社員の働きやすさを重視した多様な制度を整備。学術団体をトータルに支援する「情報技術」企業
<カイシャの特徴>
●事業内容:学術団体の活動を情報技術で支援
●仕事のやりがい:新たなことに挑戦し続ける環境
●育成制度:未経験でも仕事を任せる社風
●働く環境:自由度の高い働き方が可能
ITを活用し学会運営や事務局業務などを担当。学術団体をトータルに支援
1939年の創業以来、農業、教育、医療、自然科学など様々な分野の学会・研究会の学術誌・論文誌の編集から印刷、発送までを行ってきたソウブン・ドットコム。現在は印刷業務にとどまらず、学術大会(学術集会)や学会事務局の運営サポートサービスを提供するなど、トータルに学術団体を支援しており、取引のある団体は1,700にのぼるという。
「学術誌の印刷を手掛ける会社は他にもありますが、学術団体に特化した企業は少ないと思います。その専門性の高さが当社の強みです」(木村社長)
同社は、新たな事業領域への挑戦にも積極的。2017年から社内で推し進めてきたのが、ITを活用した学術大会や学会事務局の運営支援。新しい分野への進出が成功し、この8年で会社の規模は約2倍になったという。こうした活動が認められ、文部科学省が実施する「研究支援サービス・パートナーシップ認定制度」において令和6年度の認定事業者にも選ばれた。
「情報技術によって日本の研究に貢献し、社会を豊かにするという当社の精神は、創業時に印刷を専業としてお客様を支援していた頃と何一つ変わっていません。学術団体の活動には限られた予算など多くの課題がありますが、これまでに培ったノウハウを生かして活動を支援することで、豊かな社会の実現に貢献する。それが私たちの目指す未来です」(木村社長)
常に挑戦し続ける社風。幅広い領域の業務に携わり、顧客をサポート
「当社は常に新しいことに挑戦しています。そこにやりがいを感じる社員が多いようです」と木村社長が語るように、同社では学術誌に関わる部署では編集的な業務を、学術大会に関わる部署ではイベント運営や旅行代理業のような業務を担うなど、幅広い領域の仕事に携わることができる。
また、研究者が集まって運営している学術団体は、学術大会の運営などに慣れていないこともあり、同社社員のサポートに対して感謝の言葉を寄せられることも多いという。
「以前、ある団体の学術大会の運営をサポートしたところ、閉会式運営を担当されたお客様が当社や私の名前を挙げて謝意を伝えてくださったことがありました。お客様のお役に立てたことが実感できてとても嬉しかったです」(入社5年目、営業部の丸山さん)
未経験者でも丁寧にフォローしながら、仕事を任せて育てていく
同社では新卒・中途問わず、未経験であっても基礎から知識を習得できる環境を整えている。新入社員は座学での研修に参加した後、OJTで先輩社員に教わりながら業務を学ぶ。
「私は以前、別の印刷会社で工程管理を担当していたのですが、当社に転職してからはマーケティングや広報を担当しています。私自身の考え方や発想を重視しながら『マーケティングとしてはこう考えた方が良い』というように、上司や先輩方から丁寧な指導をしてもらいました。意見を尊重してもらえるので、質問もしやすいですし、他部署の人とも話しやすい環境です」(入社4年目、マーケット開拓部の岡﨑さん)
自主性ある意見を尊重。働き方の自由度が高くスーパーフレックス制度も
同社では、コアタイムを設けない「スーパーフレックス制度」やテレワーク制度を導入している。
「『テレワークは週に何日まで』という規定はありません。私は集中して文章を書きたいときなどに、テレワークを週2日ほど利用しています。他の社員もそれぞれ自分のペースで工夫して取得しているようです」(岡﨑さん)
また、同社は企業の持続可能性を考慮した経営を行うためのコーポレートガバナンスを重視しており、社員は情報セキュリティーやコンプライアンスなど、関連する様々な委員会に所属し活動している。各委員会の委員長は挙手制で、選出時には社員から積極的に手が上がるという。委員長には社内副業制度の一環として手当が支給される。
加えて、従業員満足度調査で集めた社員からの声に対し、会社としてきめ細かな対応を実行した点などが高く評価され、令和6年度「東京ライフ・ワーク・バランス認定企業」に認定された。
社長からのメッセージ
当社は長い付き合いのお客様が多いです。誠実に仕事に取り組むと同時に、新たな提案でビジネスを変えていける人と共に働きたいです。
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●第42号 (2025年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


