道路や橋、河川など都内のインフラ工事を担う。施工管理部は平均年齢29歳と若く女性活躍も推進
<カイシャの特徴>
●事業内容:河川や橋、道路などのインフラ工事
●働く環境:女性が働きやすい現場環境を整備
●育成制度:若手同士で資格取得を支援し合う
●仕事のやりがい:インフラ整備で社会貢献を実感
河川整備等のインフラ工事に一貫して対応。ICTによる作業の効率化に注力
主に東京都内で、河川の整備工事や橋梁(きょうりょう)工事、新たな道路をつくる街路築造⼯事などの公共工事を行っている巴山建設。重機オペレーターや現場作業員を社員として抱え、グループ会社の巴山興業が建設発生土*の処理・リサイクルを手掛けることで、インフラ工事を一貫して請け負う体制を整えている。
また、同社ではICTの活用に力を入れている。ドローンを使った空中写真測量は、作業の効率化に大きな効果を上げている。
「人の手で2週間かかる測量を、ドローンを使えば半日で終えることができます。現場で施工管理を担当する社員の負担を大幅に軽減できました」(巴山社長)
作業の一部自動化に対応するICT建機も既に20台以上導入しており、建設機械やシステムのメーカーと共に技術開発に取り組んでいる。
「今後は、これまで蓄積してきたICT技術をマニュアルとして整備し、誰でも簡単に活用できるようにしたいと考えています」(巴山社長)
*建設発生土:建設工事の掘削作業により発生する土砂。がれきや有機物質を混入していない土砂が資源として再利用される
有休取得率は88%。女性目線で誰もが働きやすい環境をきめ細かく整備
同社では、特に業務が集中する施工管理職の社員を手厚く配置することで、業務量を分散し負担軽減を図っている。
「各現場に施工管理担当が3〜4人配置されるので、休みなどの融通も利きやすい環境です」(入社6年目、土木部の増田さん)
巴山社長が毎月全社員の有給休暇の取得状況を確認し、取得を後押ししていることもあり、同社の有給休暇取得率は88%に達しているという。
また近年は、施工管理職を含めた女性社員の採用に力を入れており、工事現場の環境改善を推進。新たに受注した現場は、女性社員によるプロジェクト「ともやま小町」のメンバーが視察し、改善点を経営陣に報告している。囲いを設けた女性専用トイレや専用休憩所、かぶりやすいヘルメットや日焼け止めの支給など、女性目線の環境改善はきめ細かい。
「女性の施工管理職として現場で働いています。改善点として休憩所に鏡を置いてもらいました。身だしなみを整えられるので重宝しています」と話すのは、入社2年目、土木部の積さん。こうした取り組みについて巴山社長は、「女性が働きやすい職場環境づくりをすることで、男性社員にとっても働きやすい職場になっています」と話す。
約3週間の研修後に現場配属。「巴山ユース会」が資格取得などもサポート
同社の新人研修は、外部でのビジネスマナー研修、現場見学、社内のパソコン研修などを約3週間かけて行う。その後は土木現場に配属され、先輩社員によるOJTで実務を学んでいく。
働く環境の整備とともに、新卒者・第二新卒者の採用にも力を入れてきた同社では、施工管理部門の平均年齢が29歳になるなど、社員の若返りが進む。こうした変化に対応するため、2025年に「巴山ユース会」を発足。会長を務める増田さんは同会について、「30歳以下の社員約20人が集まる会で、日頃の仕事の悩みを相談したり、食事会やボーリング大会を楽しんだり、資格取得のための勉強会も行っています」と話す。会社が取得を推奨する1級・2級土木施工管理技術検定の試験が毎年7月にあり、先輩社員が指導する勉強会を開いているという。
ものづくりの楽しさと社会インフラの整備に携わる手応えがやりがい
同社では多くの社員が、社会インフラの整備に携わっていることに、やりがいを感じているという。
「我々が工事に携わった道路を利用した方から『すごく走りやすくなった』と喜びの声をいただくこともあって、仕事の手応えが実感できます」(増田さん)
ものづくりに興味があって入社したという積さんは、「工事が進んでいく様子を日々見ること自体が、仕事の楽しみになっています。また、新しい機械が次々に導入されるので、最新の技術に触れられる楽しさもあります」と語る。
社会貢献の実感と進化する技術環境が、社員の高いモチベーションの原動力になっている。
インフラを支えるやりがい
道路や上下水道の老朽化、地震やゲリラ豪雨などへの備え。インフラ工事に携わる会社の使命は重大で、やりがいも実感してもらえるはずです。
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●第45号 (2026年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


