働きやすい職場環境で、鉄道駅用放送システムや自治体防災無線などの開発から保守までを担う
<カイシャの特徴>
●事業内容:鉄道駅用放送システムの開発等
●働く環境:ライフステージの変化に柔軟に対応
●育成制度:専門職大学院進学のチャンスも
●仕事のやりがい:公共性が高く感謝される仕事
開発から保守までの一貫体制。各種情報配信システムで社会の安全に貢献
駅のホームで流れるアナウンスなど、鉄道向け放送システムの開発・製造・設置・保守や、自治体の防災無線の設計・施工・保守などを担う三愛電子工業。「インフォメーション・サービス・プロバイダー(情報サービスの提供者)」を目指し、電気通信システム・情報通信システムの専門領域を手掛けている。60年近い歴史を背景に実績を重ねてきたこともあり、首都圏の全ての民間鉄道が同社の放送システムを採用しているという。
「鉄道駅の案内放送システムでは、1つのアンプで上り・下りの各ホームとコンコースの複数チャンネルに同時に異なる放送を流すことが可能です。ニッチな分野のリーディングカンパニーであることが私たちの誇りでもあります」(寺井社長)
防災無線については、地形による反響などを考慮し、どこにアンテナやスピーカーを設置するかという現地音響設計から施工まで手掛けており、各自治体から信頼を獲得している。
システム開発のみならず、製造・設置工事・メンテナンスまでワンストップで行えるのも同社の強み。
「今後、鉄道関連事業でいえばセンサー機能を駆使し、駅をはじめとする鉄道全般の安全安心と、省力化を支援する新たなシステムの提案に邁進していきたいです」(寺井社長)
公共性の高い仕事。仲間からの感謝の一言や、創意工夫で顧客に喜ばれることがやりがい
鉄道の運行や自治体の防災に関わる同社では、社会インフラを支える公共性が高い仕事に誇りや喜びを抱く社員が多いという。
入社7年目、情報サービス営業本部の小林さんは「公共性の高い仕事を、自社で開発している点に魅力を感じて入社しました。現在は入札に向けての見積りの取りまとめなどを担当しています。営業担当などから感謝の言葉をもらえるのが、大きなやりがいです」と語る。
入社3年目、情報サービス営業本部の守田さんは「仕事の一つに駅のアナウンスで使用するマイクの修理受付業務があります。お客様に修理のご依頼をいただいた際には、要望や困りごとを伺い、その内容に応じた最適な提案を心掛けています。お客様の役に立てると嬉しいものです」と話す。
ライフステージの変化に寄り添う。子育ても趣味も大切にできる職場環境
同社では、社員のライフステージの変化やそれぞれの事情に即して、柔軟に働くことのできる環境がある。
第二子の出産のため、まもなく産前産後休業に入る小林さんは、「第一子のときも育児休業を取得して復職しました。当社は、相談次第で子どもの年齢が3歳以上でも短時間勤務制度が利用できるので、今回も安心して戻ってくることができそうです」と話す。
オンとオフの切り替えも大切にしており、シフト勤務を活用したり有給休暇と土日をつなげて旅行を楽しむ社員も多い。
「例えば、旅行の前日に7時から勤務する早番にして16時に退社することもあります。余裕を持って旅行の準備ができるので助かります」(入社3年目、経理部の遠藤さん)
その他にも永年勤続表彰として、勤続10年で5日間の休暇と5万円、20年で5日間の休暇と10万円、30年で10日間の休暇と20万円が支給される制度がある。
メンター制度から大学院進学支援まで、社員の成長を全力でバックアップ
社員の成長を後押しする制度も整っている。新入社員は入社後、メンターが作成した年間の育成計画に基づいて丁寧な指導が受けられる。また、2カ月に1回、上長との1on1面談があり、キャリアなどについて相談ができる。資格取得についても業務上必要な技能資格や国家資格を取得すると、難易度に応じて5,000円から50万円の報奨金が支給される。
ユニークなのが、会社からの派遣による専門職大学院進学制度。技術経営(MOT)が学べる大学院に、1年につき1人、立候補および経営陣からの推薦で入学できる。今まで営業、開発、技術職から4人が利用し、卒業後は次世代リーダーとしての活躍が期待されている。
社長からのメッセージ
中小企業では社員個々の事情を把握できるため、育児などの事情にも柔軟に対応しています。社員には、長く安心して働いてほしいからです。
このカイシャが10秒でわかるムービー
ムービーはこちら
●第43号 (2025年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


