低温・空調設備を手掛け「適温」を追求。ITツールを駆使して働きやすさも追求する
<3つの特徴>
●倉庫、工場、店舗の低温保存に貢献する
●研修と目標管理シートで成長を後押し
●テレワークやグループウェアツールで効率化
顧客の要望に応じて「低温」をコントロール
商品・食材管理が欠かせない物流倉庫や食品工場、スーパーマーケットなどの、低温・空調設備を手掛けるレイテック。設計、施工、メンテナンスまで全工程を一貫して請負い、現場のニーズや課題にきめ細かく応えている。
「-30度から+15度まで、場所によって『適温』は千差万別。私たちは『適温±0度』をテーマとし、快適温度のニーズを極限まで追求しています」
そう話すのは、同社の創業者である藤木代表。独自のシステムとサービスで、その施設に合った冷蔵・冷凍・空調を提案する「冷熱事業」と、スーパーマーケットの冷凍食品売り場や、飲食店・スイーツ店の低温ショーケースなどを扱う「商品戦略事業」が同社の事業の柱。「低温」をコントロールするエキスパートとして信頼を勝ち取っている。
同社は、顧客から寄せられる様々な要望に対して、工夫とアイデアで問題解決を図っている。例えば、食品倉庫の室内温度にばらつきが出て、食品の品質に支障を来しているという相談には、まずは同社スタッフが現地に赴き、その原因を調査。倉庫の扉の開閉によって倉庫外の空気が入り込んでいるなどの場合には、扉付近に集中的に冷却装置を配置し、解決を図る。こうした課題解決の例も、低温のノウハウと環境を熟知し、施工まで担える同社ならではといえる。
さらに、3年前から新たな事業にも乗り出している。それは、溶接をせずに配管工事を完了できる銅配管継手の販売事業。低温・空調設備の設置工事の手間が大幅に削減されるとあって、建築設備会社などからの引き合いが順調に伸びているという。

研修プログラムを多数そろえ、上司との面談で進捗をチェック
同社では毎年、経営計画や行動規範、研修プログラムなどをまとめた手帳「経営計画書」が全社員に配布される。研修プログラムのページには、パソコン操作、ロジカルシンキング、CAD基本操作などの講座名がズラリと並び、社員はこれを参考にして職種や年次に応じたプログラムを受講していく。
入社5年目、商品戦略企画課で輸入商材の貿易業務を担当する本岩さんは、「商工会議所主催の貿易セミナーに参加し、貿易業務の流れを学ぶなど、外部セミナーにも参加しています」と話す。
また、入社4年目、低温機器営業課の高橋さんは、営業活動の指針として経営計画書を活用しているという。
「営業の基本的な進め方がフローチャートで分かりやすく解説されていて、商談をどう進めるのか迷ったときに、今でもよく参考にしています」
その他、目標管理制度が導入されており、社員は年間の目標を掲げ、取得したい資格や身に付けたいスキルを目標管理シートに記載。年2回の人事面談で目標に向けた進捗や研修の受講状況をチェックするという。
「『この会社に新規提案をする』といったように、具体的な目標を記入し、日々の行動指針にしています。また、それらを面談で振り返ることで、自分の課題が明確になり、目標達成に向けてのモチベーションが高まります」(高橋さん)

ITツールで業務効率化を図り 有給休暇の取得も促進
2年前からテレワークを導入している同社では、事前に申請し、上司の許可が得られれば在宅勤務が可能。また、社員にノートパソコンとタブレットを支給し、グループウェアを活用した日々の情報共有やウェブ会議を積極的に実施している。
「輸入する商材の仕様や納期について、関連部署のメンバー全員とチャットで共有しています。内容が全て文字で残るので、誤解がなくなり、業務の確実性が格段に高まっています」(本岩さん)
ITツールを駆使することによって業務の効率化も高まり、残業時間も減少しているという。
さらに、年末年始などに有給休暇を取得することを推奨。これをきっかけに、積極的に休暇を取ろうという意識が社員の中で高まったという。
「平日の午前中だけ休みを取って私用を済ませたり、まとめて長期連休を取得したりと、有給休暇を取りやすい環境です」(本岩さん)

代表からメッセージ
成長を目指し、周囲に感謝できる人と働きたい
「成長したい」「技術を習得したい」という前向きな意欲を持ち、目標に向かって自発的に行動できる人であれば、学歴や学部・学科を問いません。当社の仕事は営業、設計、施工、メンテナンスまで一貫して手掛けており、各部署が協力してお客様のニーズにお応えするというスタイル。つまり、自分一人では完結できない仕事ですから、相手の立場を尊重して取り組む姿勢が大事になります。また、部署内外での情報共有も不可欠です。報告・連絡・相談を常に意識できる人と一緒に仕事をしたいと考えています。

●第23号 (2020年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。