二人で作成しました。100ページを超えるレイアウトまで自分たちで手掛けて、完成したときは達成感がありました。当社はどんどん仕事を任せてもらえますし、やりたいと手を挙げたことはやらせてもらえるので、やりがいにあふれています」(上田さん)

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「展示会に向けて、出品サンプルなどを綿密に打ち合わせます」と話す上田さん(右)

社長からのメッセージ

 混相流体技術は入社後にしっかりと学べるので心配いりません。知識の有無よりも自分で考え、その考えを実現していこうという人が向いている会社です。

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明珍社長

このカイシャが10秒でわかるムービー

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●第36号 (2024年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
フルード工業株式会社
設立・創業年
設立年 1970年11月
資本金
5,000万円
代表者名
代表取締役社長 明珍 裕之
従業員数
25名(内、女性従業員数8名)
所在地
112-8700 東京都文京区小日向4-6-19 共立会館ビル4F
TEL
03-3944-7111