多様性に富む社員がチームワークを発揮し、環境に配慮した排気・空調設備を実現
<3つの特徴>
●事業内容:独自の技術で高性能な排気・空調設備を実現
●働く環境:休みやすい職場環境で、有給休暇取得率100%
●育成制度:基礎から学べる研修で若手社員も活躍
定評ある既存事業と新規事業の展開で さらなる飛躍を目指す
自動車工場や住宅用建材工場などの、溶接ラインにおける排気設備・空調設備・塗装設備に関する設計・設置・メンテナンスまで、一貫したサービスを提供するアガタ。多くの同業他社がそれぞれの設備や作業工程のみを請け負う中で、トータルサービスを提供できる点が、大きな強みとなっている。
同社は、熱を逃して火事を防ぐなど、製造ラインの安全や環境を考えた全体換気・局所排気設備や、作業場の快適な温度を実現する空調設備を作り出す技術によって、確実に実績と収益を上げてきた。近年では、16メートルにわたりまっすぐ風を流すことができる塗装設備用プッシュプル型換気設備を開発。これによって工場作業中に発生する有害物質を素早く排気することができ、顧客である大手メーカーからも高い評価を得ているという。
さらに、新たな事業として、独自開発した監視用センサーを活用し、人が立ち入れない防火区画などを遠隔管理するIoT機器の開発を進めており、今年度中には自社開発製品第1号の発売を予定している。
「自動車メーカーは、電気自動車へのシフトが進むなど、工場のラインも大きく変化しています。そうした中で、IoT機器メーカーとしても事業を進展させ、既存事業と2本の柱としていきます。さらなる飛躍のために、常に先を見据えて事業展開していきます」(田賀代表)
IoT機器開発に注力する理由はもう一つある。日本は少子高齢化が進んでおり、労働人口の減少が加速すると予測されている。それに伴って、工場などのラインの新設や増設なども減少していくと考えられる。そうした中で、同社は海外に目を向けている。
2017年にベトナム工場を設立し、海外工場に排気・空調設備の提供を進めてきた。IoT機器も国内はもちろんのこと、海外への販売も重要視しており、ベトナム工場を中心に海外販売網を培っていこうと考えている。
「新型コロナウイルス感染症の影響などで、溶接ラインの新設が延期されるなどしています。何が起こってもおかしくない世の中で、今後に向けて企業体制を、しっかりと整えています」(田賀代表)
研修とOJTで基本を学び未経験者も早くから 現場で活躍
入社後は安全講習を行い、扱う設備の内容や、高所作業などでの安全面の知識など、工事の基礎からしっかりと身に付けることができる。その後は先輩社員と一緒に業務を行い、OJTで仕事を覚えていくが、多くの若手社員が活躍する同社では、任せられると判断すれば、どんどん仕事を任せていくという。
設計と現場管理の業務を中心に担当する、入社5年目、営業技術1課の山下課長も、そうして経験を積んだ一人。
「現場で設計変更が求められるといったケースもあります。また、排気・空調設備以外の作業を行うほかの企業と連携する必要もあり、スケジュール調整なども重要です。入社時は全くの未経験で、右も左も分かりませんでした。今、様々な事態に臨機応変に対応できるのは、一つひとつ仕事を任せてもらえたからだと感じています」
上司や同僚をニックネームで呼び合う 風通しの良い職場
ベトナムに工場を持つ同社は、ベトナムからの研修生も積極的に受け入れており、多様性に富んでいる。個人ではなく、チームとなって仕事を進めている同社だが、互いの違いを尊重し、個々人に合った対応をするなど、社員一人ひとりを思いやる風土がある。また互いをニックネームで呼び合うなど、社内は常に和気あいあいとしているという。
入社16年目の高原執行役員は、何よりも社内のコミュニケーションが重要と話す。
「研修生、若手社員、役員などの上下関係を問わず、すぐに相談し合える関係を作ることができています。年に数回行っている、釣りなどのレクリエーションも皆で楽しんでいます」
また、社員が働きやすい環境を整える同社では、有給休暇の取得状況や勤怠管理がウェブ上でできるシステムを導入。さらに、田賀代表自ら有給休暇の取得を呼び掛けるなどし、取得率100%を実現しているという。
当社の自己PR
大手企業が海外資本の傘下になるなど、グローバル化はさらに進んでいきます。会社自体がグローバル化していかなければ、勝ち残ることはできません。会社を設立する以前に長年アメリカで培ったビジネス経験を生かしながら、グローバル化の中でしっかりと胸を張って生きていける環境の実現を目指しています。(田賀代表)
●第25号 (2021年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。