ITとコミュニケーションで社員のやりがいを引き出す。暮らしを支える施工管理会社
<3つの特徴>
●事業内容:ビルなどの空調・給排水衛生設備の施工管理
●育成制度:検討会参加や資格取得で知見と技術を蓄積
●働く環境:IT導入による業務効率化で働きやすい環境
丁寧な仕事を徹底し 顧客に喜ばれる誠実な施工管理を実現
建物の空調・給排水衛生・消火設備など、私たちの生活に欠かせないインフラの設計・施工管理を手掛ける八洲。1981年に設立された同社は、府中市で住宅の設備工事業からスタートし、現在では多摩エリアを中心に、マンション・オフィスビル、公共施設まで幅広い建物の施工管理を担当している。
「木造住宅からコンクリートのマンションへと時代とともに建物は変わりましたが、給排水や空調はどんなときでも欠かせないインフラです。常に社会に必要とされるやりがいのある仕事です」(加藤代表)
同社が設立以来大切にしているのが、一つひとつの仕事を丁寧に行うこと。納期の遅れやトラブルがないように常に工程を先取りする姿勢を徹底。また、品質にもこだわり、キャパシティーを大幅に超過しないように受注をしっかりと管理している。丁寧な仕事が顧客から支持される会社であり続けたいと加藤代表は語る。
もともと設備工事を行っていた同社は、バブル崩壊後、他社と差別化を図るために自社施工を行わない施工管理専門にかじを切った。今では、市内の小学校など公共施設の施工管理を担当するまでに成長した。
「堅実経営で着実な成長を目指してきましたが、一方でチャレンジ精神も大切にしています。最近では学校などの既存の建物でもエアコンを全部屋に入れたいという要望が増えており、大規模な設備改修を担当することもあります。災害時に停電してしまうと使えない電気だけではなく、ガスで電気を起こせるシステムを導入することもあります」(加藤代表)
時代ごとに必要とされる最新の技術を捉えて提供しつつ、人々に住環境の変わらぬ安心を提供するのが同社の特徴といえる。

全社員が同じ目線になる検討会を実施。資格取得費用は会社負担
同社では、全員が参加する受注検討会や施工検討会を実施している。例えば、設計図面をもとに検討課題を抽出して話し合う。新人であっても参加することで、徐々に業務全体のイメージを描けるようになるという。
入社5年目、工事部の齋藤課長は各種検討会が同社の特徴と話す。
「社員全員で一つの案件の検討をするのは、当社独自の取組だと思います。自分だけでは気付けなかった点が分かりますし、一人で仕事を進めるのではなく皆で協力し合えるという安心感も得られます」
また、持続可能な成長を目指す同社では社員の資格取得も推奨している。
入社25年目、情報部の谷田部課長は、これまで建築関連の資格を10種近く取得してきたという。
「経験を積み1級管工事施工管理技士を取得しました。勉強がダイレクトに業務に生かせる仕事なので、自信にもつながります」
なお、会社推奨の資格取得に要する費用は基本的に同社が全て負担する。外部の講習会参加やその他の資格取得についても一定の補助を行っている。

ITツール導入で残業削減に成功。休暇取得推奨でプライベートも充実
社員が「明るく、楽しく、元気よく」働くことを目指す同社では、残業削減を目指し定時で退社することを推奨している。
スマートフォンのアプリを使い、施工状況をどこからでも確認できるようにしたり、チャットで簡単にコミュニケーションが取れる体制にしたことで、帰社してから行わなければならない作業が減り、残業が少なくなったという。このようなITシステムによる業務効率化は約2年前から進めており、現在も本社と現場をつなぐ新たなツール導入の実証実験を行うなど、積極的にIT化を進めている。
また、有給休暇の取得も奨励している。平均月1回程度のペースで休暇を取得し、土日とつなげて連休にする社員もいるという。
「男女関係なく家庭の理由などで半日の有給休暇を取得する社員も多く、休みやすい環境です。私が体調不良で入院したときには、上司から『仕事のことは気にせずゆっくり休んで』と言葉を掛けてもらいました。優しい人ばかりの職場なので、未経験者でも安心して働けると思います」(入社4年目、総務部の岡野さん)

当社の自己PR
資格取得支援に力を入れている環境は魅力的だと思います。私自身、ハードルが高い資格を取得する際には何年も講習会に通わせてもらいましたし、合格するためのサポートもしてもらえます。業務で経験を積みながら成長もできます。さらに、年齢関係なくフランクに話せて、分からないことも質問しやすい職場です。(谷田部課長)


●第28号 (2022年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。