お客様視点に立った営業姿勢を全社で徹底。 ビルの大規模修繕で顧客から高く評価
<3つの特徴>
●合理化を徹底し、低コストの大規模修繕を実現
●社員交流会や各種交流イベントで結束を高める
●資格取得を積極的に支援し、手当も支給
高い技術で満足を提供する 大規模修繕工事の草分け
どんな建物も風雨にさらされれば傷みが出る。そこで不可欠となるのが約10年ごとに行われている大規模な修繕工事。トリヤマは、ビル・マンションなどで雨漏りやタイルの落下といった深刻な不具合の発生を防ぐためのメンテナンスを請け負い、数々の実績を残してきた。
それを裏打ちするのが、豊富な経験を持つ職人の技量とチームワークの良さ。徹底したコスト管理も、顧客の満足度を上げるのに貢献し、堅調な経営を続けている。
「当社には長年付き合いのある腕の立つ職人さんたちとのネットワークがあります。コスト面、品質面にも反映でき、お客様の満足につながっています」(鳥山社長)
さらに、顧客満足度を高める上で重視しているのが、あいさつだという。
「技術と同じくらい大事だと思っています。仕事で出向くマンションは、我々にとっては仕事場でも、お客様にとってはお住まい。安心して気持ち良く暮らせる環境を守りながら、自分たちの仕事を進めていかないといけません。共用部分の作業でお会いしたときには、丁寧に『おはようございます』とお声掛けすることを徹底しています」(鳥山常務)
同社の事務所では、現場に出向く社員の「行ってきます」、来客に対する「いらっしゃいませ」という声が大きく響く。そんな習慣は、お客様との関係をスムーズにするだけでなく、社内の風通しを良くすることにもつながっている。
常に企業理念を確認し チームワークを高める
社員の多くは現場監督として複数の現場を掛け持ちし、1カ所の現場に長く留まることがない。そこで、月に一度はミーティングを開催し、会社としての意思統一を図っているという。
ミーティングでは、お客様が満足するためにはどうすれば良いか皆で考える。「トリヤマフィロソフィ」として掲げる「お客様満足度150%」を目指し、日々の業務の中で上がってくる課題をもとに全員で討論が行われている。
業務外においても、懇親会やゴルフコンペ、ボウリング大会など、各種交流イベントを盛んに行うことで、チームワークを高めているという。
「こうした機会もあって、当社には、上下関係にこだわらない、和気あいあいとした雰囲気があります。おかげで、仕事上のコミュニケーションもスムーズです」(入社3年目、第1工事部、浦﨑さん)
資格手当や受講料補助で 社員の成長を積極的に支援
社員の成長を促す取組も充実している。新入社員は、まず営業、事務、工事の現場を1週間ずつ交代で回り、仕事の流れを覚える。工事部ではメンター制度を採用しており、年の近い先輩社員が、マンツーマンで指導。未経験でも安心して技術を身に付けられる環境が整っている。
資格取得支援にも積極的で、建築施工管理技士など会社が指定する資格に合格すると、それまでに掛かったスクールの学費、受講料、受験料は全額を会社が負担。さらに一時報奨金と月々の手当も付く。
「入社してすぐ2級建築施工管理技士の資格を取り、今は1級に挑戦準備中です。毎月社内で行われる勉強会で新しい設備や材料についても学べますし、メーカーが行っている講習会にも参加しています。商品知識があればあるほど、お客様に良い提案ができるようになるので、勉強の機会がふんだんにあるのは、ありがたいです」(浦﨑さん)
さらに、同社社員の成長を後押しするのは、長年、業界で仕事をしている職人たち。彼らの仕事ぶりを間近にすることで社員たちは大きく成長するのだという。
「職人さんたちは皆、フランクで面倒見も良く、社員一人ひとりを大事にしてくれますし、優しさにあふれています。私は仕事をお願いする立場ですが、職人さんたちから学ぶことがとても多いというのが実感です」(浦﨑さん)
社員一人ひとりが、温かい仲間に支えられ、知識や技術を高める機会を得て、プロとして成長している。
社長からメッセージ
成長したいという思いがお客様の満足につながる 当社は、全従業員の物心両面の幸福を追求することを事業の目的に据えています。そのためには、お客様に最高の技術とサービスを提供し、満足いただいた上で、さらに十分な利益を上げなくてはなりません。それを追求していくためには、自分の成長に貪欲な人が不可欠です。向上心を持って資格取得に取り組み、キャリアステップにも野心的にチャレンジしていく人を望んでいます。「成長したい」という気持ちが、会社の評価を高め、社会の進歩、発展にも貢献する原動力になるからにほかなりません。
●第21号 (2020年8月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。