たくさんのグループがツアーに向かう中、一つのグループに同行しました。産業交流展は、「情報」「環境」「医療・福祉」「機械・金属」の4つの分野を中心にたくさんの企業が出展しています。その中で最初に訪問したのは、「機械・金属」分野のネクシィーズグループです。同社は、ビジネスをするために必要となる業務用設備やオフィスに必要な用品などを、初期費用をかけずに導入できるサービスを展開する企業で、商社と金融の機能を持った企業です。
少人数ツアーで企業の担当者との距離も近く、気軽に質問できることがこのツアーの魅力の一つです。「提供する設備はどうやって選ぶのですか」という参加者の質問に「マーケットや商材にこだわらず、お客様の要望を聞き、最適なものを提供していきます」と回答いただきました。また、別の参加者から「頂いたパンフレットには携帯電話もありますが、ブースの展示にはないようです。なぜでしょうか」と質問があり、「みなさんは知らないかもしれませんが、昔は携帯電話の費用は非常に高く、社員全員にも持たせるのは大変でした。そんな時代に初期費用ゼロで導入できる仕組みを作ってサービスを展開しました。今はほとんどの人が持つ時代ですので、このサービスは行っていません。そうした時代に即したサービス展開をしているのも当社の強みです」と回答いただきました。
次に訪問したのは、「機械・金属」分野の理工電気です。電子部品加工や精密切削部品加工、全自動機器の設計・生産を行う同社は、高度で確かな技術で顧客の課題を解決しています。参加者からの「僕は理系なのですが、勤務地はどこでしょうか」という質問に、「生産関連の業務は宮城になりますが、設計やプログラミングなどの分野は東京にあります。また、来年には名古屋営業所も開設予定です」と回答いただき、質問した参加者も頷きながら聞いていました。
最後に訪問したのは、「情報」分野の発明屋です。さまざまなアイデアを形にして、特許を取ったり商標登録をしたりして世の中に提供していく、まさに社名どおりの事業を展開しています。ブースにはスマートフォンの音を響かせるための「BACKBOARD」という商品があり、参加者から「アイデアはどこから生まれるのですか」と質問がありました。「アイデアは全て頭の中にあります。だから机や機械などはいらないし、どこに居ても思いつくことができます。小さな企業ですが、楽しく働ける会社です。これからの時代、会社を規模だけを見るのではなく、いろいろな視点を持つべきではないでしょうか」とアドバイスをいただきました。