社会インフラを整備し快適な生活環境を築く。大規模なプロジェクトで一人前の施工管理者へ
<カイシャの特徴>
●事業内容:都市土木に強みを持つ100年企業
●働く環境:施工管理を基礎からしっかり学ぶ
●育成制度:賃料・水道光熱費も無料の社宅
●仕事のやりがい:巨大プロジェクトに関わる達成感
都市インフラの構築を通じ社会・産業の発展と暮らしの未来創造に貢献
1924年に創業し、今年100周年を迎えた野口工務店。土木工事の施工管理のプロフェッショナルとして、現在までに道路、橋梁(きょうりょう)、鉄道、ダムなど数々の大規模プロジェクトに携わってきた。これまでの実績から、確かな技術力と柔軟な対応力を培い、顧客である大手ゼネコンとの厚い信頼関係を築いている同社は、近年、都市土木の案件を手掛けることが増えてきたという。
「東京などの大都市では、交通の整備や環境整備、災害対策などのために鉄道の高架化・地下化工事、道路の改修工事などが増えています。そうした都市のインフラを整備することで、暮らしやすい街を作るとともに、日本の産業の発展に貢献していきたいと願っています」(野口社長)
同社は、ゼネコンと一体となって行った従来にない画期的な工法での高速道路の更新・修繕工事で、施工管理を担当。迂回(うかい)路を作ることで通行止めを一切せずに行った工事が評価され、2021年に業界団体より土木賞を受賞した。
「当社の強みは、徹底した工程管理、品質管理、安全管理です。しかし、これまで培ってきた技術に満足することなく、新しい時代のニーズに、引き続き対応していきます」(野口社長)

新入社員研修とOJTで施工管理の仕事を基礎から習得。資格取得も支援
社員の成長なくして、会社の成長はないと考える同社は、特に人材育成に注力している。入社後は1カ月の新入社員研修で施工管理の基礎を学び、5月からは先輩について現場で経験を積む。その後は、土木建築に関する基礎的なスキルをさらに習得していく。
「研修では、自分で足場を組んだり、鉄筋を組む体験もしました。現場で実際に作業するのは職人さんたちですが、とても勉強になりました。入社時は工具の名前を覚えるのにも苦労していたので、自分でも成長を感じます」(入社4年目、東名多摩川橋作業所の伊藤さん)
伊藤さんの元上司で、入社17年目、境川木曽作業所の守屋所長は、若手はもちろんのこと、ベテランに対してもさらに学びたいという思いに応えてくれる環境と話す。
「資格取得に向けての受講費は会社が全額負担し、合格すれは報奨金も支給されます。私は既に1級土木施工管理技士を取得していますが、時間を作ってコンクリート技士などの資格にもチャレンジしようと思っています」

賃料・水道光熱費も会社負担の社宅制度。ICTツールの導入で業務効率もアップ
同社には、「会社は社員の幸せを守るもの」という理念があり、働く環境の整備も積極的に進めている。例えば、通勤に慣れていない新人から、入社4年目の社員を対象にした借り上げ社宅制度。基本的には、配属された現場の近くに用意され、賃料だけでなく水道光熱費も会社が負担するという。
また、普段はそれぞれの担当工事現場で業務を進めているため、全社員が集まる機会として、新年会や社員旅行を実施しており、多くの社員が参加するという。
「新年会は家族も参加可能です。子どもには、おもちゃのお土産を用意してくれることもあり、我が家の子どもたちも幼い頃は必ず参加していました」(守屋所長)
その他、業務の効率化を図るために、ICTツールを積極的に導入している。
「図面や進捗(しんちょく)状況、緊急連絡などの情報をタブレット端末で共有できるので、業務スピードが上がりました」(伊藤さん)

多くのメンバーとともに 巨大プロジェクトに関わり 社会に貢献していく
社会インフラに関わる大規模なプロジェクトを推進する同社では、多くの社員が大きなやりがいを感じながら働いている。
「高速道路の床版(しょうばん)改修工事を担当しました。新たな経験を積むことで、技術的にも人間的にも視野を広く持てるようになったと思います。これからも仕事を通して、社会に貢献していきたいです」(伊藤さん)
川の氾濫を防ぐための貯水槽の工事現場を仕切る守屋所長は、地域の人々の安全な環境づくりに貢献する点にやりがいを感じるという。
「現場には、ゼネコンの担当者から職人まで約100人のメンバーがいます。コミュニケーションをしっかり取って、トラブルや事故なく完成したときは、何とも言えない達成感があります」

社長からのメッセージ
ものづくりが好きで、社会に貢献したいと思っている人、都市の未来を創る大きな仕事を通じて、私たちと一緒に成長していきましょう。

このカイシャが10秒でわかるムービー
ムービーはこちら

●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。