6カ月の研修でIT技術の基礎を学び、幅広い業種の基幹を支えるシステムを開発
<カイシャの特徴>
●事業内容:多様な業種のシステムを開発
●仕事のやりがい:手掛けた仕組みが使われる喜び
●働く環境:テレワークを活用し柔軟に働ける
●育成制度:充実の新人研修や資格取得支援
大手メーカーや教育機関など様々な業種に向けて システムを開発
マルチコンピューティングは、大手企業を中心に、産業機器メーカー向けの工程管理システムの開発を得意とする技術者集団。その他にも、教育機関や企業向けのeラーニングシステムや、病院などで使われる電子カルテ等の開発など、幅広い領域のシステムも手掛けている。
開発ポリシーの一つに、「開発、納入で仕事は終わらない」を掲げ、顧客から信頼され、システム導入後も長期間関わり続けることを心掛けているという。
「10年、20年という長期的な単位で開発から保守・運用までを担当することが多いです。お客様の業界や社内の状況をよく理解することで良いものを納めることができると自負しています」(西田社長)
1994年の設立以来、30年間システム開発一筋で事業を展開し、培ってきた技術・知識の専門性が現在の強みとなっている。そうした同社が最近力を入れているのがシステムの自社開発。例えば、テレワーク中の社員の作業内容が共有できる勤務管理システムを開発し、他社でも運用できるように展開していく予定という。
「当社は社内で使うあらゆるものを自社で開発しています。既存のソフトウェアやツールは世の中にたくさんありますが、ものづくり企業として自社で開発することが技術力を上げることにつながると考えています。当社の開発力で社会の皆さんに喜んでいただけるシステムが作れると確信しています」(西田社長)
自分が作ったものが世の中の役に立つことが エンジニアの醍醐味(だいごみ)
同社の社員からは、身に付けた技術で「世の中の役に立つものを作っている」という実感が大きなやりがいにつながるという声が多く聞かれる。
「自分が開発したものに対し、お客様から『もっとこうしてほしい、こんな機能が欲しい』と要望をもらうと、実際にしっかり使ってもらえているんだなと実感できてやりがいを感じます」(入社6年目、開発本部の山口さん)
また、入社2年目、開発本部の松本さんは、「開発したシステムが思ったとおりに動作しないこともあります。周りの先輩に意見を聞いたり、何度も試していく中でうまくいったときは嬉しいです」と話す。
仕事の内容に応じてテレワークも選択可能。柔軟に働くことができる
担当する業務内容に応じて柔軟な働き方ができるのは同社の魅力の一つ。業務内容に合わせ、テレワークと出社を組み合わせる社員が多いという。
「私は、週に1回出社、4回は在宅勤務をしています。テレワーク中に分からないことがあれば、チャットで先輩に相談しています。誰でも優しく教えてくれるので、普段業務で関わりのない先輩にも技術的な相談がしやすいです」(山口さん)
6カ月間の内部研修で社員をじっくり育てる。新人が社内システムを開発
同社では入社後に6カ月間の社内研修でじっくりスキルを身に付けられるため、文系出身者もエンジニアとして多く活躍している。ITの基礎を新入社員に教える講師は、社内の管理部門と開発部門の先輩社員が担当するため、新人も気兼ねなく質問ができるという。
「会社説明会の際に6カ月の内部研修があると聞き、ここでなら無理なく技術を身に付けられると感じたのが入社の決め手です。実際に10年以上活躍している先輩にマンツーマンで教えてもらい成長できました」(松本さん)
研修後は現場でOJTに入るが、1年半程度は先輩社員のサポートを受けながら、徐々に実践的なスキルを身に付けていくことができる。
また、技術力の養成を目的に、新人研修中に自社システムの開発を経験するのも同社の特徴。オフィスの入退室記録システム、会議室の予約システム、備品の貸出し管理システムなど、開発したものは実際に社内で運用されるため、自身が使用するシステムを新人研修で手掛けることになる。
さらに、資格に合格すると報奨金が支給される資格取得支援制度や、会社負担で技術書などが購入できる書籍購入制度など、スキルアップを継続的に支援する制度も整っている。
「基本情報技術者試験に合格し、5万円の報奨金を受け取りました。資格の難易度によって最大30万円の報奨金が支給されるので、モチベーションにつながります」(松本さん)
社長からのメッセージ
今の時代にITの専門技術はなくてはならないものです。文系の人にもじっくり教えるので、技術を身に付けたい意欲があれば問題ありません。
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●第36号 (2024年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。