文京区小石川をはじめ、都内に合計10施設の保育園を運営しているモニカ。「子どもたちの記憶に残る園づくり」を保育理念に掲げ、安全・安心を基本に、思いやりと優しさを持って自分で考え行動できる子どもの育成に努めている。
　「子どもたちの成長に応じたきめ細かな保育、そして保育士が子どもたちとしっかり向き合えるように少人数制で臨んでいます。食育や四季折々の行事のほか、リトミック、英語の指導も取り入れています」と北口愛子取締役は同社の保育の特徴を語る。
さらに、延長保育にも対応しており、都心で働く共働き家庭から好評を得ている。
　保育園を開園するに当たって、最も配慮しているのは立地だという北口愛子取締役。
　「利便性を考えて駅から近い場所を選びますが、利用いただく子どもたちや家族、また、職員が通勤することも考えて、何度も現地に足を運び、夕方以降の人通りや周囲の環境なども確認して、安全・安心できる立地選びを心掛けています」
　また、地域に愛される園になるために、会社の方針として掲げているのが「閉めない保育園」であること。
　「一度開園したら閉園しないという強い意志のもとに運営をしています。多くの人にモニカの保育園の存在を知っていただき、地域の人たちに長く愛される保育園を目指しています」
　そのためには、保育士たちの地位向上と、働く環境の整備も重要になってくると北口愛子取締役は力を込める。

　同社では、新卒採用を積極的に行っている。保育士の資格を取得していたとしても、社会人としては一からのスタートとなる新入社員に向けて、まずは会社のビジョンや社会人としてのマナー、働く上での基礎知識などを身に付ける新入社員研修を行っている。　
　その後、OJTに入り、現場で一緒にクラスを担任する先輩から日々の保育の業務を学んでいく。さらに、自治体などが行っている外部研修へも積極的に参加し、知識の向上を図っている。
　「先日は、文京区が主催する研修会に参加して、児童虐待について学びました。今後も多くの研修に参加して、自信を持って保育に取り組んでいきたいです」（金子さん）
　同社では、今春より年齢の近い先輩が新人の相談役となる「メンター制度」の導入も予定している。経験の少ない保育士を精神面からサポートすることで成長を促し、さらに保育の質を高めていきたいと期待を寄せている。