特殊建物の高機能な設備を設計するプロ集団。若手の成長をゆっくり見守り、子育て世代も活躍
<カイシャの特徴>
●事業内容:設備設計と省エネコンサルタント
●仕事のやりがい:若手にも重要な仕事が任される
●育成制度:OJT等を通して独り立ちをサポート
●働く環境:充実した制度で子育て世代を応援
高機能の設備設計で業界をけん引。積み重ねた実績で特殊建物に精通
テクノ工営は1989年の設立以来、設備設計*を専門に事業を展開してきた。中でも大学附属病院、実験研究施設などの特殊建築の設備設計に強みを持つ。
「大学病院や研究施設は、高度な機能が求められ、かつ時代に応じてニーズも進化していくため、常にアップデートが必要です。例えば大災害時に機能が途絶しないこと、またコロナのような感染症が広まった際は、特定の部屋を陰圧に保つなど、求められる条件によって設備設計は変わってきます。病院などは、あらゆる機能が一つの建物に混在しており、一つの都市と言っても過言ではないほどです。長年積み重ねた技術とたゆまぬ努力によって、多機能施設への対応が可能な上、競合会社は少ない状況です」(柳原常務)
併せて同社が力を入れているのが、建物の省エネルギーコンサルティング。既存の建物のエネルギー使用状況を分析し、どこを変えればコストとエネルギー使用量を削減できるかを提案する事業で、環境負荷の低減にも貢献している。
「今後は、省エネルギーコンサルタントとしても実績を重ねながら、需要が増えているデータセンターの設備設計にも注力していく予定です」(柳原常務)
*設備設計:環境・エネルギーを最適化して快適な室内環境を設計する手法

意欲あれば任せてもらえる環境。現場での設計経験にやりがい
同社では経験が浅い若手社員にも部分的に責任を持たせることで、達成感や成長意欲を高めているという。
「私は大学で照明設計を学んでいました。お客様からの『廊下や受付の照明にこだわりたい』という相談を受けて、先輩やメーカーと相談しながら提案に関わりました。物件全体を統括することはまだできませんが、照明の提案が受け入れられたときは嬉しかったです」(入社3年目、電気設計室の葛さん)
こうした現場での経験を積み重ね、徐々に仕事の幅を広げていくことができる。
「他社では扱えないような特殊建物の設備設計に携われる上に、どんどん知識が増えていくので、やりがいがあります」と語るのは入社2年目、機械設計室の田中さん。指示待ちではなく自ら設計の中心に関わりたいと、同社に転職した田中さんは、専門的な設計に魅力を感じていると話す。

先輩とチームを組み3年以上のOJT。5年目までに独り立ちを目指す
入社時にはビジネスマナー研修などがあり、技術についてはOJTを通して学ぶ。入社3〜5年頃までは先輩や上司とチームを組み、担当する案件の規模を少しずつ大きくしながら5年目までに独り立ちを目指す。社内はフラットでカバーし合う気風が息づいている。
「チームの上司、先輩に限らず、分からないことを聞けば、誰からも親身に教えてもらえるので、助かっています」(田中さん)
資格取得については、所定の資格を取得すると報奨金が支給される。現在、同社では一級建築士の上位資格である設備設計一級建築士の有資格者を増やす方針で、合格時には報奨金150万円が支給される。

安心して子育てできる充実した制度。社員旅行の実施や、設置型社食も導入
同社は、子育てサポート企業として厚生労働省のくるみん認定を取得しており、子育て中の社員をサポートし合う社風がある。女性社員3人、男性社員1人が育児休業を取得済みで、女性の復職率は100%。復帰後のポジションは育児の状況に合わせて、休業前と同じか別部署かを希望できる。
また、1年間の出社時刻を8時半、9時、9時半から選ぶことができ、子どもの送り迎えなどに合わせることも可能。育児を事由に週4日までのテレワークも利用できる。
社員同士の交流の機会となる社員旅行は、1年ごとに1泊と2泊の宿泊を交互に実施する。一昨年の行き先は同社が設備設計に関わった伊勢神宮だった。
また、健康経営を目指す同社では、社員の健康に配慮して、2025年から社内設置型の社食サービスをスタートさせた。若者に不足しがちな野菜や、フルーツ、総菜、主食など健康に配慮した食べ物が冷蔵庫に用意されており、二次元コードを使って100円で購入できると社員に好評という。

常務からのメッセージ
会社の規模よりも、自分のやりたいこと、理想とする働き方にマッチする企業を探すことが、人生の幸せにつながると考えています。

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●第41号 (2025年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。