8カ月の各種研修で技術を磨き、システムの裏側を動かすエンジニア集団
<3つの特徴>
●事業内容:バックエンドシステムをワンストップで提供
●育成制度:長期の研修で新入社員を即戦力として育成
●働く環境:若手が先輩社員に相談しやすい雰囲気
システム開発を自社ワンストップで実現できる優位性
普段よく目にする銀行のATM。画面をタッチして気軽にお金を引き出せる裏側では、口座残高などの金融情報や個人情報を管理するシステムがひも付き、正確に動いている。
ネットは、そうした利用者の目には見えない「バックエンド」のシステム開発を得意としている。
顧客の業種は、金融、通信、不動産、運輸系など幅広く、大手企業から中小企業まで、多種多様なサービスを司るシステムを開発している。
「特に金融系の大規模サーバーのシステム開発で多くの実績があります。また、システムの企画・設計・開発・保守まで、一気に手掛けられることが顧客から評価されています。エンドユーザーの目に触れる機会はありませんが、縁の下の力持ちとしてシステムの裏側を動かしています」(北山社長)
同社が今後、力を注いでいきたいと考えるのが、クラウドサービスの開発。コロナ禍を機に、クラウド上のサーバーを使用する企業が増えているという。
「企業が注目するのは、費用の面です。従来は必要以上にハイスペックな自社サーバーを設置していたため、億単位の費用がかかりました。しかしクラウドの時代になると、ミニマムスタートが可能になる。つまり、初期費用が格段に安価となり、その後の企業の発展に合わせてスペックを上げられるというメリットがあります」(北山社長)
今後ますます伸びていくことが予想されるこの分野で、同社はその技術力をベースに様々なプランを立案し、提案している。

8カ月以上の研修で 現場ですぐに通用する確かな技術力を磨く
同社の新入社員には、入社前からスタートする、有給で任意の内定者研修が用意されている。まず内定後にJavaプログラミングの教本が配布され、それを読んで基礎知識を身に付ける。また、月に3~4回ほど勉強会も開催されており、希望者は社員に細かな質問をすることも可能。システム構築などについては未経験者も多いため、この勉強会の参加率は9割程度と高く、参加者からも好評を得ている。
入社後は約2カ月、外部研修に参加し、新人自らが簡単なプログラムを作成できるレベルまで技術力を磨いていく。その後、約3カ月の内部研修を行う。
「1人1台パソコンを支給し、一からサーバーを構築してもらいます。自分で作り上げることで、サーバーに関する知識を付けるとともに、セキュリティー面などへの理解を深めることを目的にしています」(北山社長)
以降は本社内で受託開発している案件に携わり、先輩社員に付いて経験を積んでいく。
「配属先が決まるのは12月頃。研修期間が長い分、着実にステップアップしていくことができます。慣れてくると自身のスキルが徐々に上がっていくことも実感できますし、それを楽しいと思うようになりました」(入社1年目、システム事業本部の市川さん)
その他、業務に関連する資格の取得も推奨しており、取得後は資格手当も支給される。
「応用情報技術者の資格取得を目指しています。日々の業務で技術を身に付けて挑戦したいです」(市川さん)

相談しやすい社風と手厚い制度で 働きやすい環境
同社社員の多くは客先常駐しているが、本社に戻る際などに積極的に交流を図っているという。また、チャットツールも導入しており、先輩社員だけでなく社長へも直接相談することが可能。
「年次にかかわらず社員同士で話をしやすい環境です。時折、お客様先にいる先輩社員が帰社することがあり、その際には現場の雰囲気や開発内容の話を聞いています。私も近々お客様先常駐のプロジェクトに携わるので、期待感が高まります」(入社1年目、システム事業本部の大熊さん)
また、働きやすい環境を整える同社で好評なのが住宅補助手当。独身者は25,000円、既婚者には50,000円を支給している。
さらに、産前産後休業・育児休業の取得実績もある。
「ロールモデルとなる女性の先輩がいると安心です」(市川さん)

当社の自己PR
手厚い研修が決め手となり当社に入社しました。知識や技術が未熟なまま現場に行くようなことがなく、各種研修で実力を磨いてから現場へと出向くことできるのが魅力です。私は文系出身で、プログラミングも未経験でしたが、研修と先輩社員のフォローにより、日に日に自分一人でできることが増えていく楽しさを実感しています。(大熊さん)


●第28号 (2022年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。