80年超、地域に貢献するタクシー会社。多彩な研修や社内交流で皆が生き生きと働く
<カイシャの特徴>
●事業内容:80年超の歴史あるタクシー会社
●仕事のやりがい:顧客に感謝され自分の裁量で動く
●育成制度:OJT以外にも多様な研修を提供
●働く環境:自分に合うワークスタイルを選択
地域密着の老舗タクシー会社。高齢者や介助にも積極的に対応
1941年に設立し、80年以上にわたり八王子市でタクシー事業を営む八王子交通事業。地域密着型企業として、長い歴史の中で地場の人々や地元企業との信頼関係を育んできた。所有車両数は約90台、乗務員数は約160人と多摩地区でも有数の規模で様々なニーズに対応。市内の寺社や名園とタイアップした季節ごとの観光タクシーは、同社と地元との密な関係があってこそ実現できる企画だという。
また、事業展開している地域は高齢化が進んでいることもあり、介護施設や病院への送迎など、高齢者や障害のある人がタクシーを利用することが多い。そのため、乗務員も車椅子の乗客への介助方法を身に付けているなど、バリアフリーなサービスの提供に力を入れている。
「個人のお客様はもちろん、介護施設に通所する複数のお客様を利用時間に合わせて送迎するサービスを以前から日常的に行っています。タクシーの良さであるドアツードアの機能を生かしながら、今後もあらゆるお客様にホスピタリティーあふれるサービスを提供していきたいです」(内田専務)

乗客からの「ありがとう」が嬉しい。自分の裁量で動けることも魅力
若者やファミリー層も住まうエリアにある同社では、従来型の駅や街中での乗車以外に、大手配車アプリを利用した乗車、自社の配車センターからの指令など、乗車計画が多様化している。しかし、どのような利用パターンであっても、乗客から直接感謝の言葉をもらえるのは乗務員の仕事ならでは。
「スムーズに目的地まで行けたり、乗降のサポートをして喜んでいただけるのは嬉しいです。また、当社のタクシーしか乗らないというお客様も多くいて、地域に信頼されている会社で働けて良かったと感じています」(入社1年目、乗務員の荒井さん)
また、入社3年目、乗務員の杉山さんも仕事にやりがいを持っていると話す。
「乗車中は自分の裁量で業務に当たれるのが、やりがいになっています。たくさんお客様を乗せた日や走行距離が長かった日は、よく働いたなという実感を得ることができます」

先輩のサポートを受けながら成長。安全や接遇に関する多彩な研修あり
未経験の新人乗務員の場合、1カ月程度かけて座学とOJTで乗務員としての基礎を身に付けていく。タクシー乗務員に必要な第二種運転免許も、この期間内に会社の支援で取得を目指す。
「年齢やキャリアを問わず、情報交換がとても活発な環境です。地理や接遇に長けたベテランの先輩たちも、気軽に相談に乗ってくれるので、安心して働けます」(荒井さん)
また、車椅子や介助が必要な顧客に適切なサポートを提供するため、ユニバーサルドライバー研修を年に2回実施。ユニバーサルドライバー研修の講師資格を持った社員がいるため、乗務員は社内で受講することができるという。安全運転に関しても画像や動画を使用した事例周知や振り返り、外部講師を招いての講習会を実施する等、乗務員の安全教育にも力を入れている。
乗務員のキャリアプランもある。一般車両から観光タクシーやハイヤーへと、乗務する車両や勤務スタイルを変えたり、配車オペレーターや運行管理者を目指すなど、本人の適性や希望に応じたステップアップが可能となっている。

ライフスタイルに合わせて柔軟な働き方が可能。女性社員も活躍中
同社には、乗務員のシフト勤務の基本が16パターンあり、ライフスタイルに合わせて各自で選択することができる。また、育児や介護、通院等で、急な休みや早退をする際は、勤務日を振り替えるなど、柔軟に対応しているという。
さらに、同社は国土交通省「女性ドライバー応援企業」の認定事業者に登録され、女性ドライバーを含め従業員が働きやすい環境や勤務形態の整備に取り組んでいる。
「女性の乗務員や配車オペレーターもいて、日々の業務の相談ができるのも当社の良いところだと思います。乗車を終えて事務所に戻っておしゃべりをするのが楽しみです」(杉山さん)

専務からのメッセージ
お客様と接する仕事はとても楽しいものです。将来の夢をかなえるため、一つのステップとして乗務員をしてみたいという人材も歓迎しています。

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●第37号 (2024年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。