IT化とチームワークで提案力を高め 人々の暮らしを支える不動産事業を展開
<3つの特徴>
●首都圏を中心に不動産事業を展開
●社内の研修でスキル向上が図れる環境
●互いに助け合いながら働ける社風
不動産仲介を中心に多彩な事業で顧客を支援
中央区や湾岸エリアを中心に1都3県で不動産業を展開するスタートライングループ。「暮らしのコンシェルジュへ。」を企業スローガンに掲げ、賃貸物件の仲介や不動産売買の仲介と、マンションなどの管理を行うプロパティマネジメントを手掛けている。また、近年は古くなったマンションをリノベーションして再販する事業も展開している。
「多様なライフスタイルに合ったリノベーションをオーナー様に提案をして不動産の価値を高めるとともに、入居者の快適な生活を支援しています」
そう話す赤坂専務は、顧客への提案力が同社の強みであり、常に市場ニーズを把握し、顧客視点の発想を大切にしていると付け加える。
「20代の一人暮らしの女性を想定した内装のデザインや、若い夫婦向けの間取りなど、入居者のターゲットを定めたリノベーションで、個性ある物件をオーナー様に提案しています」(赤坂専務)
地域の祭りなどに参加して、地域の活性化に貢献しているという同社。さらに、事業を通した社会貢献にも積極的に取り組んでいる。その代表例として社会的マイノリティへの支援が挙げられる。例えば、原則18歳になると施設を退所しなければいけない児童養護施設の少年・少女の受け入れ先を確保するため、マンションやアパートを保有するオーナーに働きかけている。
「不動産業は、地域と人を結び付ける事業です。多様性ある人々が集い、活気あふれる地域づくりに少しでも貢献したいと活動しています。さらに地方の空き家問題も深刻ですから、今後は地方自治体と連携しながら空き家を少なくしていく活動も視野に入れています」(赤坂専務)

新人研修から専門知識まで 多彩な研修で成長
「暮らしのコンシェルジュ」を掲げる同社では、サービス向上のための各種研修を整備している。まず、新入社員研修では、社会人マナーから、物件や間取りの見方、接客の仕方などを身に付ける。その後も地理などの不動産の専門知識習得や、社外研修で思考力やマネジメント力といったスキルの向上を図る。
「約2カ月の新入社員研修を受けたことで、仕事に対する不安はなくなりました」と語る入社1年目、営業部の木村さんは、東京八丁堀店に勤務しながら接客業務などを担当する。
同社では各種研修は、「学びのきっかけづくり」と位置付け、社員が自身の成長を実感できる研修を実践し、学習意欲を高めているという。
「先輩を相手に行う接客のロールプレイング研修では、言葉の使い方やマナーは、ふだんから気を付けなければならないことを学びました。これからもたくさんのことを覚えていく必要がありますが、常に先輩にフォローしてもらえるので安心です」と木村さん。
現在は宅地建物取引士の資格取得のために、年5回ある社内模擬試験にも挑戦してスキルアップを目指したいと意欲を燃やす。

IT化とチームの協力体制で 目標達成を目指す
同社ではIT化も推進し、顧客がオンラインで物件探しや相談ができるウェブ接客をはじめ、顧客との商談の進捗状況を把握できる社内システムも構築している。こうした取組により業務の効率化が促進され、残業は月平均で10時間程度に削減されたという。
また、物件の仲介業務は、現地見学から契約まで一人で担当することが多いが、同社では、各店舗に在籍する5~7名のスタッフがチーム体制で顧客に対応することで、きめ細かいサービスを提供。残業時間を抑え、さらに若手社員の成長にも寄与しているという。
入社10年目で店舗を任されている営業部の岩本マネージャーは、店舗運営についてこう説明する。
「部下にはキャリアや抱えている案件数に応じて仕事を配分し、個人ではなくチームの成績で評価しています。若手もベテランも一緒になって仕事を進めますので、新入社員も目に見えて成長していきます」

役員からメッセージ
課題発見に長けた人と一緒に挑戦していきたい
お客様に最善のサービスを届けるには、現状に満足することなく、常に改善を目指す姿勢が求められます。そこで大切なのが、「課題発見能力」です。例えば、これまでの習慣で何げなく行っているルーチン作業を「時間が掛かりすぎ」とか「相手に分かりづらい」と感じることも課題発見の一つです。その課題に対し、速やかに解決策を考え、行動できる人なら、新しいことに挑戦し続ける当社の社風に合うはず。自分の未来を切り開くことで、会社にも貢献していけるでしょう。


●第23号 (2020年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。