デジタル化で業務効率を向上。ガス、電力の供給で人々の安全な暮らしに貢献する
<3つの特徴>
●事業内容:環境に優しいエネルギーの供給で地域に貢献
●育成制度:ポイント制で学びのモチベーションアップ
●働く環境:社内制度の活用でプライベート時間を確保
ガスから電力まで半世紀以上にわたって エネルギー事業を展開
1971年の設立以来、多摩地域を中心としたエネルギー供給によってライフラインを支えてきたエネックス。木炭や木材の取扱いに始まり、以後、LPガス、灯油と供給商材の幅を広げ、現在では電力事業も行う。
地域の人々の暮らしを見守る使命感を大切にしているという同社の方針は、日々の具体的な業務にも反映されている。
例えば、ガスメーターの検針は自動化が進むが、同社ではあえて検針員が顧客を1軒1軒訪問し、検針。人の目でしっかりと見守り、安心感を提供している。
長く続く事業がある一方、新しいチャレンジにも意欲的で、その好事例が地産地消の再生可能エネルギーの活用「スローエナジー」。地域の太陽光発電所で発電した再生可能エネルギーを買い取り、事業所や一般家庭に電力として供給している。電力小売が全面自由化される以前から同社では独自に取り組んでおり、その先見性の背景には環境保護に貢献したいという志があった。
「エネルギービジネスはSDGs(持続可能な開発目標)という世界規模での行動様式と関わりの深い事業です。地域のために何かしたいと、電力事業に参入しました」(榎本代表)
設立当初から受け継がれてきた地域貢献への思いは今後も変わることはなく、榎本代表も「エネルギーの形そのものは時代と共に変わっていくかもしれませんが、地域を支える使命感、人々の暮らしを見つめる私たちの視線に変わりはありません」と強調する。
そうした姿勢は地元の祭りなどへの、会社ぐるみの参加にも表れている。最近はコロナ禍で祭りそのものの開催が見送られているが、多くの社員が「ぜひまた参加したい」と再開を心待ちにする。
「社員の参加は強制ではなく、自由です。祭り好きな若い社員が多く、盛り上がりますよ」と榎本代表。地域社会とのコミュニケーションは、仕事への意欲にもつながっている。
「お世話係」社員によるメンター制度が実現する 二人三脚の成長
人材育成における同社独自の取組が「ポイント制」。週1回の勉強会に参加するとスタンプがたまり、その数に応じて商品券が支給される。社員のモチベーションアップにつながるユニークな制度といえる。
「勉強会では業界ならではの専門知識を学べるので積極的に参加しています。交換した商品券で自己啓発の本を買いました」(入社3年目、採用・マーケティング部の井上さん)
さらに、「お世話係」と呼ばれる先輩社員がマンツーマンで新入社員をサポートする。社内メンバーの名前を覚える、電話応対ができるといった具合に細かく設定された20項目の目標の達成を目指し、先輩社員が丁寧に指導していくという。
「私は2年目、3年目に『お世話係』を務めました。私自身とても勉強になり、新人だけではなく先輩社員も成長できる制度です」と入社10年目、ホームガス事業部の加賀さんは振り返る。
また、月に一度、上司との個人面談で、自己の成長を振り返る機会を設けている。そこで話し合われたことが人事評価に反映されるので社員にとって納得性が高いという。
デジタル技術を積極的に採り入れて 業務の効率化を促進する
業務効率化のためデジタル化とアウトソーシングに積極的な同社。ガスの点検結果データは出先でタブレット端末に入力するだけでクラウド上に保存されるため、帰社後のデータ移行の作業は不要。残業の削減につながっているという。
「お客様との接点はアナログで、作業はデジタル。それぞれの良いとこ取りです」(榎本代表)
さらに、プライベートの時間を多く確保してほしいという思いで導入されたのが、一人暮らし手当や引っ越し手当。会社近隣に住む一人暮らしの社員には3万円支給、新卒入社の際に引っ越す場合は10万円支給など手厚い。
「制度を活用し、入社時に引っ越しました。早く帰って毎日自室でゆっくり料理をしています」と井上さん。ゆとりあるライフスタイルの実現ができていると話す。
当社の自己PR
当社は明るくて風通しの良い社風です。社内では「さん付け」で呼び合っており、代表も「榎本さん」と呼ばれています。上下関係の垣根が低く、とてもフラットでオープンな雰囲気を実感します。ここ数年は若手の採用に力を入れており、若い社員が増えて活力もいっそうアップしました。(井上さん)
●第25号 (2021年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。