東京カイシャハッケン伝!

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中小企業しごと魅力発信プロジェクト取り組みレポート

2023年度

2022年度

取り組みレポート

第一回:企業×学校関係者就職情報交流会/9月21日(木)実施

 2023年9月21日、新宿NSビルイベントホールにて『令和五年度第一回企業×学校関係者 就職情報交流会』が開催されました。新型コロナウイルスが五類に移行して初めての交流会ということもあり、学校関係者、企業担当者双方から、最新の学生の意識や動向などを知りたいという声が聞かれました。そうした中、159社の企業担当者、53校の学校関係者が参加。これからの学生の動向や新卒人材の採用の仕方、生かし方などについて積極的な交流が図られました。

コロナ後に向けた情報交流に期待する多くの参加者で盛況な入場受付

アフターコロナに向けた期待と不安

 「学校生活の多くをコロナ禍で過ごしたので、リアルなコミュニケーションに慣れていない学生がまだまだ多いように感じます」という学校関係者や、「会社説明会や面接もリモートから対面へと移行しています。直接コミュニケーションを取れることが楽しみです」といった企業担当者の声があがる中、交流会がスタートしました。
 学校関係者との交流に先立ち、企業担当者に向けたオリエンテーションが約30分間行われました。まず、学生の就職支援を行っている講師から、「学生のアルバイトはコロナ禍前に迫る水準に戻っているが、サークルに所属する学生が減少している」「コロナをどの学年で経験したかによって、学生時代の経験値に違いがあり、意識や行動力が多様化しているので、学生一人ひとりの背景を意識することが重要」といった話があり、企業担当者も頷きながら話を聴いていました。
 その後、淑徳大学、東京医療保健大学、東京国際工科専門職大学、東京成徳大学、横浜商科大学、和洋女子大学の6校が1分間のマイクリレーで、自校の学生の特徴などをPRしました。最後に東京しごと財団の出張相談会や奨学金事業、きづくインターンシップの案内、交流会での注意事項等の説明があり、オリエンテーションは終了しました。

コロナを経験した学年によって経験値も意識も変わると説明する講師
オリエンテーションで講師の話に真剣に耳を傾ける企業担当者

採用市場の動向やインターンシップについて情報交換

 オリエンテーションが終わると、企業担当者が学校のブースへ。10分を目安に学校関係者と企業担当者が対面で話をし、次に待っている企業担当者と入れ替わりながら限られた時間で交流を図っていました。
 「一昨年は、6月末で学生の内々定取得が47%でしたが、今年は同時期で70%超と、動きが早まっているようです」(学校関係者)。「昨年と同じスケジュールで採用活動を進めていましたが、内々定を持っている学生が多く、採用目標数に達していません。良い学生との縁を求めて参加しました」(IT系企業担当者)。このように、全体に採用活動・就職活動の動きが早いという声が多く聞かれました。
 2024卒はもちろん、2025卒以降に向けた情報交換も活発に行われた模様です。「昨年も参加して学校と良い関係が築くことができ、今年の採用につながりました。来年以降に向けて、良い関係を築ける学校を増やしたいと思って参加しました」(建築系企業担当者)。「来年度から3daysのオープンカンパニーを導入する計画なので、大学の意向や学生が望むものなどの情報を得たいと思い参加しました」(製造業系企業担当者)。

新たな関係構築に期待しながら名刺交換をする学校関係者と企業担当者
自社のパンフレットを広げ説明に力が入る企業担当者
学校関係者と企業担当者だけでなく参加企業同士の情報交換にも役立つ場に

まとめ

 「アフターコロナと一口に言っても、経験した学年で意識も行動も変わることをオリエンテーションや、学校関係者との交流で実感しました」という企業担当者や、「コロナ禍以降リモート授業を取り入れています。リモートの良さもありますが、就職に向けては対面でのコミュニケーション力を養う場も重要だと改めて感じました」という学校関係者の声もありました。早期化する採用活動・就職活動の動きに学校、企業がどのように対応していくべきかなど、実りある情報交換の機会となったようです。