2011年に設立された楽塗は、足立区・葛飾区・墨田区に密着した、外壁塗装・屋根塗装の専門会社。
　施工は協力会社に外注するという同業他社も多い中、同社では社内に職人が在籍。提案から施工までの工程を、営業職と施工職の社員が協力して進め、ワンストップで対応できる点が大きな特徴となっている。
　また塗装工事に欠かせない足場の設置についても外注せず、自社で施工。それにより、顧客にとってコストダウンが見込めるだけでなく、職人が塗装しやすい理想の足場を組むことが可能になる。
　さらに、外壁や屋根の劣化状況を確認する際にはドローンを活用。高所作業をせずに、雨漏りの状況などを確認することができる。このように社内体制の構築や最新技術の導入でコストや時間を削減すると同時に、安心と安全に配慮した職場づくりにつなげている。
　「昨今の電気料金高騰もあり、遮熱性や断熱性の高い塗料の需要が高まっています。外壁塗装の分野で節電につながることなども模索します」（佐藤代表）
　近年は、住宅の品質確保の促進等に関する法律の施行によって、耐震性の向上など、住宅の基本性能がアップしている。そのため、住宅の基礎は変えずに外壁や屋根のリフォームを希望する顧客は増加傾向にあるという。
　機能が高まった一方で、例えば高気密住宅は一度雨漏りすると、雨水が壁の内側にたまり、外に抜けにくい特製があると佐藤代表は話す。
　「雨漏りしない、丁寧な屋根・外壁の施工が重要となります。お客様にとって家は大きな財産です。安心して工事を任せられるかどうかは、施工業者を選ぶ際の大きなポイントだと思います」（佐藤代表）
　同社は、以前施工を行った顧客からの紹介により、新たな依頼が来ることが多いという。地域密着型企業だからこそ、地元からの信頼は同社の大きな強みとなっている。

　新卒の場合、座学で知識を身に付けるのはもちろん、業務に必要となる、「足場の組立て等特別教育」や「フルハーネス特別教育」などの外部講習に参加する。
　また、営業職であっても作業の流れを理解するために施工現場へ赴くのが、同社の人材育成の特徴という。
　入社４年目で営業担当の河南さんは、異業種からの転職者。「入社当初は先輩に同行して施工現場を見学したり、お客様対応の基礎を身に付けていきました」と、当時を振り返る。
　ある程度業務を理解すると新規の顧客を担当。顧客訪問には先輩社員が必ず同行し、経験を積み重ねていく。
　このほかにも外装劣化診断士などの資格取得のための受験料を会社が負担するなど、資格取得支援も行っている。

　人が生きる上で住宅は不可欠であり、外壁塗装は、今後も需要が見込めるビジネスです。当社は異業種からの転職も多く、基礎からしっかりと指導しています。