樹木の育成管理を通じて街の美化に大きく貢献。緑豊かな環境を支える造園技術のプロ集団
<カイシャの特徴>
●事業内容:身近な施設の造園工事を手掛ける
●仕事のやりがい:美しい街づくりに貢献する喜び
●育成制度:様々な先輩を手本にスキルアップ
●働く環境:上下の壁なくフランクに語り合う
東京の美しい街づくりに貢献し、顧客の厚い信頼に応え続ける
戸建て住宅やマンションから、学校、病院等の公共施設、さらには公園や道路まで、私たちに身近な場所の樹木の育成管理を行う大場造園。創業は1954年と70年の歴史を刻み、近年では都心の再開発事業における造園工事など大型の案件も手掛けている。
2001年には、2年間という入念な準備期間のもと、地元・杉並区にある小学校の校庭を芝生化する施工に携わった。この実績をもとに、現在は多くの校庭の芝生化を手掛け、さらには屋上緑化や壁面緑化にも力を入れている。
「無理な背伸びをせず、堅実な経営を心掛けてきたことが、ここまで長続きできた理由です」と大場社長。その中で特にこだわってきたのが、技術の蓄積だという。
「当社では『人と緑を育てる』をモットーに、職人を社員として育ててきました。技術が社内に蓄積され、何十年もかけて受け継がれてきたことが、顧客からの高い評価に結び付いていると考えています」(大場社長)

奥の深い技術だからこそ、日々の学びで成長を実感する喜びがある
美しく健やかに整備された樹木は、街の美化にも大きく寄与する。同社では街路樹の維持管理も多数行っており、国際的なスポーツイベントのマラソン中継では、それらの街路樹がテレビにも大きく映し出された。
「東京の街づくりに貢献していることは、働く社員たちにとって大きな喜びにつながっています」(大場社長)
住宅や公共施設の植栽の剪定(せんてい)作業を行っていると、周囲の住民から声を掛けてもらうことも多い。
「職人として現場に入っています。『きれいにしてくれてありがとう』と感謝されることも多く、人々に喜ばれる仕事をしていることを実感します」と話すのは入社15年目、工事部の小野田さん。
また、監督として現場を指揮している入社2年目、工事部の中嶋さんは、「毎日が学びの日々です。様々な経験を通して自分の成長を実感できる点がやりがいになっています」と話す。

様々な先輩を手本に技術を吸収。安心してスキルアップできる
仕事に必要な技術はOJTによって先輩から学んでいくことが基本となる。特定の先輩だけから教わるのではなく、案件ごとに様々な先輩と組むことによって幅広く技術を学べる。例えば、職人の小野田さんは「私の持ち味はスピードです」と語っており、小野田さんと組む若手社員は、品質を落とすことなくスピーディーに作業を進めていくコツを教わることができる。
「指導の際はまず手本を見せてから本人に手を動かしてもらい、短く分かりやすい言葉でフィードバックすることを心掛けています。若手の成長は大きな喜びです」(小野田さん)
同社では、造園技能士や街路樹剪定士など、業務に必要な資格の取得も推奨しており、その受験料や勉強のための費用などは全て会社が負担している。
「これまで、玉掛けや、チェーンソー、フルハーネス型安全帯など取扱いに専門知識が必要な作業についての講習を受けました。現場では、何よりも安全に気を配っています」(中嶋さん)
また、将来のキャリアパスについては、大場社長自ら全社員と面談して話し合っている。
「人が成長するためには時間がかかるのが当たり前です。焦ることなく、じっくりと育成していく方針です」(大場社長)

誰もが話しやすいフランクな職場。独身寮や作業服なども会社がしっかり提供
どの先輩・後輩の組合せでも業務がスムーズに進むのは、社内コミュニケーションが密なことが理由と社員たちは口をそろえる。仕事中はもちろんのこと、休憩中も年齢に関係なくフランクに語り合える風土がある。
また、年に2回、全社安全大会を開催し、その後に協力会社も含めた懇親会を行っている。新年会や忘年会、女性社員だけで集う女子会なども開催され、それぞれ参加は任意だが若手社員中心に出席率は高いという。
さらに、本社から徒歩圏内には独身寮があり、水道光熱費を含めて3万5,000円の自己負担で入居できる。また、勤務中に着用する作業着はもちろんのこと、手袋から靴下まで会社が貸与している。

社長からのメッセージ
この仕事には人間性が求められます。日頃の立ち居振る舞いやマナーも含め、しっかりと独り立ちできるように若者の成長を支援しています。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。