若手職人が挑戦しながら 成長できる環境。 食べる人も作る人も笑顔になるパンを世の中へ
<カイシャの特徴>
●事業内容:酵母の販売とパンの製造・販売
●仕事のやりがい:失敗を恐れず挑戦する社風
●働く環境:任意期間での時短勤務が可能
●育成制度:工場研修と先輩の指導で成長
おいしく安心なパンを製造・販売し、使いやすい酵母の販売も行う
1995年に「大切な人、家族のためのパン」をモットーに創業したサラ秋田白神。2001年に法人化されて以来、秋田県の白神山地で発見された野生の酵母*である「白神こだま酵母」の正規販売、白神こだま酵母を使ったパンの製造・販売、製造技術指導、レシピ本の出版を行ってきた。引き算のパンと銘打った同社のパンの特徴は、食品添加物を一切使っていないこと。酵母、小麦、砂糖、水など必要最低限の原材料を生かすことで、安心でおいしいパンを作っている。
「個人のお客様向けだけでなく、大手小売店の依頼を受けてオリジナルパンの開発・製造も行っています。また、白神こだま酵母は、発酵期間が他の酵母と比べてかなり短いので、仕入れてすぐにパンの製造に入れる点が広く支持されている理由だと思います。現在、国内約600店舗のパン屋さんと取引しています」(津田代表)
近年では、特許技術の急速冷凍機を利用した業務用冷凍パンの製造・販売にも力を入れ、国内のみならず台湾などの海外市場にも進出しているという。
さらに、白神こだま酵母発祥の地である秋田県では白神山水を使った小麦栽培に試験的に取り組んだり、地元のコミュニティーでパンづくりを教えて販売するなど、地方創生事業も継続的に行っている。
*酵母:糖分を分解する微生物でパンづくりに欠かせない

自分の作った商品が店舗に並ぶ喜び。商品企画にも挑戦できる
同社は「自分で考えてまずはやってみる」ことを大切にしている。若手社員は、日々の失敗や成功を通して学び、自信を積み重ねていくという。
「まだ覚えることは多いですが、自分が分割・成形した生地がきれいに焼き上がってお店に並んでいるのを見ると嬉しいものです。少しずつできることが広がってきたときに、やりがいを感じます」(入社1年目、製造の山中さん)
また、同社では社員が新商品の開発を行い、それが取引先で商品化された場合に、年2回まで報奨金を支給している。
「当社のパンは、添加物等が入っていないので、素材を生かした商品企画ができます。私たち職人が考えたものや営業担当のアイデアが採用されることもあり、チャレンジしがいがあります」(入社17年目、黒須工場長)

任意期間での短時間勤務が可能。栄養バランスの良いランチも提供
同社では、育児・介護による短時間勤務制度とは別に、子どもの受験など時限的な事情に合わせて、任意の期間だけ短時間勤務ができる制度があり、希望する社員には上司に事前相談の上、承認を得て適用される。
また、素材にこだわるパンを作るためには社員の健康が第一という考え方から、週2回、調理師が調理したサラダやスープなどのまかないランチを提供しており、単身者は1食100円で利用することができる。さらに、社員同士で活発なコミュニケーションが取れるようにしているのも特徴だという。
「きちんと対話できる雰囲気づくりを心掛けています。それでも言い出しにくいという社員のために、匿名で投函できる意見箱が設置されており、問題があれば津田代表や現場のリーダーたちがフォローをしています」(黒須工場長)

どの職種も新人は工場研修を体験。先輩社員たちがじっくりと成長を支援
同社に入社すると、製造職に限らず営業職に就く社員も、まずは酵母やパンづくりについて理解するために工場で研修を受ける。
製造職はそのままOJTに入り、基本となるパン生地の分割・成形工程の仕事を学ぶ。その後は、次の工程へと段階を踏みながら、最終的には全工程の業務をまんべんなく習得することを目指していく。指導は技術レベルが高いトレーナー社員を中心に行われ、周囲の先輩社員のサポートも受けながら、様々なノウハウを学ぶことができる。
「生地を適切な大きさに分割したり、艶が出るように加工できるまでに1カ月半ほどかかりました。周りの先輩たちが優しく見守ってくれるので、焦らずに仕事を身に付けられます」(山中さん)
「分かりやすくかみ砕いて説明することを心掛けています。指導した若手が上達してくれるのが、何よりの喜びです」(黒須工場長)

代表からのメッセージ
パンづくりは専門職のイメージがあるかもしれませんが、私たちは「置いてけぼりにしない、みんなで成長し合える職場」を目指しています。

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●第40号 (2025年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。