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株式会社折井電装

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先輩や上司の丁寧な指導で高い技術を学び、機能性と色に優れた部品塗装を手掛ける

先輩や上司の丁寧な指導で高い技術を学び、機能性と色に優れた部品塗装を手掛ける

<3つの特徴>

●事業内容:極小金属パーツの塗装技術で顧客に貢献
●働く環境:オンとオフのめりはりをつけて働ける環境
●育成制度:先輩の指導や資格取得支援でスキル向上

部品ごとの特徴に応じた塗装技術で、世の中の様々な製品づくりに貢献

 折井電装は、鉄、アルミニウム、ステンレス、銅、各種メッキ製品など、あらゆる素材の金属パーツ部品の塗装加工を手掛けている。
 中でも得意とするのは、製品の接合部に使用するネジなど極小パーツの塗装で、小さいものでは1ミリほどのサイズのパーツを扱っているという。
 部品の素材や大きさによってスプレーの圧力を調整したり、塗料の粘度によって配合を変えることで、むらのない塗装加工を実現している。
 塗装された製品の用途はデジタルカメラやテレビ、音響機器といった家電・電化製品をはじめ、シャープペンシルなどの文具用品、バッグの留め具などの装飾品、事務機器、医療器具など多岐にわたり、その技術力は大手メーカーや商社といった顧客から高い信頼を得ている。
 「昔はさびを防止するための塗装が中心でしたが、現在は部品の動きを良くする潤滑塗装、電化製品の熱を逃がす放熱塗装など、塗装の目的の幅も広がり塗料の素材も進化しています。さらに製品の色やデザイン性も重視されており、それに即した塗装が求められています」(折井代表)
 塗装への要望が時代とともに変化する中、同社はさらに効率的な塗装方法の研究に注力して、顧客を支えている。
 粉の塗料を用いた粉体塗装の設備を整えたのも、時代の変化に即した新たな挑戦の一つ。これまでは液体の塗料を使用した溶剤塗装を行ってきたが、顧客のニーズに対して提案の幅を広げられるよう新たな技術の研究を重ねているという。
 「有機溶剤や水などの溶媒を使わない粉体塗装は、塗膜強度、耐久性などに優れています。また、粉体塗料は回収再利用が可能で、経済的にも優れています。ただ、従来は比較的大きな製品に使われてきたこともあって、当社では扱ってきませんでした。小物の塗装に応用していくことで、新たなニーズを切り開いていきます」(折井代表)
 このように、同社は実績のある分野でも常に新たな技術の応用にチャレンジしている。

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製品のボディーに使用する極小ネジは、ボディーの色に合わせた塗料を調色して塗装する

休みやすくめりはりのある働き方で、プライベートも充実

 「仕事は大切ですが、家庭やプライベートも重視してほしい」と折井代表が語るように、同社では、定時退社を心掛けており、残業はほとんどない。また、有給休暇の取得率も高く、夏季や年末年始の特別休暇と合わせた大型連休の取得によって、プライベートも充実させられるという。
 「バイクツーリングが趣味で、夏休みと有給休暇を合わせて1週間ほど旅行をしたことがあります。また、定時で帰れるので、平日夕方からのコンサートに行くときなどは、開演時間に間に合い助かっています」(入社9年目、スプレー塗装担当の葛西さん)
 そんな同社は、社員同士はもちろん、上司や代表ともコミュニケーションが活発で、誰もが思ったことを言いやすい雰囲気が根付いている。
 「例えば誰かが塗装の方法について発言をすると、そこから30分くらい意見交換が始まるなど、社歴にかかわらず活発なコミュニケーションが取れると感じます」(入社4年目、スプレー塗装担当の大塚さん)

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「部品の大きさや重さに合わせて、塗料を吹き付ける圧力を調整しています」(大塚さん)

資格取得支援や新規プロジェクト始動でモチベーション向上

 塗装技術者として一人前になるまでには時間が掛かるという同社では、入社後は全員が生産部門を経験。塗装、検品、出荷管理といった、業務の一連の流れを、先輩の指導のもとしっかりと身に付ける。その後は、本人の希望を考慮して配属が決定されるという。
 また、個々人の能力アップのために、塗装技能士などの資格取得を推奨。取得に必要な費用は会社が負担し、資格取得後は手当を支給している。
 「試験で使用する道具なども会社が用意してくれて、2級塗装技能士を取得しました。次は社内で誰も取っていない資格に挑戦しようと思っています」(葛西さん)
 さらに今後は、社員のモチベーションアップも兼ね、経験に裏打ちされた技術を生かして新製品を生み出すプロジェクトを立ち上げていく。既製品にとらわれない、新時代の部品を生み出すことが目標という。

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塗料をスプレーした部品を乾燥炉に運ぶ葛西さん。部品によって乾燥時間を調整することも大切な業務の一つ

当社の自己PR

 効率の良い塗装の仕方など業務改善に関する提案をして、皆から賛同を得ました。入社時から誰かしら声を掛けてくれたので、気軽に話せるようになりましたし、思ったことを伝えられるようになりました。アットホームで風通しが良い職場なので、新入社員でも緊張したり、身構えたりすることなく働けます。(大塚さん)

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「一緒に塗装加工の未来を切り開きましょう」折井代表
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完成部品がむらなく塗装できているかチェックしながら、専用ケースに一つひとつ丁寧に納める

●第28号 (2022年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社折井電装
設立・創業年
設立年 2000年1月
資本金
1,000万円
代表者名
代表取締役 折井 政仁
従業員数
16名(内、女性従業員数6名)
所在地
133-0056 東京都江戸川区南小岩5-6-14
TEL
03-3657-7940