s a n k o s h a のクリーニングマシンを世界に展開。公正・公平な評価で皆がやる気を持って働ける
<カイシャの特徴>
●事業内容:業務用クリーニングマシンの製造
●仕事のやりがい:製品で社会貢献。海外でも活躍
●育成制度:工場研修や 独自の業務日誌で成長
●働く環境:休暇は柔軟に取得可。社内にジム
クリーニングの業務用マシンを製造して約50年。技術革新にも積極的
快適な衣生活に欠かせない、衣服のクリーニングに使われる業務用マシンを製造・販売する三幸社。クリーニング店を経営していた創業者が、自ら機械の修繕・改良を手掛けたことをきっかけに、1977年に設立された。クリーニングの五つの工程「洗う・乾かす・仕上げる・畳む・包装する」の中でも、乾かす・仕上げる・畳むというプロセスに注力し、特にプレス仕上げのマシン製造を得意としてきた。
時代の移り変わりとともに繊維の素材も進化する中、水洗いした衣類を熱風による乾燥と送風で仕上げる「ノンプレスフィニッシャー」を開発するなど、既存の形にとらわれない技術革新にも積極的に取り組んでいる。
「当社は、顧客第一、品質至上をモットーにして、マシンからのCO2排出量削減など、時代の要望に応える未来志向の発想を大切にしています。また、クリーニング工場の人手不足や人件費高騰といった課題に応えるべく、工場レイアウトの提案を併せて行い、業務効率化を実現したという事例も増えています」(打越代表)
現在、同社の売上げの8割が海外への輸出が占める。北米を中心に、欧州、東南アジアなどに積極展開し、今後は中東の市場開拓にも力を入れていくという。

社会との関わりが強い製品を扱うのがやりがい。海外でも活躍できる
仕事を通じて社会とのつながりを感じられたり、海外を含めて活躍できるフィールドが広いことが、同社で働くモチベーションになっている。
「クリーニングは生活に身近なものですが、どんな仕組みで洗濯物が仕上がるのか、普通はなかなか知る機会がありません。仕事をしていると、そういった仕組みを深く知ることができて面白いです。また、事業を通じて社会貢献をしていこうという社風を感じられるのもやりがいになっています」(入社4年目、総務部の森田さん)
「海外展開に力を入れているので、いろいろな国に出張で行けるのが楽しいです。クリーニングマシンがある程度普及している欧米であれば、説明するだけで分かってもらえますが、そこまで自動化が進んでいない国の場合は動画を見せてイメージしやすくするなど、商談の仕方を工夫しています。将来はシンガポール支社を開設してマネージャーになるのが夢です」(入社7年目、海外営業部のロバートさん)

工場での研修を経て自社製品を深く知る。独自の業務日誌も魅力
同社の新入社員はどの職種に配属されても、最大1年間の工場研修を経験し、自社の製品や提供しているサービスについて理解を深めていく。工場では徐々にできる業務を増やしていき、複数の業務を横断的に担当するが、中でも自分の担当する前後の工程担当者とのコミュニケーションは欠かせないという。
「工場でのライン業務、カスタマーサポートを経て、念願の海外営業の担当になりました。工場研修で得た製品知識は今の業務にも生きています」(ロバートさん)
また、同社は公正・公平な評価制度にも力を入れている。社員全員に配布している業務日誌「S-Note」には、日々の業務内容や成果を記入。そこには評価に応じた役職や給与ランクが明快に示されており、自分が目指す目標に向けて毎日の業務に取り組めるようになっている。また、管理職を目指す社員向けには次世代リーダー研修も実施している。

取得しやすい1時間単位の有給休暇。ジムなどユニークな福利厚生も
同社では、子育て中や介護中の社員に対する支援として時差出勤を実施している。また、プライベートのちょっとした用事にも対応しやすいよう、年40時間分まで1時間単位で有給休暇の取得が可能となっている。
さらに、ユニークな福利厚生制度や社内設備もあるという。
「衣類をなんでも1着150円でクリーニングしてもらえるのは当社ならではです。また、社内にはトレーニングジムも完備しているので、仕事の後に体を動かしています。ジムは新工場建設の際に、社員からの要望で導入されました」(森田さん)
社屋の入り口にはコーヒースタンドも併設し、出勤後に社員同士が交流する場にもなっているという。

代表からのメッセージ
真面目に働いて、生活をしていくという意識が大切です。その上で海外の新しいマーケットに挑戦していくような意欲を持ってほしいです。

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●第38号 (2024年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。