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社会福祉法人足立邦栄会

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オンラインで各拠点職員の交流を強化。研修制度と現場での深い学びで成長できる

オンラインで各拠点職員の交流を強化。研修制度と現場での深い学びで成長できる

<3つの特徴>

●事業内容:高齢者・障がい者の生活サポートを実施
●働く環境:組織が一体となり、働きやすい環境を整備
●育成制度:未来を担う新人・リーダー層をともに育成

高齢者支援と障がい者支援が 共存する法人団体

 足立区、府中市、狛江市に拠点を置き、援助・介助の必要な人に向けた生活支援を行う足立邦栄会。同法人は、特別養護老人ホームやデイサービスなどの高齢者向け施設、障がい者支援施設の運営など、24事業を展開している。
 中でも足立区にある施設「さくら」「かえで」では、高齢者と障がい者が身近に接しながら、同じフロアで生活しているのが特徴という。
 「障がいのある40代の方から、100歳以上の高齢の方まで共に暮らすため、利用者同士の世代を超えた交流が自然と生まれています」(伊藤施設長)
 また、「分け隔てなく、助けの必要な人々をサポートする」ことを理念に掲げる同法人は、外部の福祉事業所とのコラボレーションも行っており、敷地の提供をしているという。
 「子ども食堂や野菜即売会を運営している団体に場所を貸し出し、近隣の方も集まるような施設づくりをしています」(伊藤施設長)
 地域との関わりにも力を注ぐ同法人では、各施設と地域との結び付きを強めるため、様々な交流行事を企画・実施。季節のイベントなど、地域の福祉拠点として認知されることを目指して、活動を行ってきた。
 現在はコロナ禍により、法人内行事の多くも休止せざるを得ない状況だが、施設内では感染予防に十分配慮した上で、身体を動かすことのできる小さなイベントを開催。昨今、家族との面会も難しい利用者にとっては、格好の気分転換になっている。
 また、今夏には、オンライン上で100人以上の利用者が参加予定のワークショップを企画するなど、利用者・職員ともに楽しめるイベントを今後も企画していくという。

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「さくら」と「かえで」は、特別養護老人ホームと、障がい者支援施設の機能を兼ね備えた施設

拠点を横断したチーム編成で、 働きやすい環境を作る

 拠点が都内に点在していると、各施設間のつながりが薄くなりがちだが、同法人ではその点にも配慮し、法人一体型の運営を目指している。
 例えば、昨年より導入した取組が、全事業所にまたがった横断的なチーム編成。「育成チーム」や「組織チーム」、「ランドマークチーム」など、テーマ別に全6チームあり、労働環境整備や研修開催、広報などに役割が分かれる。
 それぞれのチームごとに、明確な目的やビジョン、具体的な取組内容を事業計画書としてまとめ、全職員に周知している。
 「各事業所でオンライン化も進み、コミュニケーション量が増えたように思います。ビデオ会議システムを利用しての打合せなどで、より多くの職員と意見交換できるのはメリットです」(伊藤施設長)
 状況の変化をチャンスと捉え、今後も法人一体化を図り、働きやすい環境を整えていく方針という。

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デイサービス利用者で作った、桜の花の壁飾り。手先を使うレクリエーションなどはよく行われる

資格支援や事例検討会で スキルを磨く

 同法人では入職後、3~5日のオリエンテーションが行われ、虐待防止や食品衛生に関する研修を受講。その後、現場に配属される。
 「まずは利用者とコミュニケーションを取りながら、顔と名前を覚えることからスタートします。最初は先輩職員と2人体制で徐々に介護に携わっていくので、未経験者も安心して仕事を覚えることができます」(入職2年目、特養さくらの宇田川さん)
 新人を一人前に育成する一方で、中核人材を育てることを目的に、「人材育成プロジェクト」も立ち上げた。研修体制を見直し、リーダー層の育成にも熱心に取り組んでいるという。
 さらに、職員の資格取得も推奨。介護福祉士や精神保健福祉士などの資格取得に必要な費用は上限15万円まで法人が負担する。
 入職16年目、デイサービスセンターさくらで介護職に就く金井さんは、この制度を活用した一人。
 「上司に勧められて、社会福祉主事任用資格を取りました。通信教育を受ける費用を法人が負担してくれて助かりました」
 また、職員同士の知見を深めるため、ケーススタディを元にどういった支援を行ったら良いか話し合う「事例検討会」も年4回開催。各人のスキルアップを図っている。

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その人ごとの個性に合わせた介助を心掛けている宇田川さん。利用者からの感謝の言葉が仕事の励みという

当法人の自己PR

 職員の年齢層が比較的若く、明るい雰囲気です。介護職の講師歴のある人や、子育て中の人、他業種から転職してきた人など各人のバックグラウンドが様々で、そこから自分とは異なる視点を得たり学びがあるのも魅力です。利用者から刺激を受けることも多く、毎日が「何かを吸収する日」になっています。(宇田川さん)

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「挑戦できる機会を数多く設けています」伊藤施設長
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産前産後休業、育児休業を複数回取得した経験がある金井さん。「女性が復帰しやすい職場と感じます」

●第25号 (2021年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
社会福祉法人足立邦栄会
設立・創業年
設立年 1999年1月
資本金
社会福祉法人のため無し
代表者名
理事長 新井 五輪子
従業員数
210名(内、女性従業員数150名)
所在地
123-0862 東京都足立区皿沼2-8-8
TEL
03-5691-7150