建物に電気を通わせる専門家。 若手が主役となり大規模案件を担当
<3つの特徴>
●培った専門性で電気のライフラインを築く
●トライ&エラーを重ね、20代で急成長
●豊富な休暇制度でプライベートも充実
集合住宅の電気配線工事から 施工管理までを請け負う
マンションなどの集合住宅を中心とした屋内配線工事を手掛ける牧野電設。同社では、各部屋の配線業務から工事現場を監督する施工管理業務まで一貫して請け負っている。一口に配線といっても、間取りや電気の用途に応じてケーブルの太さ、形状、素材は異なる。それらを的確にえり分け、緻密に設計された配線ルートに従って配線を施し、建物に電気という命を吹き込むまでが一連の仕事になる。大規模な物件ともなれば、工事期間は2~3年に及ぶという。
さらに施工管理の仕事は、ゼネコンとの交渉に始まり、スタッフの配置、予算管理、資材調達など幅広いスキルが求められる。
「一人前になるまで20年掛かるといわれる仕事ですが、そこに変革の糸口を見いだし、10年ほど前から新入社員の育成に注力してきました。今では、20代、30代の若手が現場代理人として活躍し、数百戸、数億円もの大規模案件を担当しています」(牧野代表)
社員の平均年齢は29.7歳。大手ゼネコンなどの顧客からも「若手が力を発揮している」と評価されているという。
マンションなど住宅の新築工事を得意とする同社だが、今後、人口減少により住宅案件も減ることが予測される。そこで、新たな分野として、工場や公共建物などの電気配線工事にも注力しはじめている。特に、中国をはじめとしたアジア諸国の所得上昇などにより、日本企業の工場拠点が国内回帰する傾向にある。新たなニーズが見込まれるとあって、数年前から技術や対応力に磨きをかけ、実績を積み重ねているという。
「経済環境の変化や技術革新などに伴い、多様なニーズが生まれています。この動きに素早く応えられる技術と意欲を持つ社員を育てることが使命と考えています。これからも10年、20年先を見据え、挑戦し続けていきたいですね」(牧野代表)

失敗を尊重する社風と育成制度で 未経験からプロフェッショナルへ
未経験者をプロに育てている同社では、新人研修を通して基礎知識を身に付け、その後ベテランと若手が2~3人でチームとなり、現場で実務を覚えていく。さらに部署ごとに月1回勉強会を行い、知識や技術の向上につなげている。勉強会では、多くは「失敗の共有」や質問の時間に割かれる。
「勉強会では、何でも相談して良いと話しています。それが若手の成長につながると考えているからです」(牧野代表)
制度だけではなく、コミュニケーションツールとして社内SNSがあり安心だというのは、入社2年目、工事部の杉浦さん。
「コミュニケーションや情報共有のための社内SNSがあるので安心です。先輩たちは『分からないことはない?』と積極的に声を掛けてくださるので、日々知識が増えていくのを実感できます」(入社2年目、工事部、杉浦さん)
若手に徐々に大きな仕事を任せていくところも同社の人材育成の特徴と入社5年目、工事部の青木さんは話す。
「入社後、先輩社員の補佐として50戸ほどの新築マンションを担当しました。3年目からは、現場代理人として物件を担当しています。次の仕事は、今までに経験したことのない100戸の新築。毎回壁にぶつかりますがアドバイスをもらいながら成長できています」

働きやすい環境や休暇制度で 趣味や子育ても充実
残業時間の削減にも力を入れている同社。チーム内で仕事の配分を調整し合い、各々のプライベートを充実させているという。
「仕事後、社会人のフットサルチームの活動に参加するなど、オフタイムも楽しく過ごしています」(青木さん)
また、女性が約5割を占める同社では、産前産後休業や育児休業、短時間勤務制度などの利用も推進している。
「子育てしながら働く女性管理職もいて、頼もしいです」(杉浦さん)
休暇制度も充実している。有給休暇に加え、夏季・冬季連続休暇、ゴールデンウイーク休暇、記念日休暇、さらに、対象となる社員は同社独自の子育て休暇5日間も取得できる。
「子どもが生まれたときは、子育て休暇を利用して家族をフォローできました」(青木さん)

代表からメッセージ
共に挑戦できる人を求めています チーム全体の指揮を執る現場代理人の仕事ぶりは、例えるなら中小企業の経営者のようなもの。電気工事の知識だけでなく、交渉力、資金・人材の管理など幅広い力が養われます。さらに、工事を円滑に進めるには同僚をはじめ多数の協力者との円滑なコミュニケーション力も必要です。そのため「失敗を恐れず挑戦できる人」「チームワークを大切にできる人」と働きたいと思っています。挑戦することは、自分の成長につながります。就活に当たっても様々なことに挑戦し、自己成長を楽しんでください。


●第21号 (2020年8月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。