1年以上のOJT研修で丁寧に人材を育成。昇降機で社会のバリアフリー化に寄与する
<カイシャの特徴>
●事業内容:昇降機の設置・保守を手掛ける
●仕事のやりがい:社会のバリアフリー化を担う誇り
●働く環境:1時間単位で有休取得が可能
●育成制度:長期間のOJTで技術を吸収
昇降機の設置、 メンテナンスで便利に暮らせる社会に貢献
1980年に昇降機の点検を行う企業として設立されたマイクロエレベーター。現在は昇降機の設置の提案・メンテナンスを行う「エレベータ事業」と、福祉用昇降機や介護用品の販売・レンタルを行う「ヘルスケア事業」の2本柱で事業を展開している。
エレベータ事業の分野では、関東エリアの官公庁・自治体の要請に応じて、小中学校の給食配膳用などに昇降機を納入。ニッチな市場に特化し、据え付けもメンテナンスも全て自社で手掛けていることが強みと井田代表は話す。
「ヘルスケア事業の分野では、住宅のほか、デパートやショッピングセンター、コンサートホール、病院、介護施設などに椅子式階段昇降機や車椅子用階段昇降機などを設置しています」
椅子式階段昇降機は、椅子に駆動装置が付いており、座ったまま階段の上り下りができるというもの。階段横などの目立たないところに設置されている事例が多いが、同社がしっかりとメンテナンスすることで、足が不自由な人も安心して昇降機に乗れるという。
同社が車椅子や介護ベッドなどのレンタル、家庭のバリアフリー工事などを手掛けるヘルスケア事業を開始したのは、設立して28年後の2008年。日本全体で高齢化が進んだこともあり、順調に業績を伸ばしてきた。
井田代表は今後の事業展開について次のように語る。
「日本ではまだまだバリアフリー対策が十分ではありません。椅子式階段昇降機についても知らない方が多いです。今後は福祉用昇降機の認知度を上げていくことにも取り組んでいきます」
一方で据え付けやメンテナンスに携わる技術者が不足しているという課題もある。
「設置したいという引き合いは年々増えており、それに応えるためにも、人材を育てることは当社の使命と考えています」(井田代表)

人の命を預かる 責任と誇りを胸に昇降機を設置
昇降機に不具合があれば大きな事故につながりかねない。
「人の命を預かり、生活に欠かせないものを設置するという責任を感じます」と入社10年目、エレベータ事業部の松山主任。その分やりがいも大きいと話す。
「足が不自由な学生のために、離島の中学校に椅子式階段昇降機を新設したことがあります。先生方にも大変感謝されました」
また、ヘルスケア事業部で昇降機の図面作成補助や、メーカーへの発注業務などを担当している入社2年目の女性社員も次のようにやりがいを語る。
「高齢者や障がいのある人にとって福祉用昇降機は、生活の質の向上に不可欠な製品です。そこに携われる誇らしさを感じています」

1時間単位の有休や ノー残業デーなどで私生活も充実
一人ひとりの働きやすさを大切にする同社には独自の制度がある。「Happy move制度」では、通勤に1時間以上かかる場合、会社の最寄り駅から3駅程度の場所に引っ越せば祝い金30万円と、5年間毎月2万円の住宅手当を支給する。
「新人の3分の1が利用しており、この制度が決め手で入社した社員もいます」(井田代表)
また、年に5日まで1時間単位で有給休暇を取得することも可能。さらに、毎週水曜日はノー残業デーで、定時帰りが徹底されている。
「病院へ行くために数時間だけ休むこともできます。同じ部にいる子育て中の先輩は、お子さんの用事で早退するときにも時間単位の有給休暇を活用しています。ノー残業デーの日は、先輩や友人と食事に行くなど、プライベートも充実できます」(ヘルスケア事業部の女性社員)

先輩に見守られて 現場作業を経験することで着実に技術を吸収する
同社では実践形式での育成を重視していると井田代表は話す。
「一人ひとりの適性や資質に合わせ、最低1年、長い社員で3年以上のOJT研修を行っています」
特に安全面に配慮が必要な昇降機の設置やメンテナンスに携わる技術職の社員は、時間をかけて育成しているという。
「私も先輩から1年半にわたって指導を受けました。今は私が後輩に寄り添って、教えています」(松山主任)
また、各部署で個別の勉強会も開催している。
「5年目未満の社員が毎月集まって勉強会を行っています。本音での話合いもでき、相互理解も深まります」(ヘルスケア事業部の女性社員)

代表からのメッセージ
経営理念に「全従業員の物心両面の幸福を追求する」とあるように、当社では社員を何よりも大切にし、常に満足度の高い働き方をしてもらいたいと考えています。

このカイシャが10秒でわかるムービー
ムービーはこちら

●第34号 (2023年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。