多様な働き方が共存する環境で、IT分野をはじめ複数領域に事業を拡大
<3つの特徴>
●事業内容:IT業界など幅広い領域で事業を展開
●育成制度:研修、OJT、講座を通して自発的に自身を磨く
●働く環境:パパママ社員の活躍を支援する制度を用意
SI事業やウェブ制作にとどまらず、多角的に事業を拡大中
現在、4つの事業を推進しているSAKURUG。スマホアプリをはじめ、様々な機器を制御するシステムを構築するシステムインテグレーション(SI)事業。そして、ウェブサイトの企画制作からコンサルティングまでを行うウェブ制作事業。さらには人材紹介事業、ブロックチェーンの研究開発事業と、その展開はIT分野にとどまらない。
一つの事業のみに注力するのではなく、複数の事業から生まれるシナジーで、会社の成長を加速させていきたいと話す遠藤代表。
「設立当初の事業から分野を変え拡大している企業はたくさんあります。事業とは時代のニーズに合わせて変わっていくものです。当社も、今後さらに多くの事業を展開していきます」
2030年までには10事業30拠点を確立するという具体的な目標を掲げている。
同社のターニングポイントは、設立から5年後の2017年に、自社のビジョンと目指すべきカルチャーを作り替えたことだった。それ以前は離職率が約50%と高く、人材が定着しなかったという。そこで遠藤代表は6人の選抜社員と議論を重ね、現在のビジョン「ひとの可能性を開花させる企業であり続ける」と、カルチャー「スピード」「誰よりも楽しむ」「積極発言」「採用が最優先」「変化し続ける」「逃げない仲間を賞賛する」「感謝」を設定。これらに共感してくれる人材を採用することで社員の志を一致させ、自社に変化をもたらした。
「実現したい夢や目標は、社員それぞれで異なりますが、進む方向性は同じです。ビジョンとカルチャーを立てたことで、人材が定着し、現在の離職率は4.8%になりました」(遠藤代表)
OJTを中心に可能性を広げられる環境を整備
新人に対する研修も充実しており、遠藤代表自ら社会人スキルを教える「遠藤塾」を開催。また、現場で実際に働くマネージャーが業務をレクチャーする。その後はOJTとなり、独り立ちに向け経験を積んでいく。
「OJTでは先輩による細かなフォローもありつつ、基本的には業務を任せてくれます。若手社員の発言に耳を傾けてくれる社風なので、モチベーションが上がります」(入社1年目、セールスユニットの緒方さん)
その他、eラーニングや資格取得支援制度も取り入れ、自身のキャリアプランに沿った講座を受講できるような研修制度を整備。
また、業務に必要な書籍の購入費用補助や貸出制度があり、自己研さんに努めたい社員に活用されている。
柔軟な働き方を実現する制度や取組が多数。テーマは「家族を大切に」
「家族を大切にしてほしい」という遠藤代表の思いから、同社には社員に嬉しい諸制度が整っている。例えば子育てやその他の事由で期限なく短時間勤務ができる短時間正社員制度は約17%の社員が活用。また、ママ社員はコアタイムなしのフルフレックスタイム制を利用できる。これらの制度を利用しやすい雰囲気があるため、出産・育児を機に、同社に転職したママ社員の数も多いという。入社2年目、社長室広報兼D&I推進室の木村室長もその一人。
「テレワークも導入しているので、出社と在宅勤務を組み合わせています。子育てと両立しやすい環境です」
育児との両立支援に力を入れる同社では、男女両方で複数名の育児休業の取得実績があり、男性役員が取得した例もあるという。経営者側が率先して制度を利用することで、社員も制度を活用しやすくなるよう努めている。
「現在、取得できる休業期間を法定以上に延ばせる、育児休業延長制度を整備中です。社員のQOLを上げられる制度を整えていきます」(遠藤代表)
また、同社独自の制度として、妊活特別休暇という有給休暇を導入。通院など、月に1日取得できるもので、同社の「家族を大切に」という方針が表れた制度となっている。
このような制度は社員数が増えるとともに、利用者が増えていった。2021年10月頃には、新卒入社で初めて、産前産後休業・育児休業を取得した社員の復帰があるという。
「復帰を社員皆でウキウキしながら待っています」(遠藤代表)
当社の自己PR
立場や社歴を問わず発言できる環境があり、その意見が実際に形になることも頻繁にあります。私自身、インターンシップのコンテンツに改善案を提案し、反映してもらうことができました。また、業務で好成績を上げ、新規事業の立ち上げ担当になった人もいるなど、新たなことに挑戦できる環境です。(緒方さん)
●第26号 (2021年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。