手厚い資格取得支援など、働きやすい環境で 眠らない物流センターの運営を担う
食料品、衣料品、精密機械などの各種商品を、物流センターで搬入・搬出するサービスを展開するエーオーアイ。24時間365日稼働する物流センター業務を担う中で、創意と工夫で働きやすい環境づくりに取り組むと同時に、資格取得支援など社員のスキル向上にも力を入れている。
豊富な知識と経験で 顧客から高い評価を得る
冷凍食品の物流を担う企業のグループ会社として1988年に設立されたエーオーアイ。冷凍食品のほかに衣料品や精密機械なども扱い、事業拡大を図ってきた。同社で働く社員の仕事場は主に取引先の物流センターで、顧客のオーダーに応じて商品の入出庫などを行う。その稼働時間は１年365日24時間。ち密なスケジュールに対応するには物流に関する知識と経験の豊富な人材が不可欠だという。
「特に、盆・暮れの繁忙期は勝負どころとなります。例えば、出庫が頻繁なものは倉庫の手前に配置し、効率的な場所・ルートで商品を運ぶなど、豊富な経験が、お客様から高く評価されています」と茅根代表は自社の強みについて語る。
更に同社は、社員等の技術力に対する顧客からの評価も高く、強固な信頼関係を築いており、エアコンの室外機をはじめとした高価で精密な工業製品の搬入・搬出も行っている。
融資制度や残業削減などで 社員に喜ばれる会社づくり
同社員が勤務する物流センターは東京、神奈川、千葉など幅広いエリアにまたがるため、社員が一同に会する機会が少ない。そこで、社員間の交流を図り活性化させようと、新年会、忘年会をはじめ、スポーツ大会やバーベキューなどの多彩なイベントを催している。また、バスケットボール部やサッカー部、野球部などの社内部活もあり、部費が援助されている。大会に出る際は応援ツアーを開催するなど、部署を越えて交流を図っているという。
「物流サービスは１つの現場で多くの人員が必要とされる業務なだけに、人を大切にする制度が整っており安心して働けます」と語るのは総務経理部、入社11年目の市川さん。
地方出身者には社員寮を完備しているため、安心して新生活を始めることができる。また家の購入やリフォームなどでまとまった資金が必要なときには、融資制度がある従業員共済会も整えており、社員のプライベートをサポートしているという。
更に、働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいる。１年中稼働している職場環境の中で残業を抑えるために、作業人数を増やしたり、有給休暇の取得者を補うローテーションを組むなど、創意工夫で対応。働く社員たちに喜ばれているという。
フォークリフトの資格取得などでスキルを磨く
大手冷凍食品メーカーの物流センターで業務を行う、入社2年目、営業部の川端さんは、アイスクリームや冷凍食品の搬入・搬出を管理する仕事に携わっている。
「－25℃の冷凍庫で搬入・搬出作業をするため、防寒着を着こむなど寒さ対策を万全にして、体調管理にも気を配っています」
川端さんをはじめ、現場で働く社員にとって、フォークリフト操作のスキルは欠かせない。川端さんも、入社後の講習で資格を取得した。
「資格取得にかかる費用は全て会社が負担してくれます。また、資格を取得した後もベテランの社員の方々が操作方法をアドバイスしてくれるので、運転・操作技術を高めることができます」
フォークリフトの資格取得支援以外にも、若手社員には、毎年研修を開催して仕事の振り返りや、更なるスキルアップを図ることのできる機会が提供されている。また、管理職を対象にしたリーダー研修も設けられ、外部講師による講義やグループディスカッションを通して、リーダーとしての心構えを身に付け、コミュニケーション力の向上も図っている。
ここがポイント！働くやりがい！
商品を消費者に届けるという使命 24時間営業のコンビニエンスストアが世の中に定着し、消費者はいつでも欲しい商品を手に入れやすくなった。そうした環境を支えているのが、商品の流れを管理する物流。物流サービスを通して、冷凍食品をはじめとした様々な商品を滞りなく消費者に届けるという社会的使命を担う中で、正確に商品を仕分け、時間通りに搬出・搬入を完了させることが喜びと語る社員は多い。限られた時間の中で、自らの働き方をより改善しながら、業務に当たっている。
●第19号 (2019年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。
