若手が積極的に提案・相談できる環境で 企業活動を支える位置情報サービスを提供
<カイシャの特徴>
●事業内容:20年以上の位置情報システム開発実績。新たな価値創造へ挑戦
●働く環境:働きやすさを追求しアンケートをもとに職場環境を整備
●育成制度:社内・外部研修やメンター制度で安心してしっかりと成長
大手メーカーから独立し起業した、国内位置情報サービスのパイオニア
ナビッピドットコムが主軸にする事業は、業務用のクラウド型位置情報サービス「DP Report@」の開発・提供。企業はこのサービスを導入することで、社員の現在地や移動経路、距離等の情報を把握でき、効率的かつ効果的な事業活動を実現できるという。
独自の技術力を持つ同社設立の成り立ちは、大手電機メーカーの新規事業開発部門にある。当時、その部門に所属していた篠崎社長が事業譲渡を受け、2002年にナビッピドットコムとして独立。その後、位置情報サービスのスペシャリストとして拡大し続け、2010年には国内で初めてAndroid対応の位置情報サービスをリリースした。
「当社の強みは、キャリアやデバイスに関係なく位置情報を一元管理できることです。これまで培ってきた実績をもとに開発において欠かせない通信キャリア各社との連携も実現しています」(篠崎社長)
近年では運送車両の位置情報追跡、テレワーク中の社員の動態管理、保守点検を行う企業向けに紙の報告書をデータ化する等、単なる位置情報にとどまらず働く人の生産性が向上するような自社システム開発に力を入れている。
「今後は、AIを活用したデータ分析の強化など、時代のニーズを捉えた新たな価値を真摯な姿勢で提供し続けていきます」(篠崎社長)
同社は自社サービスの位置情報システムを開発する会社としてスタートしたが、現在では多角的な事業展開を行っている。
例えば、他社製品としてリリースされているシステムへの同社の位置情報ASPサービスの導入や、スマートデバイス(多機能な情報端末)の活用を目指す企業にソリューションを提供している。また、高い技術力をもとに客先で開発を行うIT技術者派遣や、ネットショップ運営も近年大きく成長した事業。ネットショップ運営は2010年にスタートしており、近年のEC需要の高まりを受けて急成長している。
「経営理念である『新たな価値の創造』をテーマに、新商品開発や新規事業に挑み続けます。今後はマーケティングとブランディングにも注力し、当社のサービスをより広めていくのが目標です」(篠崎社長)

社員の声を吸い上げる アンケートの実施等で 働きやすい環境を整備
社員が長く安心して働き続けられるように、同社では様々な工夫をしている。定期的な社員アンケートの実施もその一つで、社員目線での働きやすい環境づくりを実現している。このアンケートからコーヒーメーカーやウォーターサーバーが設置されたという。
さらに、希望者には昼食補助として3,000円の自己負担で6,000円分の購入ができるICカードを配布している。
入社4年目、システム事業開発本部で営業を担当する髙橋さんもこの補助制度を利用している。
「ICカードはコンビニエンスストアやチェーン店でも使えるので、地方出張時の昼食代にも活用しています」
また、同社には半年間の育児休業を取得した男性社員や、育児休業を2回取得し短時間勤務制度を利用しながらリーダーを務める女性社員もおり、子育てや家庭との両立も実現している。

充実の研修制度で着実に成長。若手が提案や相談をしやすい職場
同社では、新入社員研修から外部研修まで、職種や年次によって様々な研修が用意されている。
自社サービスについて学び、篠崎社長や役員にプレゼン等を行う新人研修、最終的に自社サービス企画を完成させるマーケティング研修、メンバーが技術的なスキルや知見を共有する勉強会。これらの研修と並行してOJTで仕事を覚えながら、約2年間をかけて独り立ちしていく。
「研修中は先輩が常時サポートしてくれますし、何か質問があればいつでも相談できる雰囲気です。思いついたことを提案もしやすく、既に私の意見を採用してもらったプロダクトもあります」(入社2年目、システム事業開発本部の竹内さん)
このように同社では若手による新商品開発も盛んだが、その背景には外部講師によるマーケティング研修を定期的に行っていることがあるという。
また、働き方やメンタルをサポートする外部コンサルタントによるメンター制度も導入。若手社員は、個別面談で様々な悩みも相談できる。

読者からひとこと
社員の声に耳を傾ける包容力のある会社 アンケートでヒアリングするという仕組みは、一歩一歩確実に働く環境を良くしようという意志が感じられて好印象です。また、若手のアイデアでも積極的に採用していくという姿勢は、新入社員のモチベーションにもつながると思います。

社長からのメッセージ
仕事に主体的に取り組み、幅広い情報に興味を持つ姿勢が大切。やる気スイッチを押してくれる会社を選びましょう。


●第29号 (2022年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。