6カ月の新人研修でスキル向上。基幹システムの導入支援で顧客をサポート
<3つの特徴>
●事業内容:企業の人事のシステムをコンサルティング
●育成制度:文系出身者も技術が身に付く長期の研修
●働く環境:サークルやSNSなど、社内交流が盛ん
技術者の視点で 顧客の人事領域の課題を解決
基幹システムのパッケージ導入支援を得意とし、企業をITの分野から支えるスクリプト。主に担当するのは人事領域のシステムで、勤怠管理、人材育成、給与計算システムなどの設計から開発、そして運用保守までをカバー。
「社会保険や税金など、人事関連の法制度は頻繁に変わります。迅速な対応力と課題解決力が強みです」(入社17年目、経営企画室の永作室長)
1995年の設立当初から実績を積み重ね、業界内や顧客からの評価・信頼も高いという。
同社の特徴を、永作室長は「社員全員が技術者である点」と語る。
「お客様との打合せなども技術者自身が担当するので、新たな人事制度を導入する際にシステム運用面からアドバイスができます」
同社で活躍しているのは、自分で考えて動くことのできる人材。
「『社会がどのように変化していくのか。なぜそうした変化が起こるのか』を思い描ける力が、これからは企業にも個人にも求められると思います」(永作室長)
実際にスキルアップのために自発的な活動を行っている社員が多く、人材育成やコンサルティング施策、AIなど、興味のある分野を研究するためのグループが、社内で立ち上がっている。
そうした取組が実を結び、本年度から世界的な顧客管理システム会社のパートナー企業となったり、AIを活用した新たなアイデアを企画したりと、同社の次の時代を担うビジネスの芽が誕生しようとしている。
一から学べる人材育成制度で、社員のスキルを向上
システム開発には取り扱うパッケージソフトによって専用のプログラミング言語の習得が必須となるが、同社では情報処理の知識がない文系出身者が7割以上を占める。入社3年目で、SEとして運用保守業務に取り組んでいる大谷さんもその一人。
「IT技術を勉強したことがなかったので、入社前は不安でした。しかし、社内での技術研修を4カ月、その後にOJTによる研修が2カ月あり、現場でも先輩社員が丁寧に指導してくれたので、無理なく技術が身に付きました」
現在も先輩から教わることが多いという大谷さんだが、その一方で「新卒に近い年代」という立場から、新人の育成に関わる機会も多いという。こうして若手社員も後輩育成に携わることで、教わる側はもちろん、教える側のスキルを高めている。
その他、不定期で勉強会を開催。
「業務を進めていると、研修で教わっていない問題が発生することもあります。その際は先輩に相談すると勉強会のテーマとして取り上げてくれるので、
安心してスキルを磨くことができます」(大谷さん)
アプリや面談を通じて 年次にかかわらず意見を言いやすい環境
同社が働きやすい環境を整える上で実施しているのが、「提案アプリ」を使った社員による提言と、月に1回行う上司との面談。
「やりたいことをすぐに発言できる社風があります。私も研修講師や採用業務にチャレンジしたいと相談し、現在携わることができています」(入社7年目、人事グループの川口さん)
同社では複数社のプロジェクトが進行しており、顧客先に常駐して働く社員が多い。現場が離れていても、帰属意識が持てるようにと、社内SNSを活用している。SNS内では、文字や写真で近況を投稿することができ、普段顔を合わせない社員ともコミュニケーションを取ることができるという。
さらに、社内のサークル活動が盛んな点も同社の特徴。自転車やボルダリングなどのアウトドアサークルも豊富だが、コロナ禍の現在は、オンラインでできる軽音楽のセッションやゲームなどが人気という。
また育児と両立して働ける環境があり、男性社員が育児休業を取得することも多い。永作室長は既に3回取得し、家族にも喜ばれたと話す。
「子ども1人に4カ月ずつ育児休業を取得しました。ほかにも、男性社員で介護休業を取得した人がいるなど、男女や役職を問わず休みを取りやすい環境です」
当社の自己PR
当社の良さは、社内に流れる温かな雰囲気。面倒見の良い上司や先輩社員ばかりで、社員一人ひとりをしっかり見てくれるため、それぞれの個性や強みを引き出してくれます。私もポジティブな性格や日頃の振る舞いを見てもらえ、新入社員の相談役を任されました。新たなことにもチャレンジできる環境です(大谷さん)
●第27号 (2021年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。