産業用電熱ヒーターの製造で100年企業を目指す。助け合いの文化と風通しの良さで働きやすい職場に
<カイシャの特徴>
●事業内容:産業用の各種電熱ヒーターを製造
●働く環境:助け合いの文化が生む働きやすさ
●育成制度:熟練者の技術を継承し研修で成長
●仕事のやりがい:工夫と実践を経て感じる面白み
電熱ヒーター製造で100年企業を目指す。技術力で大手の信頼を得て発展
産業機械に組み込まれる部品である電熱ヒーターの製造を手掛けて70年超の歴史を持つ、東洋電熱。同社が製造した電熱ヒーターを用いた産業機械が作り出す最終製品は、自動車のガソリンタンクや電気自動車のバッテリーケース、食品・飲料のペットボトルや弁当容器、スマートフォンの液晶フィルム、シャンプーボトル、医療用の輸液バッグなど、幅広い分野にわたり、その技術力で大手企業から信頼を得ている。
「当社の製造する電熱ヒーターは、プラスチックや樹脂製品の原料であるペレット*を溶かす『熱源』です。製造した電熱ヒーターは機械メーカーに納品され、それが組み込まれた産業機械が、私たちの暮らしに身近な最終製品を生み出しています。ものづくりの土台の部分を支えている、重要な部品の一つが電熱ヒーターなのです」(松尾専務)
同社は高い技術力はもちろん、安全管理にも注力していることが評価され、大田区の「優工場」に認定されている。
さらに近年では、大手飲料メーカーと共同で、飲料を入れる前のペットボトルを洗浄・消毒する装置用の電熱ヒーターを開発。誰もが知る大手企業の工場で導入されるなど、時代のニーズに応え続けている。
「お客様が海外進出するのに伴って、当社の電熱ヒーターを組み込んだ加工機器が、中国、EU、アメリカ、カナダなどで活躍しています。お客様と足並みをそろえながら海外の販路も強化していき、100年続く会社を目指したいです」(松尾専務)
*ペレット:プラスチックを加工・成形するための小さな粒状原料
ベテラン社員の手厚いサポートと詳細なマニュアルで技術を継承して成長
新入社員研修では座学での基礎研修のほか、3カ月かけて製造の全部署を2週間ずつ経験し、ヒーターが作られる全工程を経験。興味を持った部署を上層部に申告し、希望と適性に応じて配属される。その後も、電気の基礎知識や電気ヒーターに関する専門的な内容については、会社負担で外部研修を受けることが可能となっている。
平均勤続年数20年という同社には、先日まで勤続60年の社員が活躍していたという。職人技を持つベテラン社員のノウハウを継承できるよう、マニュアル化や工程管理の可視化を推進している。
「超ベテランの先輩社員が、孫に接するように丁寧に教えてくれます。マニュアルもとても役に立っています」(入社3年目、製造部の大野さん)
意見を調整しまとめ上げる達成感や、技術で追求する仕事の面白み
同社で働くやりがいについて、資材発注や外注管理を担当している入社13年目、資材部の今井課長は、「当社の設計部門と外注先である製造・加工会社の間に立ち、双方の意見や希望がうまく調整できたときは、やっていてよかったと思います」と、ものづくりを下支えする充実感や達成感を挙げる。
2年前に現在の部署に異動した入社3年目、製造部の大野さんは、「入社後の仕事からステップアップして、機械加工を担う部署に移りました。日々、より良い方法を探して、工夫と実践を繰り返しています。仕事が面白いと感じられるようになってきたので、もっと技術を極めたいです」と話す。
「多能工化」「社内ヘルプ制度」といった助け合いの文化で働きやすい
助け合いの文化がある同社では、3年前から1人が複数の業務スキルを身に付け、柔軟に業務を担当することが可能な多能工化を進め、急な欠勤や不測の事態があってもカバーし合える仕組みを作っている。
業務が重なってしまっている部署では、ホワイトボードに「旋盤の業務を手伝える人募集」などと書き込み、社内で手が空いている人が手伝うという社内ヘルプ制度もある。
また、同社の有給休暇取得率は約80%と休みを取得しやすい。
「家族の看護が必要なときなど、休みが取りやすい環境はとても助かります」(今井課長)
加えて、働きやすい環境を整えるために2022年に社内を改装。製造現場はもちろん、今後採用を強化する女性社員のためにロッカールームを改装するなど、快適な環境づくりに力を入れている。
上層部と社員の距離が近いのも同社の特徴。誰とでも話しやすく、意見を言いやすい風通しの良い職場づくりをしている。
専務からのメッセージ
中小企業だからこその良さはたくさんあります。フットワークの軽さや意見の通りやすさもその一つ。個性に合う会社と出会ってください。
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●第44号 (2026年2月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。


