柔軟に活用できるマグネットシートで便利な社会の実現に貢献できる喜び
<カイシャの特徴>
●事業内容:マグネット関連製品の生産・販売
●育成制度:実務や勉強会を通して成長
●働く環境:部署の枠を超えて一致団結
●仕事のやりがい:資源の活用につながる社会的意義
マグネットに関わるグッズ、建材などを生産・加工・販売
ニチレイマグネットは50年以上前から、柔らかく薄いシート状のマグネットの可能性に着目し、市場を切り拓いてきた。
同社が開発したマグネットシートは、車に貼り付ける初心者マーク(初心運転者標識)や、菓子のおまけで付くマグネット製のキャラクターグッズなど、身近なところにも展開されている。
「マグネットには貼り付ける『相手』が欠かせません。そこでマグネット製品と同時に、相手となる鋼板シートなどの生産にも力を注いできたところに当社の特徴があります」。こう話すのは東京支店の運営を担う前橋専務。
同社は過去5年間、売上げを毎年5%以上伸ばし続けているが、その推進力になってきたのが様々なマグネット製品を貼ることができる鋼板系の建材。例えば、同社が開発した「マグピタボード」という建材は、子ども部屋やキッチンなどでマグネットを使いたいという家庭に人気という。その他にも、カッターやハサミで簡単に切れるスチールペーパーなど、様々な用途の製品を製造している。
「鋼板を使った内装材の販売数が急速に伸びています。合わせて、生活雑貨メーカーと共同で、鋼板の壁にくっつく棚やテレビ台など、様々な製品の開発も行っています」(前橋専務)
また、大阪に本社のある同社だが、設立間もなく東京支店を開設し、優れた技術でものづくりを行う企業として、「江東ブランド」にも認定されている。

実務と勉強会を通じてマグネットという特殊な世界のプロになる
業績拡大に伴う人材補強のため、同社では新卒・第二新卒・中途の採用を行っており、研修については入社の時期や本人の特性に合わせて柔軟に対応している。
「第二新卒で営業職として入社しました。入社後の研修は基本的にOJTで、私の場合は5カ月ほどかけて、商品知識とともに、受発注の処理など社内業務を教わりました。製品販売の流れを理解できたことが、その後の営業活動の基礎になったと感じます」。こう話すのは入社3年目、建装販売部の真下さん。営業現場に出てからは先輩に同行して実際の商談の場を知り、2年目に入って自分の担当を持ち営業活動を本格化した。
「マグネット製品という独自の分野のプロになるには3年はかかると思っています。この間、様々な仕事を任せて経験を積んでもらうとともに、若手向けに月1回、先輩社員が講師を務めてマグネットの奥深い世界を学べる勉強会にも参加できます」(前橋専務)

多数の展示会に参加。部署間の隔たりなく、一致団結する和やかな社風
同社の製品は、実際に触れて使ってみて特徴や利便性を実感することが多い。そこで、新規顧客開拓の場として各種展示会には積極的に参加しているという。
「建材関連の展示会には年に6回ほど出展しており、ブースには多くの人が立ち寄られます。当社はマグネット製品を扱うMG販売部と建材を扱う建装販売部の主に二つの部署があるのですが、展示会では部署間の隔たりなく、一致団結してお客様の対応をしています。いつも先輩たちは丁寧に教えてくれますし、仲が良く、和やかな雰囲気で仕事に取り組めています」(真下さん)
また、同社は残業時間の削減にも努めており、月の平均残業時間が9時間と、ライフ・ワーク・バランスを充実できる点も特徴という。

新たな用途を見つける楽しさと、資源の活用につなげる社会的な意義
私たちの暮らしに身近な存在のマグネット製品だが、新たな用途を見つけ出し、便利な社会の実現に貢献できることが大きなやりがいになっているという。またマグネット製品の活用は資源を大切に使うリユースの促進にもつながると前橋専務は話す。
「商業施設のディスプレイなど、季節や期間が限定されたものは、その都度作って資材を廃棄するケースが多くあります。マグネット素材の壁紙シートを使用すれば、期間が終わってもいったん剥がして翌年に再利用するなど、資源の有効活用につながります。付け外しが簡単なため、作業するお客様の業務負担を減らすことにも貢献できると考えています」(前橋専務)
そうした商業施設向けにマグネット素材の建材を提案している真下さんは、「実際に導入してもらえ、世の中に出て、様々な人に見てもらえたときにやりがいを感じます」と話す。

専務からのメッセージ
コロナ禍を経て、働く環境は劇的に変化し、企業によって大きな差も生まれています。そこをしっかり見極め、良い就職に結び付けてください。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。