若い発想を大切にするものづくり企業でモノ、ヒトを検知するセンサーを開発
<カイシャの特徴>
●事業内容: 自動ドアのセンサーを開発・製造
●仕事のやりがい:仲間と交流しものづくりができる
●働く環境:誰もが長く働くことのできる環境
●育成制度:新人全員がセンサー組立てを経験
自動ドアなど、暮らしの 安全・便利に欠かせないセンサーに特化して50年超
50年以上にわたり、センシング*に特化した開発・製造を行ってきた本田電子技研。自然豊かな町田市で多種多様な製品を生み出し、成長を続けてきた。同社のセンサー技術は自動ドアや車両検知に活用され、私たちの暮らしに深く溶け込んでいる。同社の製品は「ホトロン」というブランド名で、特に自動ドアのセンサーに多く使われているという。
中でも同社が得意とするのは、シンプルで高い機能を持つセンサーの開発だと話す高木取締役。
「自動ドアのセンサーには通過する人を確実に検出し安全に開閉させて、動物・虫や落ち葉などによる誤動作がないような高い精度の検出機能が求められます。当社はこれまで培った技術と新技術を組み合わせ、今後も安全を実現するセンサーを開発していきます」
同社が開発・製造したセンサーは、グループ会社「ホトロン」が販売している。海外では台湾とアイルランドに販売拠点を持ち、同社の売上げの半分を占める。また、グループ会社間の結束力も強く、営業現場からフィードバックされたニーズに合わせて製品を開発できるのも同社の強み。例えば、欧州では取扱いが簡単、丈夫で長持ち、コンパクトかつ、コストが重視される傾向が強い。その市場動向は、同社が手掛ける製品に反映されているという。
「当社で得意としているのはまさにシンプルかつ高機能なセンサーです。安全性や高機能であることを重視する国内向けにはセンサーの数や配置を工夫することで安全な自動ドアを実現しています」(高木取締役)
*センシング:赤外線や超音波の反射量の変化を検出して、付加価値の高い情報に変換する技術

コミュニケーション重視。先輩たちのフォローのもとものづくりに取り組める
同社のセンサーを完成させるまでには、設計・生産管理・製造といった部署が連携し、基板などを製造する外部発注先の協力も欠かせない。円滑に業務を進めるために、丁寧なコミュニケーションが求められる。
「大量発注をいただいたときや、トラブル発生時は、協力会社や他部署との折衝が不可欠です。普段のコミュニケーションが大切だと実感しますし、無事乗り切ったときはやりがいを感じます」(入社18年目、生産部の蒲地(かもち)課長補佐)
もちろん、精密機器の開発企業としてものづくりのやりがいも大きい。
「先輩にアドバイスをもらったり過去のデータを調べたりして、無事にセンサーが完成したときが一番のやりがいです」(入社5年目、技術部の戸田主任)

家庭と仕事の両立に配慮しプライベートも充実。社内交流も定期的に実施
同社の女性社員比率は約5割。現在育児休業を取得中の女性社員もおり、復職時には基本的に従来の部署で働くことを前提にしている。短時間勤務は子どもが小学校入学まで利用できるなど、家庭と仕事の調和が取れるよう配慮をしているという。
また、本人が望まない限り転勤はないのでライフプランを立てやすい。
「有給休暇も取りやすいですし、めりはりのある働き方ができる職場です。上司や先輩ともフランクに話せる社風も気に入っています」(戸田主任)
社内の交流イベントも定期的に実施しており、サマーフェスティバルやクリスマスパーティーにはグループ会社含めた社員が各地から集まる。
「普段電話やメール等でしか連絡しないグループ会社の皆さんと直接会話できるので、イベントは毎回楽しみにしています」(蒲地課長補佐)

入社後は必ず製造を経験しものづくりを理解。若手の特許出願も歓迎
同社の新人研修の特徴は、全員が半年から1年程度、製造課でOJT研修を行う点。実際に、センサーの組立てを体験しものづくりの原点を学ぶことは、配属後も役立つことが多いという。
「現在、センサーの評価試験や機構設計を担当していますが、製造課で一日何百台もセンサーを触ったからこそ分かることがあります。設計をする際にもこの設計だと製造の作業性が良い悪いといった配慮ができる。また他部署の人とのつながりができたこともよかったなと思います」(戸田主任)
また、業務にとって有益な外部研修に参加する場合は会社が費用を負担し、若手は指名制で順番に技術系のセミナーにも参加している。
なお、新製品の開発に力を入れている同社では、特許を出願した社員に対して報奨金を支給している。戸田主任も昨年特許の出願を行ったという。

取締役からのメッセージ
若手に自由な発想でチャレンジしてもらうことを大切にしています。仲間を尊重してチームワークで成果を出したい人に向いている職場です。

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●第33号 (2023年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。