働きやすい環境を社員自ら作り上げ、先端テクノロジーによる業務効率化に貢献
<3つの特徴>
●事業内容:業務を効率化するパッケージソフトを提供
●働く環境:女性が長く働き続けられる組織と制度を実現
●育成制度:経営知識や専門知識を学ぶ社内大学院制度
RPAサービスによって業務の効率化を実現し「働き方改革」を後押し
1971年設立のユーザックシステムは、技術革新の激しいIT業界において安定的に事業を展開してきた。SI(システムインテグレーション)事業、自社開発商品「名人シリーズ」を提供するパッケージソフト事業、2013年から手掛けるモバイル・クラウドサービス事業などで、物流や製造業といった顧客の受発注から出荷までの業務の効率化に、テクノロジーの力で貢献している。
ユーザー数は3,500社以上に上り、その背景について石井会長は、徹底した顧客志向を挙げる。
「お客様と真正面から向き合って課題解決に取り組んできました。設立以来取引が続いている企業もあります」
近年では特にRPAサービスに注力。15年以上も前からサービスを提供し、特に中小企業の業務改善や効率化に貢献してきた。
例えば同社では、自宅にいながら会社のファクスに届いた受注データを読み取るシステムを提供。ファクスを確認するためにわざわざ出社する手間を省くことができ、リモートワークへも移行しやすくなる。
「『働く人に笑顔を!』をキーワードに、お客様の働き方改革の一端を担っていると自負しています。お客様からは、単純作業から解放された、残業時間が減ったとの喜びの声が寄せられています」(石井会長)
さらに近年、企業のDX化や働き方改革に注目が集まるにつれて、この4年で新規取引企業も1,000社ほど増えたという。
今後も顧客の業務改善や自動化に貢献する事業に力を入れ、将来的にはIPO(新規株式公開)を目指したいと展望を語る。

子育て中も営業として引き続き活躍できるよう新セールスチームが発足
同社が掲げる「働く人に笑顔を!」という理念は、顧客だけでなく自社の社員にも向けられている。この7月に新しく発足したインサイドセールス部門もその一つ。リモートで営業活動を行う専任チームで、育児休業から復職した女性社員に子育て中も営業として活躍してもらいたいとの思いで誕生した。
「インサイドセールス部門で活躍中の先輩社員を見ると、自分も結婚、出産を経ても働き続けられる安心感があります」とRPAカスタマーサクセス部、入社4年目の勝又主任。
その他、年次有給休暇は年間5日間まで1時間単位での取得が可能なので、子どもの保育園行事への参加などで利用する社員もいるという。
「新部門の発足など働きやすさに惹かれて、出産で退職した社員が再入社するケースもあります」(石井会長)
また、同社では、顧客の業務改善のみならず自社の業務改善にも着手。社員が自分たちで理想の会社を実現するために、様々な改善を進めていくプロジェクトチーム「ヤングボード」を立ち上げた。メンバーは若手社員と取締役で構成され、組織の活性化や職場環境の整備などをテーマに取り組んできた。テレワークの推進、職場でのBGM放送など同チームの提案で実現された制度は多い。
その他にも経営戦略を提言する「ジュニアボード」、ペーパーレスやファイルの分類・表示などの職場の業務改善を行う「Change-21運動」などの活動が進められており、このような活動がチームワークの醸成やコミュニケーション能力の強化につながっているという。

ビジネス全般について広く深く学ぶことで長く働く基礎を鍛える
新入社員は、配属後はOJTで業務に直結するスキルを習得する。リモートワークにおいては新入社員からのリクエストもあり、朝礼・終礼の各15分で、部門の先輩社員が振り返りやアドバイスを行うようになったという。
「配属してからも勉強会を実施したり、課題を与えながら成長を支援しています。勉強できる場が多く用意されています」と東日本システムサポート部、入社26年目の平井部長は語る。
さらに同社の特徴的な育成制度が「USK大学院」。入社後2年かけてマーケティングや会計、人事などを社外の専門家に学ぶことができる。
「エンジニアにもビジネス分野を広く学んでほしい。社会人として骨太な人材を育てるとともに、IT以外の分野でも活躍できるよう可能性を引き出したいです」と石井会長は説明する。

当社の自己PR
個人的な理由で東京への転居を希望したところ、大阪本社から東京本社へ転勤させてくれました。逆に本人が望まなければ転勤することはありません。こんなところにも当社の社員を大切にする姿勢が表れています。将来はRPA営業のエースとして活躍し、女性の管理職を目指します。男女問わず活躍できる職場です。(勝又主任)


●第26号 (2021年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。