1938年の創業から80年を超えるシノダは、壁紙や床材、カーペットなどの室内装飾やインテリア関連商品を扱う「住まいの総合商社」。
　人々が生活し、くつろぐ空間でもある住まいを快適な空間にしていくため、１都３県にわたって11店舗を展開している同社。豊富なラインナップの中から顧客の望む商品を選び出すサポートをしている。
　また、同社は200社以上の専門メーカーから資材を仕入れ、４万点を超えるアイテムをそろえることによって、顧客やエンドユーザーの満足を追求している。顧客はインテリアショップや内装工事業者が主だが、同社の資材が使われるのは住宅建築だけでなく、オフィス・店舗に至るまで幅広い。
　さらに、同社の強みは、朝オーダーされた商品を当日中に顧客のもとに届けるというスピーディーな配送システム。この仕組みは40年以上前に構築し発展させてきたと篠田社長は説明する。
　「お客様からのオーダーに対して、納期を守り、商品を正確に配送することを心掛けています。当たり前のことですが、確実に対応し続けることで信頼を得られてきたと思います」
　創業時はふすま紙や額縁、掛け軸などの販売を行っていた同社。高度成長期以降、住宅の洋風化に伴い、扱う資材の幅が徐々に広がってきたという。
　「信頼と誠実」をモットーに掲げる同社の強みは、豊富な品ぞろえとともに、顧客や仕入先など関わる全ての人に対して誠実に仕事を遂行し、信頼関係を築いてきたことにある。積極的な顧客の新規開拓を行いながら、仕入先メーカーとも良好な関係性を維持できているからこそ、良い商品を　スピーディーに仕入れることができると篠田社長は語る。
　「継続してお付き合いのある仕入先様も多いですから、その信頼を裏切るわけにいきません。当社がここまで発展したのは、お客様はもちろん、仕入先様にも常に心を配り、精一杯の対応を続けてきた結果です」（篠田社長）

　同社では年に数回、店長と社員との間で面談が行われ、業務の振り返りや現状の課題、今後のキャリアプランなどについて話し合う。役職に関係なく、社員間の交流が密な同社では、自身と会社の今後についてフランクに意見を言える環境が整っている。
　「先輩や同僚と仕事以外の話もしますし、質問されて嫌な顔をする先輩はいません。何でも相談しやすいです」（入社８年目、営業課の神田さん）
　また残業時間の抑制や、有給休暇の取得しやすさなど、ライフ・ワーク・バランスの充実にも取り組んでいる。
　「定時に退社して夕食づくりに時間をかけることもあります。上司とも話しやすく、有給休暇取得の相談もしやすいです」（武尾さん）
　その他、10年ごとの節目に長期休暇を取得できる「リフレッシュ休暇制度」がある。勤続年数に応じて、有給休暇と特別休暇を合わせて９～16日間の休みが取れ、功労金も支給しているという。