企業が事業を営む上で欠かせない顧客管理や販売管理、物流管理などの業務管理システムを開発しているブレインチャイルド。良い技術を開発するという基本にこだわっているという。
　「業務管理システムは、汎用的な製品が各種メーカーから発売されていますが、企業それぞれに独自の事情があり、ここが使いにくい、必要のない機能が多い、といった要望が出ることもあります。そのような個別のニーズに対応したシステムを地道に提供してきたことが当社の特徴であり強みといえます」（大森社長）
　同社は、企画・設計から開発までの一連を全て自社で担うことができる。そのため社員のほとんどは、SE、プログラマーといった技術者が占めている。
　その技術力の高さが評価され、大手企業から開発の一部を委託されることも増え、現在は顧客から直接受託するシステム開発と、大手システムベンダーの開発プロジェクトに参加し客先常駐する２本柱で事業を展開している。
　「当社は社是の一つに『貢献』を掲げ、自社の技術やサービスでお客様や社会に貢献することを目指しています。お客様の業務効率化や成長に真剣に向き合うことで信頼を築き、当社の成長にもつなげていきます」（大森社長）
　同社の設立は1984年。会計事務所に勤めていた先代社長が、企業でのコンピューター活用の広がりを予見して起業した。以降、会計業務ソフトの開発・販売で経営を軌道に乗せ、パソコンの普及とともに、手掛けるソフトの範囲を広げていった。
　さらに、本社を置く武蔵野市での地域貢献にも力を注いでおり、地元商工会議所や互助会に所属して市内の企業や団体のIT化をサポートしている。これを起点に、多摩地区や23区内の企業へも顧客基盤を広げてきた。
　「40年近い歴史を通じて、当社はITエンジニアを育てる仕組みや環境を整えてきました。今後も幅広い業種のお客様に貢献できるよう、技術を磨いていきます」（大森社長）

　同社の働きやすさを支えているのは、社員同士はもちろん、会長・社長などとの円滑なコミュニケーションにもある。
　年４回、全社員との定期面談があるほか、大森社長は社員の週報を確認し、声を掛けているという。
　「業務内容に関係なく、その週に感じたことを書いてもらう『気づき』という項目を設けています。これを読んで心配な点があれば、直接社員に会って、どんなことに悩んでいるのか話を聞くようにしています」
　コロナ禍もあり、現在は多くの社員が在宅勤務となっているが、大森社長は社員とのコミュニケーションを欠かさないという。
　入社８年目、システムサービス部の井島チームリーダーも大森社長から直接フォローを受けたという。
　「仕事が大変だった時期、社長に誘われ食事に行きました。わざわざ私の常駐先まで出向いてくれたことも嬉しかったです。気兼ねなく話せるので、悩みをため込むことがない職場です」

　「ものづくり」の楽しさを味わいながら、自分の成長を実感できるのが当社の特色。知識はなくてもITに興味があれば大歓迎です。