幅広い年齢層の女性をターゲットに、エステティックとスポーツジムという二つのサービスを提供しているホットスリム。顧客一人ひとりの目的や状況に合わせたオリジナルメニューを低価格で提供している。確かな効果を実感できると口コミで人気に火がつき、現在は立川店以外にも全国に３店舗を運営する。
　「2013年の設立当時、このスタイルで事業展開するジムはありませんでした。現在に至るまで多くのお客様に利用していただいています」と語るのは、フィットネス業界では「マイク高橋」として知られる高橋代表。
　パーソナルトレーニングといっても、過酷なレッスンや過度な食事制限は行わず、スタッフが工夫を凝らした「楽しみながら理想の体に近づける」メニューを行っていく点も人気の理由。母娘で通っている会員もいるという。
　現在、新型コロナウイルス感染症の影響もあり新店舗の出店計画が滞っているというが、時期を見極めて都内に新たな店舗をオープンしたいと語る高橋代表。
　「プロ意識の高いスタッフたちが本気でお客様に向き合っています。今後も、地域に末永く愛される店舗を作り続けたいです」
　エステティックサロンやスポーツジムの場合、スタッフには新規顧客の獲得といったノルマが課せられるケースもあるという。しかし同社では、そうしたノルマは全くない。
　「それよりも、既存の会員の皆様により良いサービスを提供することを重視しています。結果的に、それが口コミとなって新たな会員の獲得につながっています。当社では広告などは特に行っていませんが、インターネットの口コミサイトでの評価も高く、スタッフにとってもやりがいのある職場だと思います」（高橋代表）
　この他にもプロテインなどオリジナル商品の開発時に、現場の声としてスタッフに意見が求められるなど、様々なシーンでやりがいを感じることができる。

　同社はスタッフのほとんどが女性ということもあり、常に産前産後休業・育児休業、短時間勤務を利用しているスタッフがいる。自然と仲間と協力し合うことも多いと話すのは入社２年目、立川店の矢部さん。
　「社内の雰囲気も良く、将来自分がそうした制度を利用することになっても安心して長く働ける職場だと感じています」
　実際に、多くのスタッフが育児休業後に復職し、ライフ・ワーク・バランスを充実させながら業務に励んでいる。
　「スタッフからの意見を積極的に取り入れるようにしています。今後、ママスタッフたちから『午前中のほうが働きやすい』という意見が増えれば、営業時間を早めることも考えています」（高橋代表）
　その他に、残業がほぼないのも同社の特徴。閉店10分後にはスタッフ全員が帰っているという。このような働きやすい環境が、長く働くスタッフの多さにつながっている。