未経験者も丁寧な指導でサポート。発注者を支える建設コンサルタント
<3つの特徴>
●事業内容:公共工事の発注者支援を通して社会に貢献
●育成制度:確かな技術力を持つ若手を育てる研修制度
●働く環境:家賃補助など社員をサポートする諸制度
官公庁等に代わって 公共工事に関する業務をサポート
官公庁や自治体が発注する、道路やトンネル、堤防といった公共工事の発注者支援や、民間事業者への技術支援を行う、建設コンサルタントの沖昌エンジニアリング。
工事の発注に必要な各種調査や計画から始まり、工事の予定価格を算出するための積算、資料作成、工事監督、施設点検、維持管理と、発注者に代わりあらゆるサポートを行っている。
仕事内容を「縁の下の力持ち」と語るのは、後藤社長。
「例えば河川の堤防づくり一つとっても、毎年のように災害が発生する中で重要性が増しています。こうした工事計画を長期的スパンで立案し、変更などにも対応しながら推し進めていくのが私たちの仕事。その社会貢献度の高さが、大きなやりがいにつながっていると思います」
同社では、首都圏三環状道路、重要河川の整備など大規模プロジェクト、鉄道関連事業の発注者支援を多く手掛けている。
「高速道路など社会のインフラを支える構造物にも携わっています。地図や歴史に残る仕事です」(後藤社長)
規模が大きい分、期間が長期にわたることも多いため、経験を重ねた同社の社員でチームを編成。経験と技術力を生かした的確なサポートが、顧客からの信頼につながっている。
「当社の社名に入っている『沖昌』という文字は、水平線から昇った太陽が、海面に映っている様子を表しています。そんな朝日のような熱い気持ちを持った社員と共に、これからも顧客満足度を上げられるようまい進していきます」(後藤社長)
文系出身でも安心な人材育成制度で、社員のキャリアパスを支援
同社のビジネスは、土木建築の分野だが、専門性を持つ人材だけでなく文系出身の社員も多数いるという。
入社後は3カ月かけて新人研修を行う。まずは座学でビジネスマナーや土木関係の基礎知識を身に付けてから、現場での仕事を体験。その後はOJTに移る。新卒入社の社員は技術部設計積算室に配属され、先輩社員に教わりながら経験を積んでいく。
入社4年目で、設計積算室に所属する遠藤さんは、「『発注者支援業務』という特殊な仕事を行っているため、具体的な仕事内容や仕事の流れを丁寧に教わりました」と新人研修を振り返る。
キャリアアップ支援にも力を入れる同社では、業務に必要なスキルを磨く研修会を年に3回開催。研修会では、情報セキュリティやコンプライアンスなどを全社員で学んでいる。
「ビジネスマナーや報・連・相の重要性など、改めて学び、初心を思い出すきっかけになりました」(入社13年目、設計積算室の阿久津さん)
さらに資格の取得を推奨。社内の有資格者が講師となり、随時講習会を開催している。
「会社のサポートがあり、2級土木施工管理技士の資格を取得することができました。合格すると受検料を会社が負担してくれるのもありがたかったです。今後は技術士の資格取得を目指して頑張ります」(阿久津さん)
その他、月に1回若手勉強会を実施し、情報を共有する場になっているという。知識を身に付けたい社員の意欲に応える環境が整っている。
制度や交流イベントで 社員が安心して楽しく働ける環境を構築
働きやすい職場環境づくりへの取組として同社は、テレワークや時差出勤を導入。また一人暮らしを始める地方出身の社員のために、入社5年目まで利用できる家賃補助制度を設けている。
制度を活用する遠藤さんも、「就職で初めて東京で暮らすことになったので最初は不安でしたが、家賃補助で金銭的にも精神的にも不安が軽減されました」と語る。
遠藤さんは社員で構成する社内親睦会「沖友会」の運営メンバーでもあり、社内交流のための企画を担当。
「コロナ禍でイベントの実施が難しいですが、社員に楽しんでもらいたいと考えて、日本各地のご当地グルメを味わえるギフトカタログを社員へ配布しました。今後はオンラインイベントなどを提案し、社員同士の交流を深めていきたいです」
当社の自己PR
当社は先輩にも気軽に相談できる点が特徴です。現在社内で業務を行う事が多いですが、より業務を理解したいと相談したところ、快く建設現場へ同行させてもらえました。また、日常生活の中で橋などを目にした際、どういった構造なのか疑問を持つことがありますが、知見を持った先輩に聞くことで新たな発見ができ、勉強の毎日です。(遠藤さん)
●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。