勉強会で最新の技術と知識を身に付け、歯科技工のプロとして医院をサポートする
<3つの特徴>
●事業内容:医院や技工所を支える「歯科技工の総合ラボ」
●働く環境:ライフステージに応じた働き方が可能
●育成制度:充実した研修体制で専門知識を習得
最先端技術の導入や幅広い取扱製品で 医師からの信頼を築く
全国の歯科医院を対象に、詰め物や被せ物などの歯科技工物の製作を行う三和デンタル。大田区にある本社以外に、タイに自社ラボ(研究開発施設)を持ち、グローバルに事業を展開している。
同社では2004年にノンクラスプデンチャー(金属のバネを使用しない入れ歯)である「スマイルデンチャー」を製作。また、医療機器製造販売業免許を取得し、歯科医院や歯科技工所などに海外の安価で精度の高い機器を販売するなど「歯科技工の総合ラボ」として、顧客のニーズに応えている。
また、同社では近年、他社に先駆けて歯科技工のデジタル化にも力を入れている。2011年からは3Dスキャナーや日本では珍しい金属積層の3Dプリンターなど最新機器を活用し、補てつ物(詰め物や被せ物)の製作が迅速に行えるようになった。現在は、インターネットを介して全国の歯科医院や歯科技工所から依頼も来るようになったという。また、日本国内に留まらず、海外製品技工物の製作も行っている。
この他にも、同社では地方に点在する小さな歯科技工所との間でネットワークを構築している。
「連携を強化することで、将来的には各地域に拠点を置き、最新の機器を共有し、業界の活性化を進めていきたいです」(菅沼代表)

社員が仕事に専念でき、長く働くことのできるアットホームな環境
同社の働き方の特徴の一つに、歯科技工士と営業職の業務分担を明確にしている点が挙げられる。
結果として、社員一人ひとりが自分の業務に専念できるので、残業時間削減にもつながっているという。
「ほぼ定時に帰ることができるので、仕事終わりにジムに行く社員が多いです。平日も自分の時間を持つことができます」(入社6年目、生産部の溝井さん)
効率的に働くことを推奨している同社では、年に1回の社内表彰制度も導入している。目に見える成果を挙げた社員に贈られる「社長賞」のほか、陰ながら会社を支えた社員を対象とした「陰徳賞」も設置され、こうした賞の存在が、社員のモチベーションを高めている。
また同社では、もともと、社員旅行や運動会などの交流行事を開催し、社員同士の交流を深める場が多かったアットホームな社風という。
入社4年目、営業部で歯科医院向けのセミナー企画を担当する水落さんも、「入社理由の一つが社内の温かな雰囲気でした」と話す。
さらに、技術を身に付けた社員たちに、ライフステージが変わっても長く働いてほしいと、男女問わず育児休業制度を活用しやすい雰囲気のある同社。育児休業を2回利用し、復職した女性社員や、男性社員の利用実績もあるという。加えて、今後に備えて提携託児所の準備も進めている。

人間力を高め、技術と知識を習得するための各種育成制度
入社後は、全員が会社の業務やビジネスマナー等の基礎的な研修を受ける。その後、歯科技工士はデジタル機器などの最新技術を、営業は先輩との顧客訪問を経験しながら実践的に営業ノウハウを学んでいく。
「歯科業界の知識はなかったのですが、早い段階から歯科医院の訪問ができたことで、一から学ぶことができました」(水落さん)
また、同社では、菅沼代表主催の「翔龍塾」と呼ばれる独自の研修が実施されている。「仕事を通して人間として成長する」ことで、「人間力を高め、人生を豊かにする」のが同社のスタイル。考え方ひとつで仕事への取り組み方などが変えられるなど、モチベーションをアップするためのヒントを提示している。
さらに、デジタル化により技術の進化が著しい業界のため、各部署での定期的な勉強会の開催や、外部セミナーへの参加も積極的な同社。全国の歯科医師に最新の情報を届けられるようにと、常に知識の向上や情報の収集を行っている。
この他にもリーダー研修を実施するなど、社員一人ひとりのキャリアパスを考えつつ、様々な人材育成制度を取り入れている。

当社の自己PR
就職活動時に会った社員の人たちが明るく、働く場所がとてもきれいだったことが入社の決め手になりました。当社は新たな技術の導入にも積極的で、それが働く上でのやりがいにもつながっています。そうしたこともあって当社では社員の離職率も低く、私自身も長く働いていきたいと思っています。(溝井さん)

●第26号 (2021年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。